“面白おもしろい”と言いいづらかった『はだしのゲン』の第だい二に部ぶは、主人公しゅじんこうたちの成長せいちょうが凄すさまじくてやっぱり面白おもしろい！

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――今いまから30年ねん前まえ以上いじょう前まえ、そう僕ぼくらが子こどもだったあの頃ころに読よみふけったマンガたちを、みなさんは覚おぼえていますか？　ここでは、電子でんし書籍しょせきで蘇よみがえるあの名作めいさくを、振ふり返かえっていきましょう！

（イラスト／村田むらたらむ）

　というワケで、今回こんかいは『はだしのゲン』の後編こうへん、第だい二に部ぶをレビューしていきたい（前編ぜんぺんはコチラ）。

　前編ぜんぺんでも触ふれたが、『はだしのゲン』は、もともと「週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ」に連載れんさいされていたマンガだった。連載れんさいが始はじまった1973年ねんの25号ごうを見みてみると、

『荒野あらのの少年しょうねんイサム』
『マジンガーＺ』
『トイレット博士はかせ』
『アストロ球団きゅうだん』
『侍さむらいジャイアンツ』
『ど根性こんじょうガエル』

と、今いまでも名前なまえが残のこっている作品さくひんが多数たすう連載れんさいしている。

　連載れんさいは1974年ねんの39号ごうで終おわっているから、1年ねんと少すこしの比較的ひかくてき短みじかい連載れんさいだった。『はだしのゲン』では、この「ジャンプ」で連載れんさいしていた前半ぜんはん部分ぶぶんが、第だい一部いちぶとされている。

　しかし、“麦むぎのように強つよく生いきる”のが信念しんねんのマンガはそう簡単かんたんに終おわらず、

・「市民しみん」
・「文化ぶんか評論ひょうろん」（日本にっぽん共産党きょうさんとう系けいの論壇ろんだん誌し）
・「教育きょういく評論ひょうろん」（日教組にっきょうその機関きかん紙し）

と、左ひだりよりの雑誌ざっしに連載れんさいを続つづけていった。

「ジャンプ」の連載れんさいでは、原爆げんばく投下とうか直後ちょくごに産うまれたゲンの妹いもうと友子ゆうこが亡なくなったところで話はなしは終おわる。ここで、一応いちおうは最終さいしゅう回かいになっているのだが、ゲンの弟おとうとである進すすむ次つぎに生いき写うつしだった隆太りゅうたは、廃棄はいきされていた拳銃けんじゅうでヤクザ2人にんを殺ころし、そのまま姿すがたを消けしていた。

　僕ぼくは第だい一部いちぶまでしか読よんでいなかったので、ここからどうなったのかをまったく知しらなかった。

　原爆げんばく投下とうかから2年ねんが経たち、ゲンは小学しょうがく4年生ねんせいになっている。しかし、そもそも第だい一部いちぶのゲンが大人おとなびすぎていた。それよりもっと大人おとなになった第だい二に部ぶのゲンは中学校ちゅうがっこうくらいに見みえる。第だい一部いちぶの最後さいごに、ゲンの髪かみの毛けは生はえてきたので、ショートヘアである。

 
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