年内最終戦も札止め! 脇澤美穂、はるか悠梨がデビュー | |
『スターダム yearend stars2011』
◆12月25日(日)東京・新木場1st RING(12:30)
観衆425人(超満員札止め)
▼オープニング
スクリーンにはサンタの格好をした愛川、美闘、星輝、岩谷、鹿島が映し出される。岩谷が「あ、今日、クリスマスじゃないですか。今日の試合を観てクリスマス気分になってくれればと思います」とオトボケ発言をしたあと、リング上にはいつものようにKちゃんパンダが登場。Kちゃんパンダも大阪大会と同様にクリスマス仕様の衣装。オープニングダンスの途中で、サンタの格好をした風香GMが登場し「皆さん、こんにちは。たくさんのご来場ありがとうございます。今日は年内最後の大会で2人がデビューしますが、いまも裏ですごく緊張していて、メインに出る脇澤さんなんてもうガウンまで着てますけど、暖かい応援をよろしくお願いします」と挨拶し、観客の笑いを誘った。
▼はるか悠梨デビュー戦15分1本勝負
夏樹☆たいよう(10分56秒/スウィング式ダブルアームフェースバスター→片エビ固め)はるか悠梨
はるか悠梨のデビュー戦の相手は、はるかのプロテストを見て「ハイスピードのセンスがある」と評価した夏樹☆たいよう。3期生の中で一番最初にデビューすることになったはるかだが、どんなデビュー戦をやってみせる期待がかかる。
サンタのケープを羽織って登場したはるかは、ファンから花束を受け取ってリングイン。トレードマークの前髪をクシでとかして見せるが、緊張の色は隠せない。対するはデビュー戦の相手を務めるのは初めてだという夏樹。はるかは胸元が開いたセクシーな白のセパレートコスチューム。「お願いします」と大きな声で握手したはるかは、まずはロックアップ。腕を取られたはるかだが、ロープを掴んで1回転して腕を取り返す。だが、夏樹は余裕の表情でハンマーロックに捕らえ、はるかに悲鳴をあげさせる。さらにロープに飛ばし、アームドラッグで投げてからハーフダウンのはるかにドロップキック。ヘッドロックに捕らえた夏樹は、そこからフロントネックロックに移行。3期生の仲間が必死に檄を飛ばすと、はるかはうまく脱出。しかし夏樹ははるかの命である前髪を掴んで捻り上げると、そのままヘアホイップ。「髪の毛ばっかり気にしてんじゃねえぞ!」とはるかを一喝した夏樹は胴絞めスリーパーへ。首を抜いたはるかは夏樹の足を極めていくが、夏樹はボディーシザースに捕らえた登場で、はるかの髪をくしゃくしゃにしていく。だが、マウントエルボーを落としていったはるかは、フライングメイヤーからドロップキック3連発。続いてボディースラムを狙うが、これが逆に夏樹が投げていく。そこから夏樹はローリングしながら逆エビ固め。さらに逆片エビ固めに移行して思い切り反っていくが、はるかは何とかロープに脱出。背中に乗って踏みつけた夏樹だが、はるかも必死にエルボーを返していく。敢えて受け止めた夏樹は逆にエルボーでなぎ倒していくが、はるかはマットを叩いて悔しさを爆発させると、エルボーの連打から逆さ押さえ込み。さらに変型の逆落としから十字架固めで丸め込むがカウントは2。夏樹は足を取ってアキレス腱固めに捕らえるが、はるかは空いている足で蹴って脱出すると、腕ひしぎ逆十字固めを狙う。クラッチが切れて夏樹の腕が伸びたが、夏樹はロープに脱出。しかしはるかはカニ挟みからワキ固めに捕らえると、再び腕十字に移行。またも夏樹の腕が伸びたが、これもロープに脱出。ソバットではるかをコーナーまで吹っ飛ばした夏樹は、串刺しドロップキック。10分を経過し、夏樹ははるかを抱え上げようとしたが、回転エビ固めに切り返したはるかは、さらにコルバタからそのままスクールボーイで丸め込む。だが、カウント2で返した夏樹は旋回式ペディグリーで叩き付けて3カウント。
試合後、夏樹に健闘を称えられたはるかは号泣。観客からも惜しみない拍手が贈られた。
★はるかのコメント
「夏樹さんが余裕なのが見えて、やっぱり自分のふがいなさが実感して、練習もっとしなきゃいけないなと思ったし、でも夏樹さんがデビュー戦を引き受けてくれて本当にありがたく思っていて、でもやっぱりそのふがいなさが見えたんで、これからもっともっと練習して、いつか夏樹さんにデビューからこんなに成長したねって、言われるぐらいの選手になりたいです」
――途中で腕十字を極める場面もあったが?
「でももっとすんなり出したかったです。やっぱり隙を与えずにもっとできたかったです」
――夏樹選手のドロップキックを受けた感想は?
「めっちゃ痛いですね(苦笑)。でも、やっぱり夏樹さんはドロップキックの威力からしても、すごい方だなっていうのが思いました」
――コール時に大量の紙テープが飛びました
「なんかいいですね。やっぱ衣装が白だったんで、白い紙テープがいっぱい飛んで、ちょうどクリスマスだったんでホワイトクリスマス的な感じで嬉しかったです。
――前髪攻撃を受けたが?
「髪の毛を気にしてんじゃねえよ、みたいなこと言われたんですけど、リングサイドにクシを用意しておいたんですけど、終わった時に必死すぎて、クシでとかす余裕がなかったです(笑)。試合前はバレないように暗闇でとかしました」
――目指すレスラー像は?
「理想像は風香さんみたいな感じで、でも風香さんも強いじゃないですか。だから、やっぱりファンの人からすごい愛されて応援されて、それで強いレスラーが目標です」
▼20分1本勝負
紫雷イオ(7分51秒/ライダーキック→片エビ固め)ケリー・スケーター
事前のカード発表では「X」とされていたイオの対戦相手はオーストラリアの女子プロレスラー、ケリースケーター。スターダム初参戦となる。バックを取ったケリーは持ち上げてマットに叩き付けるが、イオはヘッドロックで切り返す。ケリーもヘッドシザースに捕らえるが、イオは首を抜いて脱出。すると長身のケリーが手四つの力比べを要求。「オオキイ!」とアピールするケリーに、イオは「やりづらい」と苦笑い。ならばとロープに飛ばしてコルバタで投げていったイオは、場外にエスケープしたケリーに対して場外ダイブすると思わせておいて、ロープを蹴ってバック宙するフェイント。エプロンを叩いて悔しがりながらリングに戻ったケリーだが、イオは逆片エビ固めに捕らえる。どうにかロープに逃れたケリーだが、イオはスペース・ローリング・ヒップアタックを叩き込むと、さらに踏みつけてからその場飛びムーンサルト。続くバズソーキックをキャッチしたケリーは、蹴り足にエルボーを落とすと、カウンターエルボー。そこからセコンドの松本浩代がプロテインを渡そうとするが、イオが奪い取って場外に投げてしまう。だが、イオのダイビング・ボディプレスをかわして、後頭部に蹴りを入れたケリーはようやくプロテインを手にしパワーアップ。アルゼンチン・バックブリーカーに捕らえて屈伸してみせるが、イオもそこから脱出するとカニ挟みで倒してから619。続くムーンサルトプレスはケリーがかわしたためイオは着地。ダブルアームを狙ったイオを後方に投げていったケリーは、ハーフハッチスープレックスから滞空時間の長いブレーンバスター。しかし、ケリーの串刺し攻撃をかわして蹴り上げたイオは、スワンダイブ式ボディープレスからクロスフェースに捕らえる。長い足を活かしてロープに逃れたケリーだが、イオはダブルアーム式フェースバスターで叩き付け、コーナー最上段からライダーキックをお見舞いして3カウントを奪った。
▼スクランブル・タッグウォーズ30分1本勝負
○星輝ありさ&岩谷麻優(9分13秒/オクラホマロール)●須佐えり&鹿島沙希
※残りの2組は愛川ゆず季&美闘陽子と世IV虎&山縣優
初代ゴッデス・オブ・スターダム王者の愛川ゆず季&美闘陽子のBY砲、トラブルメーカー2の世IV虎&山縣優、星輝ありさ&岩谷麻優の女-AMA-、須佐えり&鹿島沙希の4チームがスクランブル・タッグウォーズで激突。タッグ王者のBY砲が狙われることは必至だが、1人が勝利した時点で試合終了となってしまうため、ほかのチームに気を取られている間に違う選手で決着してしまう可能性もある。
星輝は黒サンタ、岩谷は赤サンタの格好で登場し、曲に合わせてダンスを披露。世IV虎&山縣のセコンドには夏樹がつき、トラブルメーカー2が勢揃い。BY砲はゴッデス・オブ・スターダムのベルトを肩に掛けて入場。須佐が「岩谷出て来い!」と指名すると、いきなりドロップキック。さらに岩谷のドロップキックを自爆させるとエルボー合戦。そこに美闘が入ってくると、星輝が飛び込んで来るが、美闘はサッカーボールキック。そこに愛川が入ってきてダブルの正拳突きを叩き込むと「BYフォ~」と決めポーズ。しかしAMAも合体619を返す。そこに鹿島が入って来るが、世IV虎が飛び込んできてヘアーホイップで鹿島を投げ飛ばし、ショルダータックルでなぎ倒す。鹿島もロープに飛んでフェースクラッシャーを返すと、しじみで丸め込むがカウントは2。そこに須佐とAMA、さらにBY砲も入ってきて世IV虎にトレイン攻撃。だが、BYは須佐にキャメルクラッチと逆エビ固めの合体技。これを鹿島がカットすると、BYの上に2人で乗っかっていくが、その上にさらにAMAが乗っかっていく。これを世IV虎&山縣がカットすると、リング上では8選手がそれぞれエルボー合戦。最後まで残った愛川と星輝がミドルキック合戦を展開すると、リング下から世IV虎が愛川の足をすくって倒し、山縣がミサイルキックで星輝を吹っ飛ばす。さらにデュランダルからベースボール・スライドで吹っ飛ばした山縣は、ブレーンバスターを狙うが、首固めに切り返した星輝は立ち上がって蹴りを連打。そこから首4の字に捕らえると、BYやAMAも数珠つなぎになっていく。最後に首4の字を決めた世IV虎が全員を反転させ、山縣が全員の尻を叩いていく。「お尻叩くなよ!」と叫んだ星輝が山縣を蹴っていくと、背後から愛川が蹴り。さらに美闘が岩谷にドロップキックを見舞っていき、須佐&鹿島がダブルドロップキック。その2人を世IV虎がダブルラリアットで吹っ飛ばし、山縣とダブルエルボー。さらに山縣が捕まえた須佐に世IV虎がヒップトスを落としてから、デュランダルを決めて決めポーズ。そこに美闘が抱え上げた愛川がYKレッド(カカト落とし)を落とし、BYは須佐にダブルのミドルキックから、もう一度美闘が抱え上げた愛川がYKレッド(カカト落とし)。そこに岩谷がクロスボディーを発射するが、BYは2人でうまくキャッチ。そこを星輝が蹴飛ばして押し倒すと、さらに星輝は立ち上がった愛川にもハイキック。そこに須佐が入って来ると、星輝は必殺のブラジリアンキックを叩き込んでからのオクラホマロールで丸め込んで3カウント。スクランブル・タッグウォーズはAMAが制した。
