拘束の縄が見当たらない...
私がとにかく伝えたいのは、レビュータイトルにもあるのだが、『拘束の縄が見当たらない』。要するに、この作品が「お決まり」という言葉から大きく離れているということだ。
なろう小説を読み始めて約2年。私が読んできたポイント上位の作品の多くは、ハーレム、チート等、なろうならではの作品文化に沿ったものであった。
しかしこの作品は違う。
作中で使われているコボルト特有の言語や、同輩たちとの絆。そのどれもが個性的で、その文体からは、作者が丁寧に執筆していることが分かる。
最近またテンプレが増えて、新鮮で面白い小説を読みたいと思っている方は、是非読んでほしい一作だ。またそうでない方も、これが新しい作品だと、心より感じてほしい。