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荒海や佐渡に横たふ天の川の「横たふ」について -題目の「横たふ」は自- 日本語 | 教えて!goo

大喜だいぎ】【投稿とうこう~10/21(月)げつったばかりの自転車じてんしゃ分解ぶんかいしてひとこと

題目だいもくの「よこたふ」は自動詞じどうしで、そらかわ自身じしんみずからを佐渡さどよこたえていると理解りかいしますが、ただしいでしょうか。

それでは、「そらかわ佐渡さどよこたうて」という表現ひょうげん文法ぶんぽうてき適切てきせつでしょうか?

A 回答かいとう (8けん)

No.2の回答かいとう削除さくじょねがいます。

そのうえで、以下いかのように回答かいとうあらためます。もうわけありませんが、いちぎょう変更へんこうありません。

よこたふ」は自動詞じどうしだとよんだん他動詞たどうしだとしただんですね。あまがわにかかるので連体れんたいがたのはずで、連体れんたいがたなら「よこたふ」はよんだん、よって自動詞じどうしです。ただしい理解りかいです。
よこたうて」はウ音便うおんびんもとかたちは「よこたひて」なのでよんだん自動詞じどうし、よって全体ぜんたいとして意味いみとおり、表現ひょうげん適切てきせつです。
この回答かいとうへのおれい

わたし自信じしんのない理解りかいおおいに補強ほきょうするご説明せつめいをいただきました。ご教示きょうしのほどありがとうございます。

れい日時にちじ:2018/07/13 22:43

そうだね

芭蕉ばしょうはこのかんして、下記かき銀河ぎんがついで」をいています。



銀河ぎんがついで

 北陸ほくりくどう行脚あんぎゃして越後えちごくに出雲崎いずもざきといふところとまる。かの佐渡さどがしまはうみめんじゅうはち、滄波をへだてて、東西とうざいさんじゅうさとによこほりふしたり
 みねのまぶたなんたに隅々すみずみまでさすがににとるばかりあざやかにわたさる
 むべ此のしまはこがねおほくでてあまねくたからとなればかぎりなき目出度めでたしまにてはべるを大罪だいざい朝敵ちょうてきのたぐひ遠流おんるせらるるによりてただおそろしきこえあるも本意ほんいなきことにおもひてまどひらきて暫時ざんじ旅愁りょしゅうをいたはらむとするほどすでうみしずんでつきほのくらく銀河ぎんが半天ばんてんにかかりてほしきらきらとえたるに、おきのかたよりなみおとしばしばはこびてたましひけづるがごとくちょうちぎれてそぞろにかなしびきたればくさまくらさだまらず、すみたもとなにゆえとはなくて、しぼるばかりになむはべ

   荒海あらうみ佐渡さどよこたふ そらかわ

 ここでは、「はるかてんなる銀河ぎんがそらかわだけは地上ちじょう喧噪けんそうをあざわらうかのように、この本土ほんどがわより、あの渡島ととうへとさしわたされている。
 てん銀河ぎんがを、あのしまうちなる人々ひとびとへと、荒海あらうみ障壁しょうへきえて、よこたえつづけているのである。」といています。

 芭蕉ばしょう思想しそうしめ言葉ことばに「不易ふえき流行りゅうこう」があります。ここでは、「あまがわ」すなわち銀河ぎんがこそが不易ふえき象徴しょうちょうとしてとらえられ、えがかれています。芭蕉ばしょうはこの俳句はいくつうじて、このようにかたりかけています。

 「あまがわ佐渡さどよこたうて」も文法ぶんぽうてきにはなん問題もんだいありませんが、一文いちぶん文章ぶんしょうとしての俳句はいく主題しゅだいまさ上記じょうき芭蕉ばしょう思想しそうにあるとかんがえます。■

質問しつもんぶんに「みずからを佐渡さどよこたえている」とありますが、これは他動詞たどうし解釈かいしゃくです。

自動詞じどうしですから「みずからを」と自身じしん目的もくてきとして客体かくたいしてはいないわけです。自他じた区別くべつをのない状態じょうたいで、原初げんしょから未来永劫みらいえいごうおのずからただそこに「よこたわっている」ということになります。

よこたふ」は自動詞じどうしで「あまがわ」の属性ぞくせいあらわしています。

日本語にほんごでは、まず事態じたいあらわ場合ばあい自動詞じどうし使用しようします。
そらかわ自身じしんみずからを佐渡さどよこたえていることを表現ひょうげんしようとしているわけではありません。

九州きゅうしゅう台風たいふう上陸じょうりく」というように、ききて関心かんしんかんが自動詞じどうし事態じたい表現ひょうげんします。これは、台風たいふうみずか九州きゅうしゅう上陸じょうりくしたという意味いみ表現ひょうげんしているのではなく、たん事態じたい直接ちょくせつ描写びょうしゃしているだけです。そのてい気圧きあつ前線ぜんせん沿台風たいふう九州きゅうしゅう上陸じょうりく原因げんいんべます。ここで、ききて前線ぜんせん台風たいふうげたのかと原因げんいん理解りかいします。

