AKB48『大だい組閣そかく祭まつり』でどうなる？　大島おおしま卒業そつぎょうからチーム8発足ほっそくまでの流ながれを追おう

　1月がつ26日にちに行おこなわれた、AKB48リクエストアワーセットリスト2014の最終さいしゅう日びに、『AKBグループ大だい組閣そかく祭まつり』が2月がつ24日にちZepp DiverCity TOKYOにて開催かいさいされることが発表はっぴょうされた。スポーツ新聞しんぶんやワイドショーのニュースコーナーなどでも取とり上あげられてはいたが、なぜファンがざわついているのか？　報ほうじられた事実じじつだけでは、正直しょうじきわかり難がたい部分ぶぶんがあるように感かんじられる。では、今回こんかいなぜ組閣そかくが行おこなわれるのか。2014年ねんのAKB48の現状げんじょうを整理せいりしていこうと思おもう。

　この『大だい組閣そかく祭まつり』が過去かこの組閣そかく同様どうように、劇場げきじょう公演こうえんのチームメンバーの入いれ替かえで、それも全ぜんAKB48グループを巻まき込こんだものだとすれば、AKB48にとっては2012年ねん8月がつの東京とうきょうドームでの発表はっぴょう以来いらい一いち年ねん半はんぶり、3回かい目めではある。だが、SKE48にとっては2013年ねん4月がつの日本にっぽんガイシホールとわずか十じゅうヶ月かげつ強きょうしか経たっていない。また、AKB48の峯岸みねぎしみなみがキャプテンを務つとめる新しんTeam4も結成けっせいは昨年さくねん8月がつ。リクアワ当日とうじつも、多田ただ愛あい佳けいが声こえを上あげて抗議こうぎした通とおりHKT48のTeamKⅣに至いたっては今年ことし1月がつ12日にちに結成けっせいが発表はっぴょうされたばかりの状況じょうきょうである。今いまのタイミングで、今いままで行おこなわれていたような組閣そかくが行おこなわれるとすれば、あまりに場当ばあたり的てきな判断はんだんのように感かんじる部分ぶぶんも否いなめない。

　ただ、大島おおしま優子ゆうこが今年ことし行おこなわれる国立こくりつ競技きょうぎ場じょうのコンサートにて卒業そつぎょうすることが正式せいしきに決定けっていし、AKB48の各かくチームが総合そうごう的てきに競きそい合あう『ペナントレース』導入どうにゅうが控ひかえた現在げんざい。「TeamKはだいじょうぶか？」とスクリーンに映うつしだされた通とおり、劇場げきじょう公演こうえんの募集ぼしゅう倍率ばいりつも大島おおしま優子ゆうこを欠かいた時ときのTeamKが苦戦くせんしているとう現状げんじょうの中なか“戦力せんりょくの均衡きんこう”という、『ペナントレース』の参考さんこうにしている日本にっぽんプロ野球やきゅう機構きこうのスタンスすら継承けいしょうし、よりAKB48グループの『ペナントレース』としてのゲーム性せいを高たかめようとしているのかもしれない。

　しかし、そうだとするとなぜ昨年さくねんにAKB48グループでドラフトを行おこなったのか？プロ野球やきゅうにおいては、ドラフトが“戦力せんりょくの均衡きんこう”の最もっとも象徴しょうちょう的てきなシステムである。ただ、野球やきゅうと違ちがい、アイドルにとっての“即そく戦力せんりょく”とは何なになのか。正直しょうじき誰だれにもその答こたえを持もち合あわせていない。ドラフトにおいては各かくチームが持もち合あわせていないキャラクターの娘むすめを補充ほじゅうしようとしたり、逆ぎゃくにチームカラーに近ちかい娘むすめを獲得かくとくしたりと、このドラフトを通とおして、これからのペナントに向むけて戦力せんりょくの補強ほきょう以上いじょうに、チームというものを現在げんざいのメンバー間あいだでも再さい確認かくにんする作業さぎょうとなったように思おもえる。だからこそ、現在げんざいのチームを崩くずす組閣そかくが行おこなわれることに不安ふあんを感かんじずには居いられない。