稲垣いながき吾郎ごろういどむ、狂気きょうき運命うんめい歓喜かんき!ベートーヴェン生誕せいたん250周年しゅうねんに、再々さいさいえんじ決定けってい !!

らせ。 わたしあたまなか完璧かんぺき音楽おんがく
たとえみみこえなくなっても、 わたしあたまなかには音楽おんがくひびいている……。
作曲さっきょくとして人間にんげんとして、 劇的げきてき人生じんせいおくったベートーヴェン。 最後さいご交響こうきょうきょくだいきゅうばん」まで、 かれはどんな時間じかんきたのか。 その波乱はらん苦悩くのう生涯しょうがいあたらしい視点してん意欲いよくてき演出えんしゅつ音楽おんがく表現ひょうげんえが舞台ぶたい再々さいさいえんじ決定けってい

卓越たくえつした才能さいのうゆえに波乱はらん人生じんせい余儀よぎなくされ、 はげしいかたにもかさなる作品さくひんぐんは、 音楽おんがく進化しんか深化しんかすうじゅうねんはやめたといわれるドイツの音楽家おんがくかルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。 ピアノソナタ「悲愴ひそう」「月光げっこう」や交響こうきょうきょくだいばん運命うんめい」、 だいろくばん田園でんえん」など、 くに時代じだいえて人々ひとびと魅了みりょうする楽曲がっきょくぐんは、 後世こうせい音楽家おんがくかたちにも多大ただい影響えいきょうおよぼした。
そんな“楽聖がくせい”ベートーヴェンが、 傑作けっさくをいくつもげた19世紀せいき初頭しょとうのウィーンを舞台ぶたいに、 かれ苦悩くのう人生じんせい創作そうさくかがやきをかくに、 精緻せいち演出えんしゅつとスケールのおおきな戯曲ぎきょく、 ダイナミックな音楽おんがく表現ひょうげん構築こうちくし、 おおきな感動かんどうこした舞台ぶたい『No.9-不滅ふめつ旋律せんりつ-』が2015ねん、 2018ねん上演じょうえんつづき、 ベートーヴェン生誕せいたん250周年しゅうねん今年ことし再々さいさいえんじがが決定けっていした。

初演しょえんからベートーヴェンをえんじ、 かいかさねるたびあらたな生命せいめい熱演ねつえんせるのは稲垣いながき吾郎ごろう度重たびかさなる人生じんせい困難こんなん翻弄ほんろうされ、 自身じしんしんくような激情げきじょうでそれらをえる天才てんさい圧倒的あっとうてき存在そんざいかんと、 ひととしての繊細せんさい感情かんじょう機微きびを、 楽聖がくせい憑依ひょういしたような迫真はくしん演技えんぎ体現たいげんし、 俳優はいゆうとしてあらたな地平ちへいひらいた。 表現ひょうげんしゃとしてさらに円熟味えんじゅくみしたいま、 さらなる演技えんぎ深化しんか期待きたいされる。

ベートーヴェンを秘書ひしょとしてささえるマリアやく再演さいえんたか評価ひょうか剛力ごうりきいろどり続投ぞくとうほかにも片桐かたぎりひとし村川むらかわ絵梨えり岡田おかだ義徳よしのり深水ふかみもともと橋本はしもとあつし奥貫おくぬきかおる羽場はば裕一ひろいち長谷川はせがわ初範はつのり実力じつりょく俳優はいゆうつづ盤石ばんじゃくのドラマをきずうえに、 『刀剣とうけん乱舞らんぶ』や『ヒプノシスマイク』などの人気にんき公演こうえん注目ちゅうもくあつめる前山まえやま剛久たけひさあらたにぐみくわわる。 また、 幼少ようしょうのベートーヴェンをTBSドラマ『テセウスのふね』で殺人鬼さつじんきえんじ、 天才てんさい子役こやくうたわれた柴崎しばざきかえでみやびえんじる。

マリア:剛力ごうりきいろどり

なお、 今回こんかい再々さいさいえんじ企画きかくするにあたり、 ベートーヴェンの生誕せいたんいわ記念きねんすべき公演こうえんとして11月にウィーン・フォルクス劇場げきじょうでの開幕かいまく予定よていしていたが、 いまなお世界中せかいじゅう猛威もういるう新型しんがたコロナウィルスの感染かんせんじょうきょう考慮こうりょし、 ウィーン公演こうえん中止ちゅうし決断けつだんし、 東京とうきょう公演こうえんのみ細心さいしん注意ちゅういはら上演じょうえんするはこびとなった。

2018ねん舞台ぶたいより
2018ねん舞台ぶたいより
2018ねん舞台ぶたいより

稲垣いながき吾郎ごろうコメント>

『No.9―不滅ふめつ旋律せんりつ―』2020 さん度目どめ上演じょうえんにあたって
2020ねんはベートーヴェン生誕せいたん250周年しゅうねん。 その記念きねんすべきとしに、 舞台ぶたい『No.9―不滅ふめつ旋律せんりつ―』を上演じょうえんし、 かいかさねてルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンという天才てんさい音楽家おんがくかえんじられることを、 非常ひじょううれしくおもいます。

