参考:2015年09月21日~2015年09月27日(2015年10月05日付)(ORICON STYLE)
おお、と驚いてしまった。なんと新鮮味のないチャートでしょうか!
1位はEXILE TAKAHIRO。彼にとってはファースト・アルバムだが、個人であるよりトライブであることが重視されるファミリーなので、初登場1位か! と驚く者は皆無だろう。
それ以下がすごい。2位AAA、4位ELT、5位ドリカム(この流れだとDTCと書くべき?)、続く6位のマルーン5(MR5…いや悪ノリしました)まで、すべてがベスト盤。もっともELTの『Tabitabi』は新譜だが、全シングル60曲を付けた全72曲の豪華ベスト・バージョンもアリという売り方であり、実際ベスト付きのほうが売れている様子なのだ。
手堅いと言われたベスト盤ももはや売れない時代である。そう思っていた自分の認識が間違っているのか。それとも、もはや売れないベストでも新譜よりはまだ需要があるという悲しい話なのか。10位に食い込んだニュー・オーダーの新作、そのセールス枚数が5千枚を切っているところが笑えない冗談のよう。洋楽好きのオッサンだけは今もせっせとレコード屋に通っている。そんな認識もいよいよ間違っているのかもしれない。
そして新鮮味はないとは言え、具体的に見ていくと今回のチャートで際立つのは「モア・ゴージャス!」路線で作られた作品の多さだ。前述したELTの豪華版はもちろんだが、1位のEXILE TAKAHIROは、CD版、CD+DVD版のほか、初回生産限定盤/DVD3枚組+写真集3冊付きのバージョンがあり、お値段はなんと17,280円! でも実際38,785枚も売れているのだから素晴らしい。手間暇をかければかけるだけ、作り手もファンも満足するということだ。