今、多くの企業が人手不足に悩み、離職を防ぐことは喫緊の課題となっています。
そんな中、残業を嫌って辞める若手社員は多くいますが、残業できないことが原因で辞める若手社員もいます。
そこで、
経営心理士として1200
件超の
経営改善を
行い、
経営心理士講座を
主宰する、(
一社)
日本経営心理士協会代表理事の
藤田耕司氏の
著書『
離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』から
一部を
抜粋・
再編集し、
上司として
知っておくべき、
成長欲求が
強い
若手社員の
価値観についてお
伝えします。
会社に抱くニーズと離職の原因を9つに分類
「最近の若手は、打たれ弱い。ちょっと叱ると、すぐに辞めていく」
よく言われることですが、実は正確ない方ではありません。
もちろん、全体としてそういう若手が増えているのかもしれませんが、中には逆に、「厳しくされないから辞める」という人もいます。
その違いは、いったい何なのでしょうか?
人は会社に対して、さまざまなニーズを抱いています。そのニーズが満たされず、今後も満たされないだろうと思ったとき、離職を考えます。
そのニーズは、当然ですが年齢や意欲によって異なり、そこには一定の傾向があります。
そこで、私が主宰する経営心理士講座では、年代を20代の新人若手、30~40代の中間世代、50代以上の年長世代の3つに分け、それぞれの年代を意欲の高さでさらに上位、中位、下位に分け、次の9つのカテゴリーに分類し、ネーミングしています。
若手:上位【期待のホープ】、中位【ルーキー】、下位【問題児】
中間:上位【花形社員】、中位【現場牽引者】、下位【未開化者】
年長:上位【経営幹部】、中位【中間管理職】、下位【窓際社員】
この9つのカテゴリーごとに会社に抱くニーズと離職の原因について考えていくと、個々人にあった離職防止対策が見えてきます。
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