▼ブル中野引退興行のメインは愛川vs志田
第3試合終了後、2012年1月8日に引退興行『女帝』を開催するブル中野がリング上に。「スターダムのリングに上がるのは初めてです。今日私が言いたいのは1つだけ。私の引退記念大会のメインを愛川ゆず季に託したいということです。はじめから決めてました」と発表した。同大会ではアイスリボンの志田光とのシングルマッチが決まっている愛川も登場し「ありがとうございます。やったー! 高橋奈苗選手とか差し置いちゃって大丈夫なんですかね? 一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。絶対勝つぞー!」と喜びを爆発させ、ブル中野とガッチリ握手を交わした。
3期生のキッズファイター、あずみが後半戦の開会宣言をすると、Kちゃんパンダと風香GMが登場。この日のインタビュー相手は3期生の翔月なつみ。ビジュアル系ファイターの翔月だが「地味キャラです」とキッパリ。デビュー戦のコスチュームを聞かれた翔月は「今までありそうでなかったものですけど、小川さんには地味って言われました」と言い、バックボーンである少林寺を技に採り入れたいと言う。GMから「同期の2人がデビューだったんですけど、どうでした?」と聞かれた翔月は「昨日から緊張したんですけど、2人とも一生懸命頑張ってて。見ていて奈苗さんとやるのはちょっと…」と奈苗との対戦をやや敬遠。さらに同期のことを聞かれた翔月は「(はるか)悠ちゃんの部屋が汚い!」と暴露。思わずセコンドについていたはるかがリングに上がってきて「一応アイドルなんで」と止めに入るが、GMから「自称じゃん!」と言われてしまう。すると前回のインタビューコーナーでスピアーを食らったはるかに、今度は翔月が卍固めをかけていく。悶絶したはるかは「なんでいつも私ばかりなんですか!」と文句を言うが、すっかりはるかには“やられキャラ”が定着してしまったようだ。最後に翔月は「1月22日の1周年でビューすることが決まったんですけど、まだ相手も決まってないし地味なので…。でも試合ではパキパキ動いて目立てるようにするので応援よろしくお願いします!」と、約1カ月後に迫ったデビュー戦に向けて意気込みを語り、インタビューコーナーを締めくくった。
▼脇澤美穂リターンズ30分1本勝負
高橋奈苗(17分5秒/冷蔵庫爆弾→片エビ固め)脇澤美穂
1996年に全日本女子プロレスでデビューし、2001年に引退。その後お笑い芸人などをしていた脇澤美穂が、約10年ぶりに本格的復帰することになった。「ただ10年ぶりに戻って来るのではなく、新しい脇澤美穂というレスラーが生まれる日」という脇澤の相手を務めるのは、脇澤がプロレスから離れていた間も常にトップ戦線で活躍してきた高橋奈苗。全女時代と同じカウボーイスタイルの黄色いロングガウンとテンガロンハット姿で登場した脇澤。対する奈苗は腰にワールド・オブ・スターダムのベルトを巻いて登場。2人の同期である中西百重さん、納見佳代さんがリングに上がり、脇澤にだけ花束を贈呈。納得いかない様子の奈苗だが、記念撮影は4人で応じ『キッスの世界』が勢揃いした。脇澤の名前がコールされると、大量の黄色紙テープと共に「おかえりー!」という声が飛んだ。
黄色のコスチューム姿となった脇澤は厳しい表情で「お願いします」と握手を求め、両者ガッチリ握手を交わしたところで試合開始。まずはロックアップで奈苗がロープまで押し込んでいくが、ここはクリーンブレイク。再びロックアップすると、今度は脇澤が体勢を入れ替えてロープに押し込んでエルボー。「よっしゃ、○×△!」と言葉にならない挑発をすると、奈苗の表情が一変。ショルダータックルでなぎ倒した奈苗は、執拗にカバーして脇澤にカウント2で肩を上げさせると、ヘッドロックに捕らえていく。ヘッドシザースで脱出した脇澤は、逆に全女流の押さえ込みでカバーするがカウントは2。そこから両者「お前はバカか!」「お前のほうがバカだ!」と罵り合いながら腕を取り合う。そこから腕固めに移行した奈苗だが、脇澤は足に噛みついていく。脇澤の頭を叩いて腕十字に移行した奈苗だが、スイープして上になった脇澤は両手でストマッククロー。そこからキャメルクラッチに捕らえると、奈苗の髪の毛を引っ張っていく。さらにリングサイドの納見さんを指差してから「よっしゃ、いくぞー!」と“1人ミホカヨポーズ”。さらに弓矢固めに捕らえるが、身体を回転させて脱出した奈苗はワキ固めに捕らえる。そのまま立ち上がった奈苗をロープに振った脇澤は、アームホイップからドロップキック。さらに胴絞めスリーパーに捕らえるが、首を抜いた奈苗は上から背中で押し付けてカバーする。カウント2で返した脇澤はボディシザースで絞め上げるが、奈苗は「絞れ、オラ!」と挑発。「うるせー! もっと絞ってやるよ」と叫ぶ脇澤だが、奈苗は頭を叩いて脱出すると、ジャンピング・ボディープレスを落としてからショルダータックル。脇澤がエルボー合戦を挑んでいくが、お互いにコーナーを叩いて気合いを入れてから情熱を込めたエルボーを打ち合う。奈苗のランニングエルボーをブロックした脇澤はコブラツイストを狙うが腰投げで逃れた。しかし、奈苗の突進をかわした脇澤はローリングクレイドルで奈苗を回すもカウントは2。ならばとデスロックで奈苗の足を極めていくが、奈苗はロープに脱出。10分経過と同時に足4の字固めに捕らえた脇澤。悶絶しながら反転し、形勢逆転した奈苗。どうにか足を外して逃れた脇澤だが、奈苗はドラゴンスクリューで投げると、足4の字固めをお返し。必死にロープを掴んだ脇澤だが、奈苗はカナディアンバックブリーカーの体勢からコーナーに叩き付けて逆さ吊りにすると、コーナースプラッシュをお見舞い。さらにバックドロップで投げていくがカウントは2。奈苗はコーナー駆け上がり式スタナーから串刺しラリアットを叩き込むが、これも脇澤はカウント2で返す。奈苗は必殺の冷蔵庫爆弾を投下するが、これもカウントは2。もう一度コーナーに登った奈苗は再び冷蔵庫爆弾を投下するが、これをかわして自爆させた脇澤は逆にコーナーに登ってミサイルキックを発射。さらに対角線上のコーナーからもう一発ミサイルキック。奈苗もカウント2で返すと、脇澤はバックを取る。だが、エルボーで逃れた奈苗は突進。エルボーで迎撃した脇澤はもう一度バックを取ると、やや崩れながらもジャーマンで投げるがカウントは2。肩口に奈苗を担ぎ上げた脇澤は風香直伝のFクラッシュを狙うが、体勢が崩れて失敗。そこから張り手合戦になると、奈苗が往復ビンタから延髄斬り。だが、これをかわしてドロップキックを叩き込んだ脇澤は、ダイビング・ボディープレスを投下。両足を上げての剣山で迎撃した奈苗は、延髄斬りを叩き込む。15分が経過し、口の中を切りながらも脇澤は必死にエルボーで向かって行くが、奈苗はロープに押し込んでからラリアットを叩き込む。何とかカウント2で返した脇澤だが、奈苗はコーナー最上段からダメ押しの冷蔵庫爆弾を投下して3カウントが入った。
勝った奈苗はマイクを持つと「脇澤! 10年ぶりのリングはどうだ? しっかりやっていけるか? 気合い入ってんのか、テメー! 復帰戦の相手は私しかいないし。でも私と試合したってことは、ここから始まっていく。私を通してみんな始まっていくんだ。だから脇澤の気持ち、心強さを今日感じました。まだまだかもしれないけど、感じました。スターダムに必要なものを持っているのかもしれないです。来年、スターダムがもっと大きな団体になっていくために必要なものが何か分かりますか? 奈苗軍団の増強です! 1月7日からスターダム始まりますけど、スターダムを大きくするために一緒にやっていくぞ」と言い出し、場内は騒然。脇澤は「ナナちゃん、痛いよぉ~! 10年ぶりにリングに戻ってきました! ナナちゃんに10年間分追いつくのは、まだまだ一生懸命連勝して、私はスターダムの太陽になります! 奈苗軍団は別として、来年からよろしくお願いします!」と泣きながら絶叫。お約束かのように奈苗軍団入りを断られた奈苗だが「脇澤、復帰戦ということで恥ずかしいみたいなので、3人の軍団が始まりますので、来年からよろしくお願いしまーす!」とあくまでも前向きに捕らえ、脇澤の健闘を称えた。
★脇澤のコメント
「10年ぶりにリングに上がって、やっぱりファンの人を裏切って復帰したわけだから、もっともっと頑張らなきゃいけないなと思いました。これから一生懸命頑張って、スターダムのトップクラスのほうで活躍できるように頑張ります」
――自己評価は?
