著作ちょさく権けんについて

読売新聞よみうりしんぶんに掲載けいさいされる記事きじや写真しゃしんは著作ちょさく物ぶつであり、著作ちょさく権けんの対象たいしょうになります。

解説かいせつ：
　著作ちょさく権けん法ほうでは、著作ちょさく物ぶつを「思想しそう又または感情かんじょうを創作そうさく的てきに表現ひょうげんしたもの」（著作ちょさく権けん法ほう第だい２条じょう）と規定きていしています。「創作そうさく的てき」とは制作せいさく者しゃの工夫くふう、創意そういがあることを意味いみし、また、「表現ひょうげんしたもの」には、記事きじのように文字もじ（言語げんご）で構成こうせいされるもののほか、写真しゃしんや映画えいが、イラスト、絵画かいが、アニメ、データベース、作曲さっきょく、演奏えんそう、踊おどりの振ふり付つけなども含ふくまれます。
　新聞しんぶん社しゃの記事きじや写真しゃしんは、一部いちぶの寄稿きこうや通信つうしん社しゃ、特約とくやくの外国がいこく新聞しんぶん・雑誌ざっしなどのものを除のぞいて、読売新聞よみうりしんぶんの記者きしゃやカメラマンが書かいたり撮影さつえいしたりしています。記事きじは、取材しゅざいを通とおして情報じょうほうや事実じじつを取捨選択しゅしゃせんたくし、その上うえでニュース判断はんだんを加くわえ、さらに、分わかりやすく伝つたえるために文章ぶんしょうの工夫くふうなどをして作成さくせいされています。写真しゃしんも同様どうように、カメラマンが迫力はくりょくのあるシーン、生いき生いきとした表情ひょうじょうなどを狙ねらって、カメラ・アングル、シャッター・チャンスなどに神経しんけいを使つかいます。新聞しんぶん社しゃの記事きじや写真しゃしんにはそうした創意そうい工夫くふうが積つみ重かさねられており、著作ちょさく権けんが認みとめられています。
　また、著作ちょさく権けん法ほうでは、「編集へんしゅう著作ちょさく権けん」というものも認みとめています。編集へんしゅう著作ちょさく権けんは、個々ここの著作ちょさく物ぶつについての著作ちょさく権けんとは別個べっこに成立せいりつする権利けんりで、紙面しめん構成こうせい、掲載けいさいする記事きじ等とうの取捨選択しゅしゃせんたく、配列はいれつなどに創作そうさく性せいが認みとめられるときに生しょうじる権利けんりです。一般いっぱんに新聞紙しんぶんし面めんは編集へんしゅう著作ちょさく権けんの対象たいしょうともなります。

一概いちがいには言いえませんが、ごく短みじかい記事きじには著作ちょさく権けんがないと考かんがえてもいいでしょう。しかし、例外れいがいも多おおいので個々ここの記事きじで少すこしでも疑問ぎもんに感かんじられたら、お問とい合あわせください。

解説かいせつ：
　著作ちょさく権けん法ほう第だい１０条じょう２項こうでは、「事実じじつの伝達でんたつにすぎない雑報ざっぽう及および時事じじの報道ほうどう」は、著作ちょさく物ぶつに該当がいとうしないとしています。「いつ、どこで、誰だれの車くるまが、誰だれの車くるまと衝突しょうとつし、誰だれそれは死亡しぼうした」という事実じじつの羅列られつだけの短みじかい記事きじなどは、どの記者きしゃが書かいても、表現ひょうげんに個性こせいの差さ（創意そういや工夫くふう）が現あらわれません。ほかにも小ちいさな死亡しぼう記事きじ、人事じんじ往来おうらい記事きじ、スポーツの記録きろくなどは、著作ちょさく物ぶつに当あたらないとされています。
　しかし、死亡しぼう記事きじでも著名ちょめいな人物じんぶつの場合ばあい、その人ひとの仕事しごとや業績ぎょうせきなどの紹介しょうかいが載のせられており、これらは一般いっぱん的てきに著作ちょさく物ぶつと認みとめられます。

