【台北=今泉有美子】台湾元総統の李登輝氏が18日、台湾を訪問している日本の高校生約100人に対し、台北市内で「日本と台湾の歴史と今後の関係」をテーマに講演し、「あなたたちの偉大な祖先の功績を知り、誇りに思ってほしい」と訴えた。
講演は、台湾当局が主催する日台の交流事業として開催。高校生約100人は台湾に13日から8日間の日程で滞在しており、地元の高校生らと親交を深めてきた。
李氏は講演で、台湾が日本統治下にあった時代に、多くの日本人技師らの貢献でインフラ整備などが進められたことを説明。「公に尽くし、忠誠を尽くした偉大な祖先が作り上げてきた『日本精神』を学び、あなたたちも大切にしてほしい」と述べた。
成蹊高校1年の伊藤天心(てんしん)君(16)は「日本が台湾に対して、多くの貢献をしてきたことは知らなかった。本をたくさん読んで、日台の歴史をもっと勉強したい」と話していた。