期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だかの勘定かんじょうについて

期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか ／商品しょうひん

商品しょうひん ／ 期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか

の2本ほんの仕訳しわけを毎月まいつき計上けいじょうしていきますが、そうすると期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だかは、毎月まいつきの数字すうじが積づみ上あがりませんか？(期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だかもですが)
・・・
と質問しつもん文ぶんに書かかれているのはその通とおりで、「期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか」も「期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか」も月々つきづき累積るいせきされていきます。

例れい

A)
・1か月げつ目め

期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　300　商品しょうひん　　　　　　300
商品しょうひん　　　　　　　50　期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　50

・2か月げつ目め

期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　50　商品しょうひん　　　　　　50
商品しょうひん　　　　　　60　期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　60


期き中ちゅうの商品しょうひん仕入しいれ高だかを1,000とすれば、2か月げつ間あいだの売上うりあげ原価げんかは
（期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だかの累積るいせき額がく　300＋50＝350）＋1,000ー（期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だかの累積るいせき額がく50＋60＝110）＝1,240

教科書きょうかしょ的てきには上記じょうきとなります

累積るいせきを避さける意味いみもあって実務じつむ的てきには

B）
・1か月げつ目め

期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　300　商品しょうひん　　　　　　300
商品しょうひん　　　　　　　50　期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　50

・2か月げつ目め

期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　50　商品しょうひん　　　　　　50
商品しょうひん　　　　　　60　期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　60

と、2か月げつ目め以降いこうは「期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか」でなく、「期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか」を使つかって前月ぜんげつ末まつの期末きまつ（月末げつまつ高だか）を取とり崩くずす仕訳しわけをします。

2か月げつ間あいだの売上うりあげ原価げんかは
（期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか　300）＋（期き中ちゅう仕入しいれ　1,000）ー（期末きまつ棚卸たなおろし高だか　60）＝1,240

いずれも　売上うりあげ原価げんかは1,240なのですが、A）の方法ほうほうだと累積るいせきした値ねでの差引さしひきということになります。「【期首きしゅ】は文字通もじどおり会計かいけい期間きかんの頭あたまなので2か月げつ以降いこうは【期首きしゅ】は馴染なじまない、累積るいせきされるのも違和感いわかんがある」という方ほうはB）の方ほうがお勧すすめです。

＞そうすると、例たとえば期首きしゅから9か月げつ経過けいかした時点じてんで、期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか勘定かんじょうの残高ざんだかは何なんの意味いみもない数字すうじになっていることになるのでしょうか？

意味いみはないことはなく、月末げつまつ棚卸たなおろしを9回かい行おこなった数字すうじの合計ごうけいです。もちろん、9か月げつ経過けいか後ごの棚卸たなおろし高だかとは程遠ほどとおい数字すうじにはなってしまいます。

計上けいじょうした数字すうじを取とり崩くずす仕訳しわけが

「しーくり、くりしー」です

期首きしゅ、期末きまつという用語ようごがついてるだけで商品しょうひん棚卸たなおろし高だかという中身なかみは一緒いっしょです。

ご質問しつもんの内容ないようは、初はつ学者がくしゃですと？？？と引ひっ掛かかりやすい処ところです。
期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか ／商品しょうひん
商品しょうひん ／ 期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか
は
商品しょうひん ／ 期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか
期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか ／商品しょうひん
が正せいではないでしょうか。

>そうすると期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だかは、毎月まいつきの数字すうじが積づみ上あがりませんか？

積づみ上あがりませんね。

期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか ／商品しょうひん
商品しょうひん ／ 期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか

逆ぎゃく仕訳しわけをしているのだから増減ぞうげんなしですね。


簿記ぼきの本質ほんしつや商業しょうぎょうの勉強べんきょうをせずに簿記ぼき検定けんていの問題もんだいを解とくことしかしていないようですね。
総そう勘定かんじょう元帳もとちょうの貸方かしかた、借方かりかたの合計ごうけい額がくは計算けいさん間違まちがいを見みつける程度ていどの意味いみしかありません。
重要じゅうようなのは貸方かしかた、借方かりかたの差額さがくです。

ご自分じぶんの貯金ちょきん通帳つうちょうで、前年ぜんねん末まつの残高ざんだかが 50万まん円えんあったとして、

・今年ことしの預あづけ入いれ 100万まん円えん
・今年ことしの支払しはらい 100万まん円えん
だったら今年ことしも年末ねんまつ残高ざんだかは 50万まん円えんになります。

もし、同おなじことを 10年ねん繰くり返かえしたら 10年ねん後ごの預金よきん通帳つうちょうは 500万まん円えんに膨ふくらんでいるのですか。

事業じぎょうの経理けいりでもこれと同おなじで、棚卸たなおろし高だかは毎年まいとし積つみ上あげていくものではありません。

＞そうすると期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だかは、毎月まいつきの数字すうじが積づみ上あがり…

何なんで？

[期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか] = [翌よく期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか]→[商品しょうひん]
になるのであって、棚卸たなおろし高だかは累積るいせきしていく、積算せきさんしていくものではありません。

＞翌よく年度ねんどの期首きしゅには、その時点じてんの在庫ざいこで始はじまる…

前期ぜんき売うれ残のこりは藏ぞうにしまって一いちから仕入しいれし直なおしとか、変へんな経営けいえい者しゃでない限かぎり、
[期末きまつ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか] = [翌よく期首きしゅ商品しょうひん棚卸たなおろし高だか]
です。