いい記憶きおくは自分じぶんを後押あとおししてくれるかもしれないし、悪わるい記憶きおくは何なにかを始はじめようとするときの足止あしどめになってしまうかもしれない。
あいみょんの新曲しんきょく“会あいに行いくのに”は、バレンタインが苦手にがて、お菓子かし作づくりが嫌きらいになったあいみょんの悪わるいほうの「記憶きおく」から生うまれたとインタビューで語かたってくれた。

明確めいかくに「記憶きおく」をテーマにしたのは今いま作さくが初はじめてだけれど、これまでにも記憶きおくが重要じゅうような意味いみを持もっている曲きょくがある。たとえば“空そらの青あおさを知しる人ひとよ”では《君きみ》が好すきだったものや共ともに過すごした日々ひびが忘わすれられずにいるし、“ペルソナの記憶きおく”では憎にくい《貴方あなた》との記憶きおくを必死ひっしに消けそうとしていた。でもこれらの曲きょくと違ちがうのは、“会あいに行いくのに”では自みずからあの日ひの記憶きおくを手繰たぐり寄よせているところ。この曲きょくが書かき下おろされたテレビドラマ『アンメット』が記憶きおく障害しょうがいを持もつ脳外科のうげか医いのストーリーだということも当然とうぜん意識いしきしたものだが、記憶きおく=過去かこの出来事できごとを受うけ入いれて、今いまならこうできると自分じぶんの変化へんかを感かんじ取とることが生いきるということなのかもしれないと、記憶きおくをポジティブなものに変かえていく力ちからをこの歌うたからは受うけ取とった。

“会あいに行いくのに”の歌詞かしについて、歌うたい方かたについて、たくさん語かたってもらったのでぜひ発売はつばい中ちゅうのJAPAN7月がつ号ごうでチェックしてほしい。（有本ありもと早さ季き）

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