「やっぱり自分に厳しくいきたいので、ゼロだと思います。やっぱり昔と違って変わってて、私にはやっぱりまだ、全然もっともっと勉強しなきゃいけないなと思いました」
――奈苗軍団に勧誘があったが?
「それはまったく私にはわからないし、入るつもりはないです」
――自分が思い描いたようには動けた?
「全然。全然です。もっと脇澤は、動ける人になりたいんで。今日の脇澤は皆忘れてほしいです」
――この一カ月で追い込んだ?
「本当にプロレス、笑いとアルバイトとプロレス、やっぱり私には両立が難しくて、でも本当に年内にデビューしないとファンの人にも裏切りになると思う。自分の相方にも、巻き込んだ人たちにも。だから、ケガを治してからは本当にアルバイトを少なくして、プロレス中心で練習のほうも毎日やって、ほんとにつらかったです。今日の日が来るのが楽しみだったんですけども、本当に昨日は緊張して来なきゃいいのになみたいに思って、すごく緊張して、本当のデビュー戦よりすごく緊張しました」
――今後生活はスターダム中心になる?
「そうですね。両立が出来れば本当にいいんですけど、そこのとこは自分で、身体はみて休み休みやって、頑張ってやっていこうと思います」
――プロレスラーとしてリングに戻れてよかった?
「はい、本当にスターダムの皆さんには感謝してます。もう私は引退はしようとは思いません。もうおばあちゃんになっても、やり続けようと思ってます。だから、本当に10年前引退式で裏切ったお客さん、もう一回見に来てほしいです。ありがとうございました」
▼オーバー20vsアンダー20(20歳以上vs20歳以下)
高橋奈苗&夏樹☆たいよう&○愛川ゆず季&美闘陽子&紫雷イオ(13分45秒/シャイニングゆザード→片エビ固め)世IV虎&星輝ありさ&●岩谷麻優&須佐えり&鹿島沙希
年内最終興行ということで、ボーナストラック的に今年1年を締めくくる一戦として20歳以上のオーバー20(高橋奈苗、夏樹☆たいよう、愛川ゆず季、美闘陽子、紫雷イオ)と、20歳以下のアンダー20(世IV虎、星輝ありさ、岩谷麻優、須佐えり、鹿島沙希)が対戦。手拍子をしながらフレッシュに入場したアンダー20だが、世IV虎だけは一定の距離を置き、憮然とした表情。オーバー20は『爆乳戦隊パイレンジャー』に乗り、踊りながら入場。ただし踊りはバラバラ。風香GMは全選手の年齢もコールしたが、世IV虎が「18歳」とコールされると、場内から「えっ?」とどよめきが。さらに愛川を「28歳」とコールする際には思わず吹き出してしまい、奈苗のことは「35歳」とコール(実際は33歳)。
アンダー20が全員ヤンキー座りして「一番のババア出て来い!」と挑発すると、オーバー20は全員コーナーに下がる。しかし観客は「奈苗」コール。仕方なく先発で出て行った奈苗は世IV虎にドロップキックで奇襲攻撃を仕掛けるが、アンダー20は全員でストンピング。奈苗は怒りのクロスボディーを放っていくが、全員でキャッチしたアンダー20はマットに奈苗を叩き付けて「若いって…」と決めポーズをしようとするが、オーバー20の選手が入ってきてカット。逆に「20代っていいねー!」と決めポーズ。1人決めポーズに加われなかった奈苗は「話が違う!」と鹿島に怒りのコーナースプラッシュを決めるが、須佐が入ってきて高角度DDTで叩き付けると、世IV虎がショルダータックルでぶつかっていく。だが、奈苗は倒れず逆にショルダータックル。お互いに倒れずタックルでぶつかっていくが、最終的になぎ倒したのは奈苗。タッチを受けた美闘は世IV虎にローキックを叩き込むが、世IV虎もエルボーで応戦。美闘も気合いを入れて蹴り返すと、串刺しジャンピングニーをお見舞い。だが、カバーした美闘をキックアウトした世IV虎は上になってチョーク攻撃。さらに立ち上がってラリアットでなぎ倒すが、夏樹がカウント2でカット。美闘もカウンターのフロントキックを返し睨み合う。お互いにタッチしてイオと星輝がリングインすると、奈苗も入って来てイオと合体攻撃をやろうとするが、イオがまったく乗らず星輝は奈苗にドロップキック。そこに夏樹が入ってきてイオと2人で星輝のほっぺたをペチペチ叩いてからダブルの619を叩き込む。風香リングアナが「5分経過」を「10分経過」と言い間違えて、騒然とする中、AMAが入ってきてイオをAMA固めに捕らえると、アンダー20はその風香GMをリングに上げて全員で決めポーズ。だが、夏樹がカットに入り、愛川と合体攻撃。さらに夏樹は鹿島をドロップキックで吹っ飛ばすと、奈苗とダブルのエルボーから合体フェースクラッシャー。ようやく綺麗に合体攻撃が決まった奈苗は大喜び。そこからオーバー20は風香GMも加えて文字通り電車を使って文字通りトレイン攻撃。グロッキー状態の鹿島に美闘と夏樹が立て続けにミサイルキックを発車するが、須佐が救出に入り、夏樹にDDTとフェースクラッシャーの合体攻撃を決める。さらに鹿島はクルクルフェースクラッシャーから、世IV虎との合体攻撃を狙う。鹿島が夏樹を羽交い絞めにして「世IV虎、来い!」と指示。しかし、世IV虎はどうしても親分を攻撃出来ず、逆に鹿島にラリアットを叩き込むと、夏樹をフェースバスターで鹿島に叩き付ける。思わず抱き合った川崎葛飾だが、そのまま須佐が2人を押し倒すと、思わず世IV虎が夏樹をカバー。カウント2で返した夏樹は「何やってんだ!」と世IV虎をコーナーに叩き付ける。そこに愛川が入ってきて世IV虎にフィッシャーマンズ・スープレックス。さらに美闘との合体攻撃を狙うが、世IV虎はダブルラリアットで吹っ飛ばす。倒れた愛川にセントーンを連続で投下した世IV虎だが、カウントは2。すると岩谷がコーナー最上段からクロスボディーを発射するが、愛川がかわして自爆。そこに美闘が入ってきてサンドイッチローキック。だが、ランニングローをかわした岩谷は、愛川の蹴りを何度もかわして奈苗と夏樹に誤爆させる。そこで愛川をダブルリストアームサルトで投げていくがカウントは2。アンダー20は全員で愛川に一斉ドロップキックを放っていくが、愛川がかわしたため自爆。逆にオーバー20が岩谷に対して、1人ずつカカト落としを落としてから全員で一斉にカカト落とし。アンダー20はオーバー20全員をコーナーに叩き付けて串刺し攻撃を狙うが、何度やってもかわされてしまい誤爆。すかさず美闘が岩谷にハイキックを叩き込むと、イオが蒼魔刀、夏樹がムーンサルトプレス、奈苗が冷蔵庫爆弾を投下。最後は愛川は武藤敬直伝のシャイニングゆザードを叩き込んで3カウントを奪い、オーバー20が勝利した。
▼スターダムアワード
ボーナストラック終了後、今年度スターダムで活躍した優秀した選手に贈られるスターダムアワードの表彰式へ。まず殊勲の勝利をあげた選手に贈られる殊勲賞を受賞したのは、デビュー戦で世IV虎に勝利し、タッグマッチながら先輩の夏樹からもフォール勝ちを奪っている美闘陽子。美闘はパートナーの愛川と共に喜んだ。続いて1年を通して活躍して選手に贈られる敢闘賞は世IV虎が受賞。さらにベストバウト賞は11・12新木場大会の高橋奈苗vs夏樹☆たうようのワールド・オブ・スターダム戦。最後に今年スターダムで一番輝いた選手に贈られるMVPはプロレス大賞でも女子プロレス大賞を受賞した愛川ゆず季が受賞した。大喜びの愛川はリング上でお得意のグラビアポーズ。
美闘「やったー! 1月23日にデビューしてメインを任せていただいて、いろいろあった1年でしたが、来年も頑張りまーす!」
世IV虎「嬉しいけど、納得していない! なんで東スポの女子プロレス大賞もMVPも愛川ゆず季なんだよ!」
夏樹「嬉しいです! でも負けた試合なので、次は勝った試合でベストバウト取れるように頑張ります」
奈苗「レスラーやってていいものを作り上げていく、積み重ねていくのを大事にしているので、ベストバウトは嬉しいです。でも来年はMVPと女子プロレス大賞を狙います!」
愛川「MVPありがとうございます! 東スポ、日刊スポーツさんで三冠取ることが出来ました。これも応援してくれているファンの皆さんのおかげだと思っています。今年旗揚げしたスターダムを代表して受賞出来たと思います。とても輝いてと思いますし、ライバルもこの中にいると思いますので、ますますゆずポンキックで頑張っていこうと思います!」
最後はクリスマスということで、リング上から選手たちがリボンを客席に投げ入れた。そして選手を代表して愛川が「1年間本当にありがとうございました。来年もスターダムますます輝いて、女子プロの中心になれるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。私は来年、宝城カイリ選手のデビュー戦の相手と、ブル中野興行のメインを務めさせていただくことになりましたので、頑張ります! いまを信じて明日に輝け、We are スターダム!」と挨拶して旗揚げイヤーとなった2011年のスターダムを締めくくった。
愛川ゆず季が星輝ありさを下し、白いベルト2度目の防衛に成功 | |
『スターダム yearend stars2011』
◆12月23日(金)大阪ミナミ ムーブ・オン アリーナ(18:00)
観衆272人(超満員札止め)
▼オープニング
クリスマスが近いため、Kちゃんパンダと風香GMはサンタ風衣装で登場。風香GM「大阪のみなさん、こんばんわ。今日はたくさんのご来場、本当にありがとうございます。今日大阪に来させていただいて、大阪に来るたびに毎回札止めのお客さんに迎えていただいて、私たちはモチベーションが上がっています。今日は2011年最後の大阪大会に相応しい熱い大会にしたいので、みなさんぜひ、いつも以上に大きな声援で迎えてください。今日は楽しんでいってください」。
▼20分1本勝負
○世IV虎&山縣優(14分8秒/世IVコブラ)松本浩代&●須佐えり
