目次もくじ

  1. しんつかれているサインかも?精神せいしん疲労ひろうのセルフチェック
  2. メンタル不調ふちょうおちいる5つの原因げんいん
    1. 人間にんげん関係かんけいかんするトラブル
    2. 仕事しごとたいしてのプレッシャー
    3. 環境かんきょう変化へんか
    4. 生活せいかつのリズムのみだ
    5. 性格せいかく思考しこうパターン
  3. メンタルを回復かいふくさせる5つの方法ほうほう
    1. 十分じゅうぶん睡眠すいみんをとる
    2. 適度てきど運動うんどうおこな
    3. 気分きぶん転換てんかんをする
    4. いま気持きもちをそと
    5. 食生活しょくせいかつととのえる
  4. メンタル回復かいふくあいだちがったやりかた
    1. さけ
    2. すぎる
    3. あまいものをべる
  5. メンタルがつよひとよわひとちが
  6. メンタルをつよくする3つのトレーニング
    1. 相手あいてめて自分じぶんめる
    2. 前向まえむきな言葉ことばくちにする
    3. メンタルトレーニングする
  7. まずはメンタルがつかれていることにづきましょう

 しんつかれは、意外いがい自分じぶんではづきにくいものです。まずは自分じぶんしん状態じょうたい確認かくにんするため、精神せいしん疲労ひろうのセルフチェックをおこないましょう。最近さいきん1カ月かげつあいだてはまる項目こうもくにチェックをれてください。

 チェックがおおいほど、精神せいしん疲労ひろうまっている可能かのうせいたかいでしょう。

精神せいしん疲労ひろうのセルフチェックリスト
体調たいちょうめんのチェック>
・なかなか寝付ねつけずに睡眠すいみん不足ふそくである
食欲しょくよくがわかず食事しょくじ美味おいしいとおもえない
からだがだるい
頭痛ずつうかたこりがつづ
下痢げり便秘べんぴつづ

感情かんじょうめんのチェック>
わるいことがきると自分じぶんのせいだと自分じぶんめてしまう
不安ふあん気持きもちにすぐにおちい
わらうことがすくなくなった
理由りゆうはわからないけれどイライラすることがおお
自分じぶん将来しょうらい希望きぼうえがくことができない

 メンタル不調ふちょう原因げんいんには、さまざまなものがあります。一般いっぱんてきには「ストレス」といわれますが、そのストレスがどのような状況じょうきょうしょうじるのかを具体ぐたいてきていきましょう。

 おおくのなやみは人間にんげん関係かんけい由来ゆらいします。職場しょくばでのハラスメント(パワハラなど)や、家族かぞく友人ゆうじんとの関係かんけいがストレスの原因げんいんとなることがあります。職場しょくば以外いがいでも友人ゆうじん関係かんけい家族かぞくない問題もんだい親子おやこよめしゅうとなど)での関係かんけいでストレスをかかえてしまうこともおおられます。

 仕事しごとりょうおおくて、それをかかえてしまい残業ざんぎょう休日きゅうじつ出勤しゅっきん長時間ちょうじかん労働ろうどうになってしまうと、おおきなストレスをかんじます。また、つね指示しじどおりにうごかされ、自分じぶん裁量さいりょうすくない場合ばあいもストレスの要因よういんになります。

 人事じんじ異動いどう配置はいち転換てんかんされたり、昇進しょうしんなどで役職やくしょくわったりした直後ちょくごもストレスがおおきくなりがちです。あたらしい環境かんきょうれるまでは、どうしても時間じかんがかかります。そして、それをプレッシャーにかんじてしまうひともいるものです。

 徹夜てつやつづいたり、暴飲ぼういん暴食ぼうしょくつづけたりすることで、生活せいかつのリズムがみだれてしまうこともストレスになります。これは不規則ふきそく生活せいかつつづけることで、神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつのセロトニンの分泌ぶんぴつ支障ししょうをきたしてしまうためです。

 几帳面きちょうめん生真面目きまじめ性格せいかくひとは、ちょっとしたみだれやおくれがになって、それがストレスにかんじてしまうこともあります。また、自己じこ肯定こうていかんひくいと普段ふだんからネガティブ感情かんじょうになることがおおくなり、つねにストレスをかかえてしまうれいすくなくありません。