2015ねん初演しょえんは、 これまでえんじたどのやくともちが圧倒的あっとうてき存在そんざいかん強烈きょうれつ個性こせい戸惑とまどい、 なやましい時間じかんごしました。 けれど演出えんしゅつ白井しらいあきらさんをはじめ、 共演きょうえんみなさんがしっかりとささえてくださるなか徐々じょじょにベートーヴェンとぼくとの距離きょりちぢまっていったのです。 結果けっか自分じぶんなりのベートーヴェンぞうが、 かいうごとにたしかなものになっていったようにおもいます。

俳優はいゆう仕事しごとには、 そのとき自分じぶんやく影響えいきょうおよぼすドキュメンタリーてき部分ぶぶんがある。 自分じぶんの「いま」をオリジナル作品さくひんで、 しかも偉大いだい音楽家おんがくかたくして表現ひょうげんする機会きかいもくださった制作せいさく方々かたがたには感謝かんしゃしかありません。

じつ今回こんかい、 ベートーヴェンが活躍かつやくしたオーストリアの首都しゅとウィーンでの公演こうえん予定よていしていました。 場所ばしょはベートーヴェンぼつてられた、 当時とうじ栄華えいがのこす「フォルクス劇場げきじょう」です。 けれど、 その素晴すばらしい企画きかく世界せかいおお新型しんがたウイルスの脅威きょういにより、 断念だんねんすることになりました。 くわえて国内こくないでの創作そうさく上演じょうえんも、 これまで以上いじょう注意ちゅういはらい、 万全ばんぜん感染かんせん予防よぼう対策たいさくおこなったうえですすめねばなりません。

でも、 このきびしい状況じょうきょうだからこそぼくは『No.9』を、 一人ひとりでもおおくのほうとどけたいとおもうのです。 げきちゅう終盤しゅうばん交響こうきょうきょくだいきゅうばん、 そのなか力強ちからづようたげられる「歓喜かんきうた」は作品さくひん白眉はくびであり、 世界せかい平和へいわ幸福こうふくねがい、 自身じしん孤独こどくをも昇華しょうかしようという作曲さっきょくおおいなるいのりがめられています。 まさに現状げんじょうくるしむ人々ひとびとに、 とどけるべき調しらべと言葉ことばがそこにあるのです。

だからこそまよいなく創作そうさくふかめ、 ぼくあいしてやまない人間にんげんベートーヴェンをふたた舞台ぶたいきることはおおきな使命しめい。 そのさきには、 ふたたびの「ゆめ」にとどるはずです。 さらなる未来みらいへとつづくこの上演じょうえんを、 おおくのほう見届みとどけていただきたいとおもいます。

2018ねん舞台ぶたいより

 

演出えんしゅつ 白井しらいあきらコメント>

きることへの讃歌さんか
この歓喜かんきのドラマは、 きることへの讃歌さんかです。 くるしみのなかからひと摑みのよろこびを見出みいだ物語ものがたりです。

いま演劇えんげき大変たいへんきびしい状況じょうきょう直面ちょくめんしています。 さい再演さいえん機会きかいめぐまれ、 11月じゅういちがつにはベートーヴェンの活動かつどう拠点きょてんだったウィーンでの公演こうえんまっていました。 日本にっぽんまれたベートーヴェンの物語ものがたり本場ほんば披露ひろうすることをたのしみにしてきましたが、 残念ざんねんながらこのチャンスは未来みらいされることになりました。

わたしたちのしんは、 いまえない恐怖きょうふまえ萎縮いしゅくしてしまっています。 しかし、 本来ほんらいわたしたちのいとなみは、 きる意味いみ見出みいだし、 それぞれのよろこびをるためにあるはずです。 ですから、 わたしたちはとままることなくまえけてすすみちえらびました。

この公演こうえん実現じつげんすることでみなさんと、 この物語ものがたり共有きょうゆうするというよろこびを、 あらためてかちいたいとおもっています。

 

ウィーン・フォルクス劇場げきじょうにて

公演こうえん概要がいよう
公演こうえんめい
木下きのしたグループpresents「No.9 –不滅ふめつ旋律せんりつ-」

出演しゅつえん
稲垣いながき吾郎ごろう剛力ごうりきいろどり
片桐かたぎり ひとし 村川むらかわ絵梨えり 前山まえやま剛久たけひさ
岡田おかだ義徳よしのり ふか水元みずもとはじめ 橋本はしもと あつし 広澤ひろさわ くさ 小川おがわゲン 野坂のさか ひろし 柴崎しばざきかえでみやび
奥貫おくぬき かおる 羽場はば裕一ひろいち 長谷川はせがわ初範はつのり

演出えんしゅつ白井しらい あきら
脚本きゃくほん中島なかじまかずき(劇団げきだんしんかんせん
音楽おんがく監督かんとく三宅みやけ じゅん

東京とうきょう公演こうえん
日程にってい:2020ねん 12月13にちにち)~2021ねん1がつ7にち
会場かいじょう: TBS赤坂あかさかACTシアター
チケット発売はつばい後日ごじつ発表はっぴょう

問合といあわせ:キョードー東京とうきょう 0570-550-799
主催しゅさい:キョードー東京とうきょう/TBS/イープラス/木下きのしたグループ

公式こうしきサイト:http://www.No9-stage.com

2018ねん舞台ぶたい撮影さつえい岩田いわたえり