山縣vs須佐で始まり、世IV虎と松本がタックル合戦。先に倒した世IV虎が客席にアピールすると、背後から松本がドロップキックを見舞った。松本が須佐を抱えた合体ドロップキックを決めると、須佐が世IV虎に女子高生固め。背後で松本がウインク&ポーズ。これは山縣が叱りつけた。ローンバトルを強いられた須佐はかわるがわる痛めつけられ、山縣から張り手を連続で浴びたが、飛び付きDDTで逆転。チェンジした松本がタックルで山縣、世IV虎を吹っ飛ばし、コーナーに2人を重ねて串刺しボディーアタックでまとめて潰した。山縣は松本の東海道落としを逃れ、バックドロップは前方回転エビ固めに変えそうとする。しかし、ぶっこ抜きで投げられてしまった。それでも須佐にチェンジすると流れはトラブルメイカー2に。世IVコブラは松本に邪魔され、世IV虎が合体のセントーン、松本のリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ、須佐のスイング式首固めと反撃を許すも、世IV虎は松本のエルボーを須佐に誤爆させることに成功。トラブルメイカー2の合体攻撃、世IV虎のセントーンで須佐を追い込み、最後は世IVコブラでギブアップさせた。
▼20分1本勝負
○紫雷イオ&岩谷麻優(16分58秒/ムーンサルトプレス→片エビ固め)高橋奈苗&●鹿島沙希
奈苗はこの日も試合前からイオにちょっかいを出すも、先発は鹿島と岩谷。いきなり岩谷が捕まったが、奈苗が岩谷をコーナーに戻してイオを誘い出す。奈苗がヘッドロック、フロントネックロックで絞めあげ、カナディアンバックブリーカーからコーナーへの串刺しボディーアタック。この日が誕生日の奈苗は「(年の数である)33発行くぞ!」と胸元を張ってくも、20発を前にイオが限界となり、抱きついてやめさせた。奈苗は岩谷を逆エビ固めに捕らえるも視線はコーナーのイオへ。苦しむ岩谷そっちのけで「バーカバーカ」と口ゲンカを始めた。中盤、またも捕まった岩谷が鹿島のドロップキック連発、奈苗のショルダータックル連発で何度も倒されてグロッギー。すると、イオが助けに入り、岩谷と息のあった合体攻撃を見せた。奈苗組は鹿島をコーナーにはり付けにし、2人で交互にチョップ。再び33発を目指したが、奈苗が反対ロープに走ると、場外からイオが足を引っ張った。奈苗がイオに張り手を狙うと、イオは涼しい顔でブロックし、反対の手で張り返す。スペースローリングヒップアタックはジャーマンに切り返されたが、チェンジして出てきた鹿島に岩谷とのダブルのフライングクロスチョップ&ギロチンドロップを浴びせる。奈苗&鹿島も負けじとイオにダブルのフロントキック&フェースクラッシャーを決め、鹿島がイオにクリスト。イオは岩谷のドロップキック誤爆、しじみを決められるもカウント2で返し、ミサイルキックで反撃。ダブルアーム式フェイスバスターでたたきつけ、カットに入る奈苗の側頭部にローキック。たまらず除外に転落した奈苗に、岩谷がエプロンからプランチャで呼び、その間にイオが串刺しダブルニーアタック、ムーンサルトプレスで鹿島を沈めた。
▼15分1本勝負
夏樹☆たいよう(時間切れ引き分け)美闘陽子
シングル初対決。序盤はグラウンドで夏樹が圧倒。スタンドの攻防でもスピードで夏樹が翻弄し、エルボー合戦も夏樹が優勢。前半は美闘が苦しい試合を強いられた。蹴りで活路を見出そうとするもブロックされ、串刺しジャンピングニーでようやく反撃に転じても、ヒザ十字固めに捕まってまた劣勢。ミサイルキック、串刺しドロップキック、イグチボムと追い込まれた。美闘はたいようちゃん☆ボムは許さず反撃。フロントネックロックをブレーンバスターに切り返し、側頭部へのドロップキック、ドールBを決める。さらにジャーマンを決めるも2発目は投げることができず、逆に夏樹に投げられてしまう。ダイビングフットスタンプ、イグチボム、ムーンサルトプレスと大技の連続で追い込まれたが3カウントは許さず、時間切れに終わった。
▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負
愛川ゆず季(10分33秒/シャイニングゆザード→片エビ固め)星輝ありさ
※初代王者が2度目の防衛に成功。
元気よく走って入場した星輝に対し、愛川は途中で観客の撮影に応じるなど、ゆっくりとリングに向かった。星輝は蹴りでけん制すると、両手を伸ばして愛川の肩を押さえる。愛川も手を伸ばしたが星輝には届かず空回り。同じように星輝は足も伸ばして愛川との距離を作り、手足の長さの違いを見せつけた。星輝がヘッドスプリングを決めると、愛川も挑戦したが尻餅。普通に立ち上がって苦笑い。星輝が愛川をコーナー下に座らせ、胸元にローキックを連発すると、愛川も同じように反撃する。愛川が首4の字固め、星輝が鎌固め、愛川が裏ヒザ十字固めと一進一退の攻防。愛川がアキレス腱固めで絞ると、星輝も取り返して絞めあげた。星輝がボディーブローの連発からケンカキック、サマーソルトドロップ、背中へのダイビングフットスタンプと攻め立てるも、ハイキックは蹴り足を捕まえられ、STFを決められる。愛川はドラゴンスクリュー、フィッシャーマンズ・スープレックからラ・ゆずヒストラル。これは星輝が切り返して逆にフォール。スタンドの攻防となると、愛川のゆずポンキック・ブルーが決まったが、シャイニングゆザードはかわされ、星輝のリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ、1399、ブラジリアンキックと畳みかけられた。それでもスタンディング・ダブルニーはかわした愛川がラ・ゆずヒストラル。カウント2で返された愛川はゆずポンキック・ブルー、ゆずポンキック・レッドと連続で決め、最後はシャイニングゆザード。仰向けでフォールし3カウントを入れた。
愛川がマイク。「大阪のみなさん、私の白いベルト防衛しました! 本当にたくさんの方々の前で防衛戦ができて嬉しいです。そして、何と2011年女子プロレス大賞に選んでいただきました。本当にみなさんの応援のおかげだと思っています。ありがとうございます。まだまだ防衛を続けて、このベルトにグラビアポーズをずっとやりつづけていきたいなって思っています。ありさ、ありがとう。すごい私と二回りも違う選手なんですけど、追われている感じがしました。スターダムは3月にIMPホールで大会をすることになりました。こちらの方もみなさんに来ていただいて、たくさんの方々の応援が楽しみだなって思っています」。IMPに反応して奈苗がリングに上がる。「ひとつだけ言わせてください。IMPホールと言うことで、もっともっとここより大きい所にスターダムがシンシュツ…進出するということで、私は大阪ではタッグばかりやっているので、次はシングルをやりたいです! この意味はみなさんわかっていると思いますけど、2012年この人(愛川)に負けないように頑張りますよ! よっしゃー!」と、大阪発のビッグマッチへ気勢をあげた。
エンディングは選手がリングに上がり、クリスマス特別企画としてサインボール投げ。さらにケーキが用意され、この日33歳の誕生日を迎えた奈苗を祝う。ロウソクに火が点いたまま世IV虎が顔面を押し付けようとしたり、山縣がロウソクの火を吹き消してしまったり、他の選手が先にケーキをつまみ食いするなどグダグダとなったが、ロウソクを取り除くと改めて世IV虎の手で奈苗の顔はケーキに押し付けられた。愛川から「“35歳”の抱負をお願いします」とマイクを渡された奈苗は「みんな、祝ってくれてありがとう!」とイオに抱きつき、ケーキをすりつけて道連れ。「今日という素晴らしい日に集まってくれた大阪のみなさん、ありがとうございました! 来年も頑張ります! 私、ケーキが大好きで、ケーキは食べるものだと思います。ですが、今日このことは忘れないように心に刻みたいと思います。今日で33歳になりました。2011年、みなさんに感謝しております。それでは行きます! 大阪最高! 今を信じて、明日に輝け、We are スターダム」と2011年最後の大阪大会を締め括った。
★愛川のコメント
愛川「見事大阪で白のベルトの防衛ができて、たくさんのお客さんに応援されて嬉しく思います。星輝ありさ選手は最近の子って感じで、手も足も長いので、そこを見え付けられたような展開で腹も立ったんですけど、それは私のハンディキャップじゃないですけど、昭和の力を見せられたんじゃないかなって思います。足が長いからキックもありさの方が入ったりとかいう場面も多かったんですけど、勢いに負けないように気合いで頑張りました。防衛できてグラビアポーズができたのが嬉しいです。ありがとうございます。このベルトは私のベルトだと思っているので、普通のベルトと違って私の独特な味のある試合をして、私のベルトっていうことを世間のみんなに知ってもらいたいなって思います。あとはこうやって大阪で応援してもらっているということは、日本中で応援されるような選手になりたいなって思いました」
★星輝のコメント
「ただ、すごい悔しいです。私は今までの考え方は自分が動けなくなる前に技をできるだけ見切って、という風にやっていたんですけど、ベルトに向かうって事は、逃げてばかりではダメだなって思って、それで自分の力で上がっていこうと思ったんですけど、やっぱりまだ実力が備わってなくて、最後3カウントを取られてしまいました。蹴りとかも本当に痛くて、記憶が…目の前が真っ暗になってしまったけど、今日は自分でやり切ったと思っているので、やり切ってダメならこれ以上伸ばしていかないといけないので、これからも頑張って、またゆずポンのベルトに挑戦したいと思います」
世IV虎が岩谷、星輝を撃破し新人王トーナメント優勝 | |
『スターダム Season4 Goddesses in Stars2011~新人王決定トーナメント~』
◆12月11日(日)東京・新木場1st RING(12:30)
観衆395人(超満員札止め)
▼オープニング
