公安調査庁は1日、来年1月末に期限が切れるオウム真理教(アレフに改称)に対する団体規制法に基づく観察処分の期間の更新を公安審査委員会(田中康久委員長)に請求した。昨年、上祐(史浩氏、45)派が離脱し、新団体「ひかりの輪」を立ち上げたが、「観察処分を免れ、組織存続のための“麻原隠し”で、依然麻原に帰依している。教団として同一性がある」として、新団体も観察処分を請求した。
オウム真理教の更新請求は2005年に続き3回目で、認められれば3年間延長される。公安審は教団側の意見を聴いた上で審査し、年明けに結論を出す見通し。
同庁は前回の更新決定以降、約3年間で17都道府県の延べ136カ所の教団施設に立ち入り検査をした。(13:42)