この数字は痛みを伴いかねない。国際サッカー連盟(FIFA)が発表した最新の世界ランキングで日本は30位。前回19位から11ランクも後退してしまった。昨年11月の2014年ブラジルW杯アジア3次予選・北朝鮮戦後、試合を行っていないことが急落の要因という。
アジアでは22位の豪州にトップの座を奪われ、3位の韓国は34位に迫る。6月からのW杯最終予選の組み合わせは3月発表のランク順にシード分けされる。3位に転落すれば、豪州と同組になる可能性もはらむだけに、日本協会の小倉純二会長も「北朝鮮に負けたりしているから。なんとしても(アジア)2位以内でいてもらいたい」と危機感を口にした。
思い出したくもないが、北朝鮮戦は敵地の異様なムードの中、屈辱の敗戦を喫した。最終予選突破を決めた直後で一部の主力を温存して臨んだが、今となってはそれがよかったのかどうか。結果として、今月の2試合はランク維持のために、絶対負けられないのだ。