• 2021.07.29
• 乗のりものニュース編集へんしゅう部ぶ

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実じつは激変げきへん「日本一にっぽんいち着陸ちゃくりくが難むずかしい空港くうこう」 景色けしきの感想かんそうは？

　その後ごは高度こうどを下さげつつ旋回せんかいしますが、最終さいしゅう旋回せんかいに入はいるまで、常つねに山やまが見みえる状態じょうたいが続つづきます。やがて田たんぼや民家みんかなどが見みえてくるものの、着陸ちゃくりく直前ちょくぜんになっても、明あきらかに雲くもの位置いちが低ひくい状態じょうたいで、その標高ひょうこうの高たかさがうかがえるなか、松本まつもと空港くうこうに難なんなく着陸ちゃくりくしました。

　このときの乗客じょうきゃくたちは「神々こうごうしい」「まるで遊覧ゆうらん飛行ひこうのようだった」と、その感想かんそうを話はなします。

拡大かくだい画像がぞう

　この絶景ぜっけいが続つづく松本まつもと空港くうこうへの着陸ちゃくりくが難むずかしいとされる理由りゆう、それは「ILS」という装置そうちが設もうけられていないことです。

　ILSは電波でんぱを用もちいて「滑走かっそう路ろの幅はば（中心ちゅうしん線せん）」「航空機こうくうきの進入しんにゅう角かく」「滑走かっそう路ろまでの距離きょり」を飛行機ひこうきの計器けいきに表示ひょうじし、霧きりなどで見通みとおしが悪わるくとも、着陸ちゃくりくができるようにするための支援しえん装置そうちで、国内こくないのほとんどの空港くうこうで標準ひょうじゅん装備そうびされています。ただ、松本まつもと空港くうこうは立地りっち上じょう、電波でんぱを山やまが遮さえぎってしまうため、設置せっちされておらず、これまですべてパイロットによる目視もくしでの着陸ちゃくりくが行おこなわれていました。そのような条件下じょうけんかで、パイロットは乗客じょうきゃくを楽たのしませるために「景色けしきの案内あんない」をしていたのです。

　しかし2020年ねん7月がつ20日はつかから、同どう空港くうこうにはGPSを用もちいた新あらたな着陸ちゃくりく進入しんにゅう方式ほうしき「RNP- AR」が設定せっていされました。長野ながの県けんによると、「地上ちじょう施設しせつの配置はいちに左右さゆうされない経路けいろを飛行ひこうすることが可能かのうになるとともに、滑走かっそう路ろ中心ちゅうしん線せん延長えんちょう上じょうに誘導ゆうどうされることから、飛行ひこう時間じかんの短縮たんしゅくとパイロットの負担ふたん軽減けいげんが図はかられるほか、進入しんにゅう方式ほうしきに比くらべて、着陸ちゃくりくを判断はんだんする最低さいてい高度こうどがより低ひくくなるため、就航しゅうこう率りつの向上こうじょうが期待きたいできる」としています。

【了りょう】
※一部いちぶ修正しゅうせいしました（7月がつ30日にち10時じ37分ふん）。