違ちがいます。読売新聞社よみうりしんぶんしゃが持もっています。

解説かいせつ：
　新聞しんぶんの著作ちょさく権けんは、その記事きじを書かいたリ、写真しゃしんを撮影さつえいした記者きしゃ個人こじん個人こじんにあるかというと、そうではなく、新聞しんぶん社しゃにあります。法人ほうじんその他たの使用しよう者しゃの従業じゅうぎょう員いんが職務しょくむ上じょう作成さくせいした著作ちょさく物ぶつの著作ちょさく権けんについては、一般いっぱんに特別とくべつな契約けいやくが無ない限かぎり、法人ほうじんとしての新聞しんぶん社しゃに原始げんし的てきに（つまり著作ちょさく権けん譲渡じょうとなどの行為こういを必要ひつようとすることなく）帰属きぞくすると著作ちょさく権けん法ほう第だい１５条じょうで定さだめられているからです。これを、「職務しょくむ著作ちょさく」或あるいは「法人ほうじん著作ちょさく」といいます。

インターネット（ウェブ）上じょうのコンテンツにも当然とうぜん、著作ちょさく権けんが認みとめられています。

解説かいせつ：
　新聞しんぶん社しゃの記事きじや写真しゃしんは著作ちょさく権けんによる保護ほごの対象たいしょうであり、それを使用しようする場合ばあいには、インターネットだけでなく、テレビなどの電波でんぱメディアや、ビデオ、ＣＤ‐ＲＯＭ、ＤＶＤなどで使用しようされる場合ばあいも著作ちょさく権けん者しゃ（新聞しんぶん社しゃ）の許諾きょだくが必要ひつようです。この許諾きょだくが不要ふようなのは、いわゆる私的してき利用りよう（著作ちょさく権けん法ほう第だい３０条じょう）や学校がっこう教育きょういくでの利用りよう（著作ちょさく権けん法ほう第だい３５条じょう）などの場合ばあいに限かぎられています。
　ヨミウリ・オンラインのニュースや各種かくしゅコンテンツも、著作ちょさく権けん法ほうの保護ほごの対象たいしょうとなる著作ちょさく物ものです。
　なお、使用しようをご希望きぼうの場合ばあいには「記事きじ、写真しゃしん等とうのダウンロード、転載てんさいなどについてのお願ねがい」をお読よみください。

著作ちょさく権けん侵害しんがいとなります。

解説かいせつ：
　ヨミウリ・オンラインのコンテンツは読売新聞社よみうりしんぶんしゃに帰属きぞくしています。したがって、それを自分じぶんのホームページを作つくって外部がいぶに発信はっしんするということは、たとえ個人こじん的てきなホームページであっても、自分じぶんで書かいた本ほんや、自分じぶんで編集へんしゅうした雑誌ざっしを出版しゅっぱんしたのと同おなじようなことになります。
　個人こじん的てきな新聞しんぶんのスクラップブック作製さくせいなどは、「著作ちょさく物ぶつの私的してき使用しよう」にあたり、例外れいがい的てきに著作ちょさく権けん者しゃの許諾きょだくなしに利用りようが出来できますが、ホームページでの複製ふくせい利用りよう（コピー）は、営利えいりを目的もくてきとせず、個人こじんの楽たのしみで作つくっているにしても、不ふ特定とくてい多数たすうの人ひとが見みることが出来できるので私的してき使用しようにはあたりません。自みずからのホームページに新聞しんぶん記事きじや写真しゃしんを“スクラップ”することは、無断むだん使用しようによる著作ちょさく権けん侵害しんがいとなります。
　もし、写真しゃしんを加工かこう（トリミングなど）すれば、同一どういつ性せい保持ほじ権けん（著作ちょさく者しゃ人格じんかく権けんといわれる権利けんりの一ひとつです）も侵おかしていることになります。

