NTT島田しまだ社長しゃちょう｢できれば来年らいねんに社名しゃめい変更へんこうしたい｣ NTT法ほう見直みなおしで2025年ねんがターニングポイントに?

NTT法ほうの見直みなおし議論ぎろんが進すすむ中なか、中長期ちゅうちょうき的てきな成長せいちょう戦略せんりゃくをどう描えがくのか。社名しゃめい変更へんこう、外国がいこく人じん役員やくいんの登用とうように対たいする考かんがえについても明あかした。

就任しゅうにんから丸まる2年ねんを迎むかえた島田しまだ社長しゃちょう。今後こんごの海外かいがいM&A戦略せんりゃくについても具体ぐたい的てきに語かたった（撮影さつえい：尾形おがた文ぶん繁しげる）

開示かいじ義務ぎむ撤廃てっぱいが“今いま”必要ひつようだった理由りゆう

――NTT法ほうの見直みなおしをめぐる議論ぎろんが始はじまって1年ねんほどになります。この間あいだの議論ぎろんを振ふり返かえってみていかがでしょうか。

議論ぎろんをしていただいているのは、非常ひじょうにありがたい。中なかでも順番じゅんばん的てきに考かんがえても、研究けんきゅう開発かいはつ成果せいかの開示かいじ義務ぎむは早はやく見直みなおしてほしいと以前いぜんから申もうし上あげていた。

それが今年ことし4月がつの段階だんかいで、（義務ぎむを撤廃てっぱいする）改正かいせい法案ほうあんが通とおり、パートナリング戦略せんりゃくがやりやすくなったのは事実じじつだ。（提携ていけい先さきの企業きぎょうでは）法律ほうりつを懸念けねんされる人ひとたちがいなくなったし、自由じゆうにオープン戦略せんりゃくを組くみ合あわせながらやれるようになった。

――開示かいじ義務ぎむの撤廃てっぱいで戦略せんりゃくを組くみやすくなったのは、とくに海外かいがい企業きぎょうとの話はなしでしょうか。今後こんごの成長せいちょう戦略せんりゃくの1つである「IOWN（編集へんしゅう部ぶ注ちゅう・光ひかり電でん融合ゆうごう技術ぎじゅつを活用かつようした次世代じせだいの通信つうしん基盤きばん）構想こうそう」の後押あとおしになりますか。

基本きほん的てきには海外かいがいだ。国内こくないパートナー会社かいしゃの多おおくは理解りかいしていただいていたが、海外かいがいだと何なにが起おこるかわからないと思おもわれる。一緒いっしょにやっていたら突然とつぜん、（研究けんきゅう成果せいかを）開示かいじしろと言いわれても困こまるし、尻込しりごみしてしまう部分ぶぶんがあったが、まったくそういう課題かだいがなくなった。

半導体はんどうたい系けいというか、IOWN構想こうそうを推進すいしんするために開示かいじ義務ぎむを廃止はいししてほしかったのが、正直しょうじきなところで。このタイミングでやってもらわないと困こまるとも思おもっていた。