Kちゃんパンダとともに風香GMが入場。「みなさん、こんにちわ。たくさんのご来場ありがとうございます。2011年、スターダムから6人の新人がデビューすることができました。それぞれが輝きを放てたと思うんですけど、結局その中で誰が強いんだという、今日は新人王決定戦を行います。ワンデートーナメントで厳しい戦いになると思いますけど、選手一同、奮闘して頑張りますので、いつも以上の声援よろしくお願いします」と挨拶。トーナメント出場選手による入場式では須佐と鹿島が「選手宣誓! 私たちは今年デビューしたスターダムの新人として、正々堂々とプロレスラーの誇りの元、力いっぱい全力で戦い抜くことを誓います」と選手宣誓をした。
▼ルーキー・オブ・スターダム2011~スターダム新人王決定トーナメント~1回戦10分1本勝負
美闘陽子(7分59秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)鹿島沙希
初勝利をあげて勢いにのる鹿島が優勝候補の美闘と対戦。腕の取りあいからグラウンドで足を固める。逆片エビ固めに捕まり、ドロップキックと反撃されるも、クリスト、そのままヒザ十字固めに移行して絞めあげ、フェースクラッシャー連発でたたきつけた。美闘のジャーマンは形が崩れ、右肩から落下するも、再びヒザ十字固めに捕獲。しじみをカウント2で返されても、執ようにヒザ十字固め。ブレーンバスターで投げられても、すぐに立ち上がりドロップキックを見舞っていった。しかし、カウンターのトラースキックで動きを止められると、左ハイキック、ジャーマンを浴びて力尽きた。
▼同トーナメント1回戦10分1本勝負
岩谷麻優(時間切れ引き分け)須佐えり
▼延長戦5分1本勝負
岩谷麻優(1分59秒/ダイビング・クロスボディーアタック→体固め)須佐えり
「無謀な優勝宣言」とコールされたシングル未勝利の岩谷は驚いた表情。本気で優勝を狙っている意志を感じさせる。序盤はグラウンドで静かな攻防。岩谷がマウントエルボーを浴びせると、須佐は倍返し。スタンドのエルボー合戦でも須佐が打ち勝ち、ブラディーEX、アンクルホールドと攻め込んだ。岩谷は須佐の串刺しドロップキックをかわし、フットスタンプで反撃。場外にエスケープした須佐をリング内に戻し、交互にドロップキック、エルボーを打ちあった。岩谷は大振りの張り手を見舞い「来い」と両手でアピール。須佐が打ち返すと、岩谷はダメージが大きくヒザから崩れてしまう。それでも負けじと張り手を打ちあったが、須佐のランニングエルボー、飛び付きDDT、スイングDDTで劣勢を強いられ、スイング式首固めであわや3カウントのピンチに。その後も連続の首固めで攻め続けられたが、時間切れのゴングに救われた。
延長戦。開始のゴングと同時に須佐が首固めで秒殺狙い。スイング式首固めでヒヤリとしたが何とかカウント2で肩を上げる。ボディースラムから押さえ込みを何とか凌ぐと、ダブルリストアームサルト。返されても両手のクラッチは離さずもう一発投げて見せた。しかし、これもカウント2。岩谷はコーナー最上段に上がると屈伸式のクロスボディーアタックを放つ。これで3カウントが入り、岩谷がシングル初勝利をあげた。
▼同トーナメント準決勝15分1本勝負
星輝ありさ(6分46秒/スタンディング・ダブルニー→エビ固め)美闘陽子
蹴りを得意とする2人は序盤からローキックの応酬。美闘が払い腰でグラウンドに引きずり込み、腕ひしぎ逆十字固め狙い。さらにマウントでエルボーを落とし、スリーパーで絞めあげる。星輝はスピードに乗ったロープワークで翻弄し、鎌固め、インディアンデスロックで反撃。コーナーに上ったところをジャーマンで投げられ、ミサイルキックを浴びたが、キャッチ式延髄斬り、サマーソルトドロップでやり返す。足を止めて蹴りの打ち合いとなり、ハイキックをかいくぐった美闘がジャーマン。しかし、ドールBは星輝がかわして首固めに切り返す。もう一度、美闘がドールBを狙うと、星輝が先にブラジリアンキックを見舞いダウンさせる。距離をとった星輝はリングを対角に走ってダブルニーアタック。全体重をかけたエビ固めでフォールし、星輝が優勝候補の美闘から勝利した。
▼同トーナメント準決勝15分1本勝負
世IV虎(3分28秒/世IVコブラ)岩谷麻優
岩谷がゴングと同時にドロップキック。回転エビ固め、ウラカンラナ、カサドーラと畳みかけて秒殺勝利を狙う。世IV虎はタックルで反撃に転じ、串刺しボディーアタック。マウントで岩谷の上に乗っかり、チョーク攻撃、さらに髪の毛を掴んで何度もマットに頭をたたきつけた。コーナーに振られた岩谷はカウンターでクロスボディーアタック。距離が短く当たりは浅かったが、改めてダイビングクロスボディーアタック。第2試合でシングル初勝利をあげた技を決めたが、世IV虎から3カウントを奪うことができず、スリーパーに捕まるウラカンラナを抱え式逆エビ固めに切り返され、さらに強烈なコの字固めへ。これは何とかサードロープに手を伸ばすも、セントーンの連発を浴びる。ネックハンギングボムをカサドーラに切り返して粘った岩谷だったが、最後はアゴをクラッチした変形コブラツイストにギブアップ。世IV虎が決勝に進出した。
▼Kちゃんパンダ・スペシャルインタビュー
来年1月7日デビュー予定の宝城カイリが登場。「自分でもビックリするくらい足が動かず、基礎体力までは普通にできたが、ロープワークで足を痙ってしまい、気持ちの面でも焦り、いつも通りの動きができず追試になってしまいました」とプロテストを振り返り、すでに完成したというコスチュームについては「海にちなんだ…海賊系?」とヒントを明かした。趣味の冒険について聞かれると「修行が好きで、2月に1人で千葉県の成田山へ断食修行に行ってきました。水だけで5日間、魂が抜けるかと思いました」というエピソードを披露。さらに、はるか悠を相手に胴タックルを決めてみせ、最後は「2012年最初のデビューということでプレッシャーはありますが、気持ちだけは負けない選手になりますので、応援よろしくお願いします。試合中はひどい顔に、別人になってしまうと思うので、シャッターはあまり…」とファンにお願いした。
▼スペシャル6人タッグマッチ15分1本勝負
高橋奈苗&夏樹☆たいよう&山縣優(時間切れ引き分け)愛川ゆず季&紫雷イオ&松本浩代
選手が入場してから組み合わせ抽選が行われる試合。1人ずつ入場でまず松本が登場するも、松本の曲が流れる中、山縣までリングへ。山縣は照れ笑いを浮かべながら花道奥に戻り、改めて自分の曲で入場した。イオ、愛川、夏樹、奈苗の順で6人がリングに揃う。奈苗はチーム丸顔の解散をほのめかしたイオを捕まえて笑顔。危険を察した松本はすぐに距離を取る。くじ引きの結果、奈苗とイオは別チームに。奈苗は「替えて。イオを組みたい!」と駄々をこね、奈苗と同じチームとなった夏樹&山縣は奈苗をニュートラルコーナーに追い払った。
奈苗が「イオ出てこい!」と要求するも、全日本後楽園大会から移動したばかりの奈苗と愛川で試合開始。愛川が腕を取って蹴りを放つ。奈苗はタックルで吹っ飛ばすと、フラッシングエルボーからLOVEポーズを決めてみせたが、すぐに首4の字固めに捕まって劣勢に。チェンジした松本は、奈苗との対戦を待ちに待ったとばかりに「イオ、イオ、言ってるんじゃねえ!」と向かっていく。タックル合戦は奈苗が倒すも、すぐに松本がやり返す一進一退。続いてイオと夏樹がハイスピードの攻防。夏樹と山縣がイオをはりつけて痛めつけ奈苗を呼び込むも、奈苗は加わらなかった。愛川もLOVEポーズを決めたが、トラブルメーカー2の連係に捕まる。夏樹&山縣までもがLOVEポーズ。トラブルメーカー2が試合をリードし、奈苗も決心してイオへの攻撃を始める。奈苗がイオに足4の字固めを決めると、夏樹、山縣がダイビングボディープレスで飛んだ。イオ組は奈苗に3方向からドロップキック。さらにコーナーから松本の肩にイオが乗り、仰向けの奈苗の元まで移動してファンタスティックフリップ。これまで奈苗&イオが何度チャレンジしても成功することができなかった合体技を初挑戦で決めてしまった。松本とイオは抱き合って成功を喜ぶ。心身ともにダメージを負った奈苗に、松本が「ぶっ壊すぞ!」と串刺しボディーアタック、リバーススプラッシュ式のダブルニードロップで追い込んだ。しかし、夏樹が助けに入って逆転。奈苗はワンセコンドでギブアップを迫ったが、これはイオがカット。エルボー、張り手を打ち合い、松本が追っかけ式ボディーアタックから愛川&イオの体重も乗せたダブルニードロップを落とす。ライガーボムは山縣がミサイルキックで阻止するも、山縣に愛川がシャイニングゆザード、愛川に夏樹がドロップキック、夏樹にイオがスワンダイブ式ミサイルキック、イオに奈苗がラリアット。リング上は再び奈苗と松本の2人になる。松本はバックエルボーからバックドロップ。ライガーボムをリバースした奈苗もバックドロップで投げ捨てた。最後は奈苗がラリアットを放ったところで時間切れとなった。
試合後はイオの手を取ろうとする奈苗の前に松本が割り込み小競り合い。にらみ合う2人を置いて4人は退場。松本も奈苗へ気持ちをぶつけると先にリングを後にし、奈苗1人だけが残された。
▼同トーナメント決勝戦30分1本勝負
世IV虎(12分35秒/上からヨシコ→片エビ固め)星輝ありさ
星輝は世IV虎の攻撃をかわしながら腕を攻める。世IV虎が顔面ウオッシュでやり返すも、すぐに体勢を入れ替えた星輝がコーナー下に座らせた世IV虎にローキックの嵐を浴びせる。ワキ固めで長時間絞めあげた星輝は腕ひしぎ逆十字固め狙い。世IV虎はこれをパワーボムで返し、マウントエルボー、アトミックドロップ、ショルダータックル4連発、ヘアー投げ、チョーク攻撃、スリーパーと一気に攻め込んだ。しかし、ダイビングセントーンを狙ってコーナーに上ると、星輝がハイキックで撃墜。リバーススプラッシュ式のダブルニードロップ、正拳突きの連発、ケンカキック、1399と畳みかける。美闘を破ったブラジリアンキックからスタンディング・ダブルニーでフィニッシュを狙うも、ニーアタックはスパインバスターに返されてしまう。2度目のスタンディング・ダブルニーは3カウント直前で世IV虎がロープを掴む。星輝はブラジリアンキックを狙ったが、世IV虎はかわしてデュランダル。ラリアット、ネックハンギングボム、セントーン4連発でも3カウントを奪えなかったが、上からヨシコ(リバーススプラッシュ)で粘る星輝を沈め、新人王トーナメント優勝を決めた。
