自民党の麻生太郎前首相が東京・九段北の靖国神社を、秋季例大祭初日の17日に参拝していたことが20日、関係者の話で分かった。超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」事務局によると、麻生氏は本殿に上がらない一般参拝の形式をとったという。
麻生氏の事務所は今回の参拝について「自民党幹事長時代にも同じ形式で参拝していた」として、特に問題はないとの認識を示した。
麻生氏は首相在職中、首相らの靖国参拝に強く反発してきた中国や韓国に配慮する形で自ら参拝には行かず、同神社の秋、春の例大祭に合わせ「真榊(まさかき)」と呼ばれる供物を奉納していた。
自民党では谷垣禎一総裁も19日に靖国参拝しており、党再生に向け、保守層つなぎ留めを図る狙いもあるとみられる。