 メンタルを回復かいふくさせるためには、ただしい方法ほうほうることが大切たいせつです。つぎの5つの方法ほうほうをとってみましょう。

メンタルを回復かいふくさせる方法ほうほう
十分じゅうぶん睡眠すいみんをとる
適度てきど運動うんどうをする
気分きぶん転換てんかんをする
いま気持きもちをそと
食生活しょくせいかつととのえる

 しつ睡眠すいみんをとることは、メンタルを回復かいふくするために不可欠ふかけつです。睡眠すいみん時間じかんちゅう自律じりつ神経しんけいのバランスがととのえられ、免疫めんえきりょく向上こうじょうさせる効果こうかがあるためです。自律じりつ神経しんけいととのえ、身体しんたい免疫めんえきりょくたかめることは、メンタルの回復かいふくおおきくはたらきます。

 しつ睡眠すいみんをとるためにも、まえ電子でんし機器きき(スマホなど)からの刺激しげきけるようにしましょう。

 適度てきど運動うんどうおこなうことで、りゅうくなり疲労ひろう物質ぶっしつなが疲労ひろう回復かいふく役立やくだちます。また、筋肉きんにくをほぐす効果こうかもあるため、かたこりや腰痛ようつうなどの不調ふちょう軽減けいげんできます。これにより、効率こうりつよくストレスをらせます。

 きな音楽おんがくく、だい自然しぜんなかごす、温泉おんせんはいるなど、リラックス効果こうかのある気分きぶん転換てんかんもメンタル回復かいふくには効果こうかてきです。また、瞑想めいそう有効ゆうこうなメンタルの回復かいふく方法ほうほうです。感情かんじょうととのえるとともに、心拍しんぱくすう血圧けつあつ呼吸こきゅう安定あんていさせる効果こうか期待きたいできます。

 モヤモヤとした気持きもちをすだけで、メンタルが回復かいふくすることもあります。また、信頼しんらいできるひとやカウンセラーにいま気持きもちをはなしてみるのもよいでしょう。しんまったものをすだけでも、気持きもちがスッキリして前向まえむきになれます。

 ものそのものでストレスの原因げんいんけるわけではありませんが、バランスの食事しょくじることでストレスの緩和かんわ効果こうか期待きたいできます。栄養素えいようそとしてはトリプトファン、ポリフェノール、GABAなどが効果こうかてきです。

 また食事しょくじたのしくべることでリラックス効果こうか期待きたいでき、メンタル回復かいふくにもおおいに役立やくだちます。

 メンタルを回復かいふくしようとしても、間違まちがったやりかたおこなってしまうとぎゃく効果こうかになることもあります。もし心当こころあたりがあるのであれば、すぐに行動こうどう改善かいぜんしてみましょう。

 おさけんでストレスを発散はっさんするというひともいるでしょう。けれど、過度かど飲酒いんしゅぎゃく効果こうかです。みすぎて体調たいちょうくずしてしまい、それがさらなるストレスをすこともあります。おさけむのであれば、適度てきどりょうおさえておきましょう。

 しつ睡眠すいみんは、メンタル回復かいふくにはおおきな効果こうかをもたらします。しかし、なに時間じかんでもてればよいというものではありません。「平日へいじつ睡眠すいみん時間じかんすくないから」といって、休日きゅうじつだめをするのはけましょう。

 すぎてしまうと体内たいない時計とけいくるってしまい、きたときにはぎゃくつかれてしまう危険きけんせいがあるからです。休日きゅうじつすこしだけながねむりたいのであればプラス2あいだ程度ていど目安めやすにしましょう。

 あまいものをべたときはしあわせな気分きぶんになりますが、過度かど接種せっしゅすると血糖けっとうがります。ふたたび血糖けっとうげようとするときにノルアドレナリンが分泌ぶんぴつされ、緊張きんちょうかんたかまります。その結果けっか糖分とうぶん過剰かじょう摂取せっしゅによりストレス状態じょうたいおちいることにもなるのです。あまいものは、ほどほどにしておきましょう。

 メンタルがよわっているとき「なぜ自分じぶんはこんなにダメなのだろう?」「なぜなにもうまくいかないのだろう?」とおもってしまいませんか?