試合後、世IV虎にロッシー小川社長から優勝トロフィーと金メダルが、「月刊コミックアーススター」で連載中の「世界でいちばん強くなりたい!」登場権のパネルが声優の京香さんから贈呈された。世IV虎は「よっしゃー! みなさんの期待通り、世IV虎が勝ちました。今回試合した岩谷麻優、星輝ありさ。まあ、お前ら頑張ったと思うけど、うちからしたら大善戦でしかなかった。それより美闘陽子、てめえ何で上がってこねえんだよ。ふざけんじゃねえよ!」と美闘をにらみつける。星輝がマイクを奪い「私、準優勝したので一言言ってもいいですか? 準優勝すっごく悔しいけど、私はゆずポンの持てる白いベルトに挑戦したいんです! ゆずポンとは年が一回りも違うし、私は16歳という若さで勝ちにいきます。受けれますか? それとも逃げますか?」と愛川のベルトに挑戦を要求すると、苦笑いの愛川は「そうですね。いつも若いと若さを売りにしてるようですが、誰だって16歳は来るし、30歳も来るし、リングの上では関係ないの。だから、ありさの若い時の記念のために白いベルト、挑戦を受けましょう」と受諾した。世IV虎は「何様? まあ、お前らは勝手にやっておけよ。うちは白いベルトに興味はない。高橋奈苗の持つ赤いベルト、絶対に挑戦してやるからな。それと美闘陽子。スターダム1周年(大会)で一騎打ちを要求する」と奈苗、美闘に宣戦布告。「受けてやるよ!」と即答した美闘に「お前な、今日負けておいてな。ちゃんと出直してこいよ。1周年で自分が勝ちますから。そこのところ世露IV苦」と締め括り、低い声で「今を信じて、明日に輝け、We are スターダム!」の音頭を取った。
★世IV虎のコメント
「本当に嬉しいです。これで自分は報われたと思う。まだまだ上を目指していくところがあるでね。星輝ありさはうちに負けたくせに愛川ゆず季に挑戦を要求してたけど、1人で勝手に遊んでろって。自分は白いベルトに興味はない。高橋奈苗の持つ赤い世界のベルトに挑戦します。それと星輝ありさに足元をすくわれた美闘陽子。あいつには腹が立ってしょうがない。約束も守れない仁義を果たせないクソったれだ。うちが今回勝ったんで、1周年でやる権利はある。あいつがうちに勝つことはないと思うけど、1周年の相手でやってやります。(世IVコブラは)えぐい感じですね。隙がある相手には余裕で決められる技だと思います。(決勝は?)手強いと言えば手強いけど、相手は細いですからね。上からヨシコでね。技を大事にして、これからもどんどんフォールしていきたいと思います」
★星輝のコメント
「美闘陽子に勝てたのはすっごい嬉しいんですけど、世IV虎に負けたのは自分はまだ未熟なんだなって思ったし、これをバネにゆずポンへ挑戦して、新人王決定戦の悔しさを全部ゆずポンにぶつけたいと思います。絶対にベルトを獲ります。(白いベルトの理由は?)最初から白いベルトに目が行っていて、何でかはわからないですけど、白いからか何だかわからないけど、とにかく最初はスターダムの一番になりたいと思って、それで(スターダム選手しか挑戦できない)白いベルトにさせてもらいました。ベルトが星形なんで本当にほ欲しいんですよ。でも、後楽園でそのベルトをかけた試合ができなかったので、これで絶対にベルトを獲りたいと思います」
BY砲がカワカツ破って優勝!タッグ初代王者に | |
『スターダム Season4 Goddesses in Stars2011 ~ Fan+プレゼンツ GODDESSES OF STARDOM争奪タッグリーグ戦~』
◆11月27日(日)東京・新木場1st RING(12:30)
観衆415人(超満員札止め)
▼オープニング
超満員の観客で埋まった会場。Kちゃんパンダのダンスとともに風香GMがリングに上がり「みなさん、こんにちわ。今日はたくさんのご来場、本当にありがとうございます。前回はケガ人が出てご心配をお掛けしましたが、選手たちの体調は万全です。温かいご声援よろしくお願いします。それから今日は9月から前哨戦が始まったGODDESSES OF STARDOM争奪タッグリーグ戦のチャンピオンが決まります。スターダムが誇る4チームの奮闘にご期待下さい」と挨拶した。
続いてタッグリーグ出場4チームによる選手入場式が行われ、各選手がたすきを掛けてリング上へ。全カードの発表と、各チームが優勝するための条件(チーム丸顔はすでに脱落)が説明される。
さらに11月14日のプロテストで合格した三期生、あずみ、宝城カイリ、翔月なつみ、安川惡斗、はるか悠梨(ゆうり)が1人ずつ受け身やロープワークなどを披露しながら登場し、一言ずつ意気込みを語った。
あずみ「あずみです。ハルちゃん(夢)みたいな選手になります」
宝城「気迫とガッツは誰にも負けないような選手になりたいと思っています」
翔月「この度3期生が無事に全員合格しました。これから引っ張って頑張っていこうと思っていますので、よろしくお願いします」
安川「惡斗は悪党レスラーの惡斗なんで、つまりヒールを目指してるんで、ヒールでデビューするんで、そこんとこ世露IV苦!」
はるか「やっさんの次で嫌なんですが(笑)、リングネームがなかった女、はるか悠梨です。アイドルレスラーを目指して頑張りますので、よろしくお願いします」
▼ルーキー・オブ・スターダム前哨戦15分1本勝負
鹿島沙希(13分40秒/横入り式エビ固め)須佐えり
12月11日に開催される新人王トーナメント「ルーキー・オブ・スターダム2011」の前哨戦とも言える一戦。2人のシングルは4回目となるが、鹿島は「これまで惜しいところまでいってるし、もう少しだと思う。今まで以上に技術を身につけてきたし、自信がある」と試合前に語った。
序盤はグラウンドでの攻防。鹿島が優勢に進めるも、ネックロックを脱出した須佐が逆片エビ固めで絞めあげる。須佐のアンクルホールドを許さずドロップキック。スタンドでエルボーを打ち合い、腕ひしぎ逆十字固め、三角絞めと腕に狙いを絞る。フェースクラッシャーの連発から変形のチキンウイングアームロックへ。須佐はドロップキック3連発で反撃し、DDTを連発すると、腕極め式DDTを放つ。さらにアームブリーカーと須佐も腕狙いへ。ロープを使って絞めあげるなど、ダーティーな面も見せた。飛び付きスイングDDT、スイングDDT式の首固めと須佐が攻めるも、鹿島は3カウントを許さない。張り手、エルボーの打ち合いは一歩も譲らず、丸め込み合戦へ。残り2分。マックを決めた鹿島がフェースクラッシャー。さらにコーナー二段目から飛んでフェースクラッシャーを決めると、須佐はピクリとも動かず3カウント。鹿島がついに初勝利をあげた。
★バックステージのコメント
鹿島「ずっと何回やっても負けていて、凄い悔しい思いをしていたんですけど、勝つことができて嬉しいです。他の人となら潰されてばかりでしたけど、えりとは意地がすごく出て、本当にライバルとだと思っていたので、意地で頑張れました。(次の課題は?)先にデビューした人からどんどんフォールを奪って追いつきたいです。(12月11日は新人王トーナメントだが?)今日の勝ちで弾みをつけていきたいと思います」
▼タッグリーグ公式戦20分1本勝負
高橋奈苗&○紫雷イオ(19分25秒/マヒカ・デ・イオ)星輝ありさ&●岩谷麻優
BY砲の結果待ちとなるが、勝てば優勝の可能性が残る女-AMA-。「丸顔に勝って、メインではカワカツを応援する」と三つ巴による優勝決定戦に目を向ける。対するチーム丸顔は前回の敗戦で脱落したが、全敗で終わるわけにはいかない。ヒジを負傷していたイオは「メキシコで療養してヒジもよくなった。新しい技も習得してきた」と不安がないことを強調した。
序盤は岩谷が捕まりながらも、星輝が反撃。奈苗、イオを相手に互角にやりあう。岩谷も勢いに乗って攻め立て、奈苗の肩を極めながら噛みついた。 奈苗は岩谷を逆さ吊りにして串刺しボディーアタック。アルバトロスで絞めあげると、カットに入る星輝の足も捕らえて足首を同時に極めた。岩谷はコルバタで反撃に転じると、思いっきり張り手を浴びせる。奈苗の倍返しを受けても延髄斬りは許さなかったが、串刺しラリアットを受けながらも、カウンターのドロップキックmさらに星輝との合体619を狙った。これは決まらず、次の連係もイオに邪魔される。奈苗のエルボーをイオに誤爆させたが、岩谷が奈苗のサイドバスターとイオのハンマーの合体を浴びる。しかし、奈苗の肩にイオが乗る合体攻撃は今回も失敗。AMA固めで流れを変え、星輝が奈苗に二段蹴りを4連発。奈苗のエルボーにロークックで打ち返し、速射砲からトラースキックを決めた。さらにリバーススプラッシュ式のニードロップとフットスタンプ、岩谷もトップロープ越しのフットスタンプを決める。奈苗はブラジリアンキックをブロックすると、ロープに押し込んでラリアットを連発。さらにアルバトロスへ。これは岩谷がカットに入るも、イオがクロスフェースで競演。星輝は自力で脱するとチキンウイングフェースロック。奈苗の肩を攻める。さらにコーナーに上るも、奈苗に捕まり雪崩式ブレーンバスターで投げられる。スペースローリングヒップアタックを決めたイオはヒジのサポーターをはずして星輝を攻め立てたが、星輝のハイキックでダウン。回転式トラースキック、ブラジリアンキックで追い込んだ。チェンジした岩谷もドロップキックで続き、ネックブリーカーと星輝のローキックの合体攻撃。残り3分。奈苗のラリアットがイオに誤爆するも、奈苗は2人まとめてクロスボディーアタックでなぎ倒す。岩谷はイオにスリングブレイド、ダブルリストアームサルト。イオはダブルアーム式フェースバスター、619、スワンダイブ式ミサイルキックと攻めるも、星輝が背後から1399。岩谷がすかさずウラカンランで丸め込んだ。しかし、コーナーからのダイブはドロップキックで迎撃されてしまう。奈苗がレッグラリアットを決めると、最後はイオが顔面蹴りから新技の丸め込みでフォール。最終戦でようやく白星をあげた。