日本語にほんごでは、このように関心かんしんのある事態じたい自動詞じどうし表現ひょうげんします。■
この回答かいとうへのおれい

回答かいとうのほどありがとうございます。「日本語にほんごでは、事態じたいあらわ場合ばあい自動詞じどうし使用しようする」とははじめてりました。なるほどそういわれてみると。今回こんかい質問しつもん俳句はいく短歌たんか観点かんてんからです。あまがわみずからの意思いしをもってよこたふとかいしてみると情趣じょうしゅがよりふかまるとおもいます。文法ぶんぽうてきにはそのようなとらかたただしいとおもいますが。

そらかわ佐渡さどよこたうて」という表現ひょうげん文法ぶんぽうてきがにどうでしょうか。わたしはただしいとおもっているのですが。

れい日時にちじ:2018/07/13 22:26

よこ-た・ふ 【よこたふ】 〔‥タ(ト)ウ〕



いち他動詞たどうしぎょうだん
{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}
中世ちゅうせいには「よこだふ」とも》
よこにする。よこびる。

れいよこたへされたりけるかたなをば」〈平家ひらか・1・殿上てんじょう闇討やみうち
わけ忠盛ただもり(ただもり)が)よこにしておしになっていたかたなを。

自動詞じどうしぎょうよんだん
{○・○・ふ・ふ・○・○}
よこになる。よこたわる。

名句めいく鑑賞かんしょう 
  荒海あらうみ佐渡さどよこたふ そらかわ
芭蕉ばしょうやくまえひろがる日本海にほんかい荒海あらうみ。そのかなたにえる佐渡さわたりしまへかけて、んだ夜空よぞらあまがわおおきくよこたわっている。

参考さんこう
用例ようれいすくなく、終止しゅうしがた連体れんたいがただけ、つまり、「よこたふ」のかたちだけである。他動詞たどうし「よこたふ」、自動詞じどうし「よこたはる」という対応たいおう重視じゅうしして、他動詞たどうし解釈かいしゃくするかんがかたもある。しかし、「荒海あらうみや」のの「よこたふ」を他動詞たどうしとみると、なになによこたえるのか、すっきりした解釈かいしゃくができない。
ところで、だん活用かつよう動詞どうしは、中世ちゅうせい以降いこう一段いちだん活用かつようする。たとえば、しただんつてふ」はしたいちだんでんエル」となる。こうなった時期じきに、日常にちじょう使つかっている「でんエル」を文語ぶんごあらためるには、「エル」の部分ぶぶんを「ふ」にえればいい。一方いっぽう、「でんエル」に対応たいおうする自動詞じどうしには「つてワル」があるが、これは文語ぶんごでも同様どうように「でんはる」である。しかし、「つてワル」は日常にちじょう使つかっているかたりで、いかにも口語こうごてきなので、これを文語ぶんごあらためようと、あやまって「ワル」の部分ぶぶんを「ふ」にえて、「つてふ」という自動詞じどうしつくってしまう。『おく細道ほそみち』の「しつはちとう」にてくる「つてごとさむらい(はべ)りし」の「つてふ」はこうしてできた自動詞じどうしである。「松島まつしま」の「ひるながあらたむ」の「あらたむ」も口語こうごあらためマル」からつくられた自動詞じどうしである。「荒海あらうみや」のの「よこたふ」は「よこタワル」という口語こうごからつくられた自動詞じどうしであるとかんがえると、解釈かいしゃくもすべてうまくいく。

小学館しょうがくかん 全文ぜんぶん全訳ぜんやく古語こご辞典じてん」より
この回答かいとうへのおれい

回答かいとうのほどありがとうございます。わたし質問しつもん内容ないよう自分じぶんなりに調しらべておそらくはそういうことははないかという段階だんかいのものでしたが、すくなくとも質問しつもん1についてはわたし理解りかい肯定こうていするおこたえかとおもいます。「よこたうて」はウ音便うおんびんということでただしいとおもうのですが。

れい日時にちじ:2018/07/13 22:41

よこたふ」は自動詞じどうしだとよんだん他動詞たどうしだとしただんですね。

そらかわにかかるので連体れんたいがたのはずで、連体れんたいがたなら「よこたふ」はよんだん、よって自動詞じどうしです。ただしい理解りかいです。
よこたうて」はウ音便うおんびんもとかたちは「よこたへて」なのでしただん他動詞たどうし、よって全体ぜんたいとして意味いみとおらず、適切てきせつではありません。

ねころがっているかのようなさま

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