 じつは、メンタルがつよひとよわひとには、根本こんぽんてきちがいがあります。

メンタルがつよひと特徴とくちょう
自分じぶん他人たにんちがいをわかっている 他人たにん成果せいかしたとき、めたり、一緒いっしょよろこんだりできます。また、自分じぶん他人たにん比較ひかくすることなく、おたがいの成長せいちょうみとえます
変化へんかれられる チャレンジ精神せいしん旺盛おうせいで、変化へんかもとめる傾向けいこうにあります。自分じぶんから変化へんかもとめるだけでなく、まわりの変化へんかにも柔軟じゅうなん対応たいおうできます
他人たにんやさしくできる あらゆるものにたいしてやさしい気持きもちをたもてます。他人たにんやさしくすることでオキシトシンが分泌ぶんぴつされ、さらに他人たにんやさしくせっしようという気持きもちをたかめてくれます
メンタルがよわひと特徴とくちょう
自分じぶん他人たにん比較ひかくしている まわりのひと自分じぶん比較ひかくしてしまいがちで、他人たにん成果せいか功績こうせきねたみやすくなります。また、まわりのにしてしまう傾向けいこうにあります
現状げんじょう固執こしつしている いまえることにたいして恐怖きょうふかんじてしまいます。その結果けっかまわりの変化へんかについていけず、んでしまうことがあります
自分じぶんのことをめている なにか問題もんだい失敗しっぱいなどが発生はっせいすると、すぐに責任せきにんかんじてしまいます。「どうせわたしなんて」「自分じぶんはできないかた」という言葉ことばくちにしがちです

 メンタルのよわひとは、メンタルがつよひとを「真似まねてみる」ところからはじめてみるとよいかもしれません。メンタルについては、下記かき記事きじでもくわしく解説かいせつしています。

 メンタルをつよくする方法ほうほうはいろいろあります。今回こんかいはそのなかでも「メンタルをきたえる」ことに着目ちゃくもくした、効果こうかたかいトレーニング方法ほうほうを3つご紹介しょうかいします。

メンタルをつよくするトレーニング
1.相手あいてめて自分じぶんめる
2.言葉ことばくちにする
3.メンタルトレーニングする

 相手あいてめると、められた相手あいてみとめられたとかんじてうれしい気持きもちになります。それと同時どうじに、じつ自分じぶんめていることにもなります。

 のうは「主語しゅご」を理解りかいしないため、相手あいてめると自分じぶんめられたと錯覚さっかくしてしまうのです。その結果けっかのうない伝達でんたつ物質ぶっしつのドーパミンの分泌ぶんぴつうながされ、自己じこ肯定こうていかんたかまり、メンタルがつよくなります。

 ひとめるということは、ひとてんつけるということ。まずはてんつけるトレーニングをおこなってみましょう。

 「言葉ことばわれば人生じんせいわる」。おおくの成功せいこうしゃくちにしていることです。まずは、言葉ことばくちにする習慣しゅうかんをつけてみましょう。

 たとえば「自分じぶんはできる人間にんげんだ!」とつねくちにしていると、いつしかそれが事実じじつとして認識にんしきされ、がついたらなににでも挑戦ちょうせんできるようなポジティブな性格せいかくわってしまうものです。

 言葉ことばくちにして、思考しこう方向ほうこうえ、行動こうどう生活せいかつ習慣しゅうかんえていくことでメンタルはきたえられます。

 メンタルトレーニングで自分じぶんあかるい未来みらいをイメージすることで、その未来みらい現実げんじつのものになっていきます。

 理想りそう状態じょうたいになりきって未来みらいかたる、理想りそう人物じんぶつぞうをイメージしてそのひとおなじようにう、またちいさなしあわせをして自分じぶんたされていることをかんじるのもよいでしょう。

 そうすることで、のうない伝達でんたつ物質ぶっしつなかしあわさんだいホルモンである「ドーパミン」「オキシトシン」「セロトニン」の分泌ぶんぴつうながされ、メンタルがきたえられます。

 メンタルを回復かいふくする方法ほうほうをいくつか紹介しょうかいしてきましたが、じつはメンタルに深刻しんこくなダメージをけるまえにいちはやくメンタルがつかれていることにづくことが大事だいじになります。

 病気びょうき早期そうき発見はっけんすれば早期そうき治療ちりょうですぐに回復かいふくできます。メンタルもおなじです。「やばい!」とおもったらすぐにその状況じょうきょう自覚じかくし、メンタル回復かいふくたいしての対処たいしょおこなうべきなのです。

 現代げんだい社会しゃかいはストレス社会しゃかいともいわれています。けられないストレスもあるでしょう。深刻しんこく状態じょうたいおちいまえに、自分じぶん状況じょうきょう客観きゃっかんてきにみてはやめの対処たいしょこころがけてください。

 それが、いま社会しゃかい上手じょうずきていくコツでもあります。