試合後、「勝ったぞ! 大事な一勝をいただきました。イオは私の女神様、復活! メキシコでビッグになって帰ってきてくれたから。今日でリーグ戦は終わりですが、チーム丸顔は今日から始まり。よろしく」という奈苗に、イオは「奈苗さんとはリズムがあわないんじゃないかなって。ゆくゆくは赤いベルトにも挑戦していきたいし、そう考えた時に組んでいくのは違和感がある。なので、リーグ戦も終わったし、その辺をご了承くださいませ」と解散をほのめかす。慌てた奈苗は「よく話し合いたいと思います」とごまかした。
★バックステージのコメント
イオ「勝ちましたね」
奈苗「話をしようか。どした? そんなにメキシコ熱かった?」
イオ「まあ、昼間は」
奈苗「脳みそ沸騰したんじゃない?」
イオ「まあ冷静にね」
奈苗「だって勝ったじゃん! 2人の力で勝ったじゃん」
イオ「私の新技じゃなくて?」
奈苗「もちろん、そうかもしれないけど、2人の絆が最後にあって、私がありさをナイスカットしていたからこその勝利でしょ?」
イオ「はい。じゃあ、それはわかりました。考えましょう!」
奈苗「考えよう」
イオ「最後はヒジが治ったことも証明できて、楽しく試合ができてよかったです。ありがとうございました」(イオが先に退場)
奈苗「え、ちょっと…ガンガン!って(ポーズを)やらないの?」
──また1人になってしまいましたが?
奈苗「またとか言わないでくれますか? メキシコでお腹も頭も当たって訳わからなくなってると思うので。ちゃんと話して、理解してもらうように…大丈夫です。じゃあ、1人でいくぞ。せーの、チームガンガン! 寂しい…」
星輝「すごく悔しいです。きれいにブラジリアンキックも決まって、勝てると思ったんですよ。それなのに…悔しいけど」
岩谷「技の重さが違いました。でも、勝つって気持ちはこっちも負けてなかったし、それに相手のことも研究して考えたりしたので、何としても勝ちたかったんですけど、本当に悔しいです」
星輝「本当に勝ちたいって気持ちあったんで、ひとつひとつの蹴りに思いを詰めたんですよ。その重さは勝っても負けても変わらないし、一発一発の蹴りに気持ちを込めていきたいと思います。これからも女-AMA-は成長していくんで。次は絶対に勝ちます」
岩谷「よし、成長するぞ!」
▼タッグリーグ公式戦20分1本勝負
夏樹☆たいよう&○世IV虎(10分52秒/リバーススプラッシュ→片エビ固め)愛川ゆず季&●美闘陽子
全勝で最終戦を迎えたBY砲と、1敗で追う川崎葛飾最強伝説。セミファイナルで女-AMA-が敗れたため、優勝の行方はこの2チームに絞られた。勝てばそのまま優勝となるBY砲は「1回目でさくっと勝って全勝優勝する」と意気込みを語り、優勝するためにはこの試合に勝利し、同点決勝に持ち込まなければならないカワカツも「2連勝余裕。2勝でも3勝でもする勢いで優勝する」と自信を見せる。
カワカツがダブル攻撃で愛川を攻め立てる。BY砲もダブル攻撃でやり返すが、美闘がローンバトルを強いられ、愛川がカットに入っても、夏樹は2人まとめて蹴散らす。5分経過。愛川がコーナーで夏樹に蹴りの嵐。串刺しのドロップキックを見舞うも、フィッシャーマンズスープレックスは投げられない。両者が顔を張り合い、愛川がゆずポンキック・ブルー。しかし、カワカツは連係で愛川を攻め立て、世IV虎がセントーン。ネックハンギングボムは逃げられたが、肩に担いで前に投げ捨てた。ゆずポンキック・イエロー、フィッシャーマンズスープレックス、ゆずポンキック・レッド、美闘のミドルキックと劣勢の世IV虎だったが、両腕ラリアットでBY砲2人をまとめてなぎ倒す。美闘への合体デュランダルは愛川がカウンターのキックで阻止。逆にBY砲が合体ゆずポンキックを世IV虎に決めたが、美闘が夏樹に雪崩式アームホイップで投げられ、世IV虎のダイビングセントーン、ネックハンギングボムで追い込まれる。さらに、愛川への合体のデュランダルを、仰向けの美闘の上で決めた世IV虎が、最後はリバーススプラッシュでピン。美闘を沈めて勝利した。同点でリーグ戦終了となり、急きょ優勝決定戦が行われることになった。
世IV虎がマイク。「よっしゃ、川崎葛飾勝ったぞ! 親分、うちらがこいつらにもう一回勝って、タッグのベルト、絶対に巻きましょう。てめえら、一瞬たりとも見逃すんじゃねえぞ!」。10分間の休憩へ。
▼Kちゃんパンダ・インタビュー
「今日はコーナーがないと聞いていた」というKちゃんパンダが急きょリング上に。インタビューで呼び込まれたのは、単独出演は三期生で第1号となるはるか悠梨。クシで3人揃って前髪を整えてから質問コーナーへ。「やっさんとホウちゃんに全部持っていかれた感があるんですけど、号泣しまして、サムライTVでホウちゃんが合格している後ろで泣いてる声は私です」「練習ではレスリングが一番へたくそだったんですけど、必死になりました」とプロテストを振り返り、レスラーになったきっかけは「別になる気はなかったんですけど、格闘技を見るのが好きでコラムを書いていたら風香さんに誘っていただきました」と明かした。コスチュームについては「汗を凄くかくんですよ。なので面積が少ないものしたいと思います」と露出が高いものだと示唆。器械体操を経験しているということで、倒立を3秒間して見せ、最後は「デビュー戦は(三期生の中で)何番目になるかわからないですけど、レスリングを極めたいので遅めがいいですが、デビューしたら本当にみなさん、応援よろしくお願いします」とデビューに向けた意気込みを語った。
▼優勝決定戦30分1本勝負
愛川ゆず季&○美闘陽子(16分15秒/ドールB→片エビ固め)夏樹☆たいよう&●世IV虎
走ってリングインしたカワカツに対し、ダメージの残るBY砲の表情を厳しい。大きなダメージが残っているはずの美闘が愛川を制して先発を買って出る。夏樹をコーナーの上から世IV虎の上に落とし、世IV虎にミサイルキック。さらに美闘がキャメルクラッチに捕らえると、愛川が胸元にローキックを放った。これで世IV虎が崩れ落ちてしまう。世IV虎は美闘へのチョーク攻撃で何とか反撃し、夏樹とチェンジ。夏樹は美闘の左足に攻撃を集中。再びリングインした世IV虎はスリーパーで美闘を追い込んだ。しかし、愛川がキックの嵐からゆずポンスタナー、ゆずポンキック・ブルーで反撃。夏樹のドロップキック速射砲に押されながらも、トップロープ越しのゆずポンスタナー、エプロンに座らせてのサッカーボールキック、STF、ゆずポンキック・ブルーでやり返した。美闘は夏樹にブレーンバスターを狙う。一度はネックロックに切り返されたが、そのままぶっこ抜いて投げ捨てると、Bドライバーの体勢へ。これは世IV虎がカットに入って阻止。美闘のアメイズ・インパクトと愛川のゆずポンキック・レッドの合体が決まったが、ブレーンバスターを切り返した夏樹が美闘をジャーマンで投げ、三角飛びムーンサルトアタックを見舞い、イグチボムでたたきつけた。さらに世IV虎のセントーン、ヘッドバット、ネックハンギングボム、合体フェースクラッシャー、世IV虎を飛び越す夏樹のフットスタンプ、夏樹のイグチボム、世IV虎のセントーン3連弾、夏樹のプランチャで追い込まれた美闘だったが、世IV虎のリバーススプラッシュをかわして反撃に転じる。愛川のシャイニングゆザード、美闘の側頭部へのローキックで世IV虎を追い込み、カットに入る夏樹には愛川が四つん這いの美闘を踏み台にしたゆずポンキック・レッド。これで孤立した世IV虎に美闘がドールBをたたき込んで3カウント奪取。BY砲の優勝が決定した。
BY砲の2人がベルトを巻き、まず愛川がマイクを持つ。「嬉しいね。BY砲、タッグリーグ優勝しました! 最強と言われた川崎葛飾、めちゃくちゃ強かったです。でも、美闘陽子がやってくれました! 美闘陽子選手、一言お願いします」。美闘はすでに涙。「本当に凄く嬉しいです。すごい本当にもう2人とも強くて苦しかったですけど、ゆずポンと組めて…(号泣して言葉にならない)…ゆずポンが支えてくれて、BY砲が組めて、このベルト初代で獲れて、本当に嬉しいです。ありがとうございます」。再び愛川がマイクを持ち「こんなでっかい体した陽子ちゃんが、かわいいことを言ってくれて、もう大好きです。これからもスターダムを引っ張っていけるように、日々頑張っていきますので、よろしくお願いします」とまとめ、最後は美闘の音頭で「今を信じて、明日に輝け、We are スターダム!」で、初のタッグリーグ戦に終止符が打たれた。
★バックステージのコメント
愛川「最後の最後でBY砲タッグリーグ戦優勝して、初代チャンピオンになることができて本当に嬉しいです。ありがとうございました」
美闘「カワカツにどうしても勝ちたくて、いつも負けていたので、もう本当に嬉しいです。ゆずポンと組めて、すごいベルトが欲しかったので、本当に嬉しいです」
愛川「これからもBY砲でスターダムを引っ張っていけるような存在になるように、日々頑張っていきたいなと。そして、このベルトを巻いた限りは、守り続けて、BY砲の色にしていきたいなと思います。次は新人王選手権。そこでも陽子ちゃんに優勝してもらって、もっともっと輝いてもらいたいなって、それ以上に私が輝いていきたいなって思います」
美闘「そうですね。新人王、(12月)11日にあるので、この勢いでみんな潰していきたいです。私が新人王でトップになれるように頑張ります」
愛川「陽子ちゃん、何で最後泣いたの?」
美闘「嬉しくて(笑)」
愛川「リングの上なのに、かわいくて、体は私よりだいぶでかいのに、すごいかわいい妹のように感じて、ますます好きになりました。陽子ちゃんに負けないように、私も輝いていけなければなって気持ちが大きくなりました」
──初ベルトですが?
