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「第16回東京スポーツ映画大賞」(ビートたけし審査委員長)
の各賞は1月31日の東スポ紙上で発表された。
注目の作品賞は「ゆれる」。主演男優賞に、各映画賞のノミネ
ートを辞退している「武士の一分」の木村拓哉(34)が選ば
れた。
日本アカデミー賞、ブルーリボン賞を辞退していた木村は同様
の理由で主演男優賞を辞退。木村の授賞をめぐって授賞
式当日には…。また珍作、迷作に送られ
る特別作品賞に選ばれた「日本沈没」は、「スケジュールの都合」
を理由に辞退。そこでたけし審査委員長は、すかさず「日本以外全部沈没」
への授賞を決定。同時開催の「第7回ビートたけしのエンタ
ーテインメント賞」の話題賞には“不倫騒動”の山本モナ
(30)が、また特別賞には石原真理子(42)と、宮崎県知事
に当選したたけしの元弟子、そのまんま東こと東国原英夫氏
(49)が選ばれるなどユニークな顔ぶれが並んだ。(受賞者一
覧は別表)。授賞式は3月1日、都内のホテルで行われた。
選考経過と映画界の現状について、たけし審査委員長は次のように話している:
邦画が元気いいってよく耳にするけど、オイラには停滞しているようにしか思えない。映画の技術が進歩してても、やってることは相変わらずでさ。
そう考えると「ゆれる」「フラガール」しかねえよ。 結局、CGの技術とか進歩してさ。画材はものすごい増えてるんだけど、想像力が欠如してるんだよ。
写実的な絵から印象派にいくと思ったら、相変わらずやってることは古典的な風景画なの。映画のキュービズムはまだまだ先の話なんだよな。オイラの「TA
KESHIS’」は実にキュービズムだなってほくそえんだら、誰も見なかったというね(笑い)。当たんなきゃしようがねえか。 オイラが撮るとしたら、
戦後50年娼婦として生活していた「横浜メリー」だぜ。実際に2〜3回、横浜で見たことあるんだよ。その後、養老院で暮らしていると聞いてショックだっ
たね。あの人を撮ったらいい映画にできたと思うぜ。授賞式は盛り上がりそうだから、楽しみにしててほしいね。