リンクの方式ほうしきによっては、読売新聞社よみうりしんぶんしゃの権利けんりを侵害しんがいすることがありえます。

解説かいせつ：
　ウェブ上じょうのリンクについては、リンクの方式ほうしきによっては、読売新聞社よみうりしんぶんしゃの権利けんりを侵害しんがいするケースがあります。いくつかの例れいをあげましょう。

1. 作成さくせいしたフレームの中なかに、（リンク先さきの）読売新聞社よみうりしんぶんしゃのページを取とり込こんだ形かたちでのリンクは、フレーミングと呼よばれています。これは、一ひとつのページとしての表示ひょうじが変かわることによって、同一どういつ性せい保持ほじ権けん（Ｑ５を参照さんしょう）を侵害しんがいしている恐おそれがあります。さらに、あたかも表示ひょうじされているページ（リンク元もと）の著作ちょさく物ぶつの一部いちぶのように見みえる場合ばあいは、リンク先さきのページが誰だれの著作ちょさく物ぶつか分わからなくなり、氏名しめい表示ひょうじ権けん（これも著作ちょさく者しゃ人格じんかく権けんといわれる権利けんりの一ひとつです）も侵害しんがいしている恐おそれがあります。
2. リンクには、「読売新聞よみうりしんぶん」という商標しょうひょうや「読売新聞社よみうりしんぶんしゃ」という商号しょうごうが使用しようされることもあり、このような使用しようが法律ほうりつ上じょう許容きょようされない場合ばあいがあります。また、リンクをする場合ばあいには、「インデックス」をつけることがありますが、そのインデックスについて記事きじの見出みだしを自みずからのサイトに表示ひょうじしたうえでリンクをすると、読売新聞よみうりしんぶんの記事きじ見出みだしを無断むだんで使用しようしている疑うたがいがあります。
3. 選挙せんきょ等とうが近ちかづくと、立候補者りっこうほしゃが自分じぶんのホームページに政治せいじ関係かんけいの記事きじをリンクするケースが増ふえてきます。しかし、特定とくていの記事きじだけを選えらんでリンクされると、それが読売新聞よみうりしんぶんの主張しゅちょうであるかのように受うけ取とられ、その候補者こうほしゃを応援おうえんしているかのような誤解ごかいを招まねく恐おそれがあります。これは、読売新聞よみうりしんぶんの中立ちゅうりつ性せいを犯おかす恐おそれがあると考かんがえています。

当あたり前まえのことですが、著作ちょさく物ぶつは、その人ひとの大切たいせつな財産ざいさんであることを認識にんしきし、その使用しよう条件じょうけんを遵守じゅんしゅすることが大切たいせつです。

解説かいせつ：
　インターネット上じょうの情報じょうほうには閲覧えつらん等とうが無料むりょうであることから、著作ちょさく権けんの問題もんだいが軽視けいしされがちになりますが、多おおくの無料むりょうページにも著作ちょさく権けんが働はたらいており、その利用りようについては注意ちゅういが必要ひつようです。リンク・フリーのページでも、そのコンテンツについては、一定いっていの条件じょうけんを課かしたり、営利えいり目的もくてきでの使用しようを禁止きんししているものもあります。
　最近さいきんでは、ホームページ上じょうに©マークを表記ひょうきし、無断むだん転載てんさいや複製ふくせい（コピー）を禁止きんししている個人こじんのページも増ふえてきました。
　また、企業きぎょうなどのホームページには、「使用しよう許諾きょだく条件じょうけん」、「著作ちょさく権けんについて」、「Copyright　Notice」、「Legal　Notice」などとして、使用しよう条件じょうけん等とうを明示めいじしているものも多おおいので、そうした情報じょうほうを十分じゅうぶんに読よむ必要ひつようがあります。
　読売新聞社よみうりしんぶんしゃの使用しよう条件じょうけんについては、「記事きじ、写真しゃしん等とうの使用しよう条件じょうけんについて」をお読よみください。