美闘「はい。ズッシリと重いです。それと同時にこれからは守っていかなければいけない。1回しか巻くんじゃなくて、今後もゆずポンと一緒にこのベルトを守っていきたいです」
愛川「スターダムでこんな立派なベルトを作ったということには、そして私たちが巻いたということには、このベルトをもっともっと広めていきたい。そういう使命もあるんじゃないかと思います。結構お金がかかってる感じが(笑)。大事にしていこうと思います。小川さんの頑張りをドブに捨てないように(笑)」
──2冠王となるが?
愛川「本当の今年の目標が白いベルトを獲って、タッグのベルトも獲ってなので、やり残したことはあとプロレス大賞に何か引っかかってくれたらいいなって、それが全部かなうと私の目標はすべて達成ということで、本当に感極まりない感じなんですけど、まずひとつ目標が達成できたので、本当に嬉しいし結果が出てるというのは周りのみなさんのおかげだと思うし、私も努力した成果が出てきて嬉しいです」
──今日は2試合となったが?
美闘「私が捕まってしまって、向こうはチームワークが凄くいいので、そこの連係を最後に決められてしまって悔しかったです。絶対にBY砲でベルトを絶対に巻きたいっていう執念が最後は勝ったんだと思います」
愛川「でも、私としては全勝優勝のつもりだったので、私のファイトスタイルは全力で立ち向かって戦っていくという感じなので、1試合目が終わった時には次どうしようかなって。燃え尽きてた感があったんですけど、やっぱり2人で勝ちたいっていう気持ちで向かっていきました。私、アイドルなのにボロボロで(2試合目の前に)化粧も直さなかったですからね。それくらい試合のことでいっぱいいっぱいでした。鏡すら見なかったです(笑)」
奈苗が夏樹を下し赤いベルト初防衛! | |
スターダム Season4『Goddesses in Stars 2011』
◆11月12日(土)東京・新木場1st RING(18:00)
観衆315人(満員)
▼オープニング
Kちゃんパンダと風香GMのダンスでスタートし、風香GMが挨拶。「本日はご来場ありがとうございます。今年も残すところ東京では4大会となりました。どの大会も目が離せなくて、今日のメインでは高橋さんと夏樹さんが赤いベルトをかけて戦います。いつも以上に熱くて、夏樹さんはこの試合のために減量したくらい気合いが入っているので、熱い試合を目に焼きつけて帰ってください。今日もよろしくお願いします」
▼20分1本勝負
○星輝ありさ&岩谷麻優(8分52秒/ブラジリアンキック→片エビ固め)中川ともか&●鹿島沙希
「キャリアのある中川さんがいても即席タッグには負けない」という女-AMA-が試合前の握手で奇襲。中川を場外に落とし鹿島に狙いを絞るが、中川が場外から岩谷の足を引っ張り逆転する。中川、鹿島と岩谷を攻め立てたが、星輝が入ってダブル攻撃で反撃開始。鹿島を攻め立てた。フェースクラッシャーで反撃を許すも、星輝が後ろ回し式のソバット。再び女-AMA-の連係が鹿島を襲う。中川とのタッチを許しても女-AMA-が2人で協力して中川と攻め、星輝がコーナー下に中川を座らせ、胸元にローキックを連発。リバーススプラッシュ式でダブルニードロップ、フットスタンプを決めた。しかし、1399はかわされてしまい、中川のドロップキックを浴びる。フィッシャーマンズスープレックスは首固めに切り返したが、中川のフェースクラッシャーと鹿島のドロップキックの合体技を決められた。中川の延髄斬り、鹿島のしじみで追い込まれ、シャイニングブリッジも十字固めに切り返されたが、最後は星輝がブラジリアンキックで終わらせた。
★女-AMA-のコメント
星輝「あっちは即席タッグだと思って油断しましたね。ダブル攻撃でやられて頭を打って痛かったです。でも、沙希はうちらより下だし、私と麻優ちゃん、女-AMA-が勝って当たり前だと思います」
岩谷「ありさがフォールを取ってくれたんですけど、正直言うと自分がフォールしたかったですね。沙希は自分たちより遅くデビューして未勝利ですよね。自分は須佐えりには勝ってますけど、やっぱり鹿島沙希からもフォールを取りたいなって。中川さんからも取れたらなって思いますけど」
星輝「本当に唸れ豪腕はやばいと思っていたので、ちゃんとすかせたのがよかったです。でも、1399もすかされたのが本当に悔しいので、次に中川さんとやる時は1399を当てたいです」
岩谷「自分もダブルリストを投げられなかったので。でも、こちらの方が研究していたので」
星輝「そうです。めっちゃ勉強しました。次はリーグ戦。チーム丸顔に絶対勝ちます。勝ちにいきます!」
★中川&鹿島のコメント
中川「いろいろダブルとかもたくさんあるみたいですが、やっぱり軽いなっていうイメージですね。線が細いので、自分がやるにしても軽さがあって、普段やってる相手と全然違いましたね。(星輝の)蹴りはすっごい鋭いんですけど、やっぱり軽い分、普段は関西選手やアジャ選手のを見てるので、重さがあったら怖いなとは思いますよね」
鹿島「(中川とのタッグは)やっていてやりやすいというか、心強くて。連係も出すことができて、向こうよりもよかったと思うし。ありさの蹴りが鋭く入ってしまったので、よけるなり、研究が必要だと思いました」
中川「(鹿島は)心細いっていう感じはなかったですね。デビューしてまだちょっとですよね? その割りにはしっかりしてるなって感じでした」
▼20分1本勝負
○山縣優&須佐えり(7分37秒/援護射撃→体固め)愛川ゆず季&●美闘陽子
山縣とのシングル2戦で自信をつけた須佐が「成長できた恩人」とタッグを希望したのに対し、「足を引っ張るな」「2対1のつもり」と須佐とのタッグに不快感を示した山縣。対戦相手のBY砲はタッグリーグ戦全勝で勢いがあり、ドラマ撮影の終わった愛川は「久しぶりに体調がいい。笑顔で新木場に来たのは久しぶり」と絶好調をアピールしてリングに上がった。BY砲の入場曲はドラマ『ここが噂のエル・パラシオ』のオープニングテーマ曲『READY GO』(4Minute)。
美闘と山縣で試合開始。BY砲は須佐に正拳突きを決め、美闘がキャメルクラッチに捕らえて愛川がローキックを浴びせる。2人で腕を1本ずつ極めながら「BY砲!」とポーズを決めた。しかし、須佐がまったく立ち上がることができなくなってしまう。山縣が助けに入り、コーナーに引き戻すとタッチをかわして1人で2人を相手にする。山縣は美闘をYUUロックで絞め上げるも、美闘のミドルキックでダウン。愛川のミドルキック連発でも押されたが、合体ブレーンバスターで投げられ、愛川のフロントヘッドロックに捕まった。須佐は戦線復帰ができず、苦しい試合となった山縣は愛川のゆずポンキックのブルー2発を浴びて倒れる。しかし、美闘のブレーンバスターは許さず、変形デスバレーボムでたたきつけた。カットに入った愛川を場外に落とすと、再び美闘に変形デスバレーボムでトドメ。次大会でBY砲と対戦する川崎葛飾最強伝説への援護射撃となる一撃で3カウントを聞かせた。試合後、山縣と愛川がにらみ合った。
★山縣のコメント
「はじめから1対2のつもりだったんで。アクシデントがあったとは言え、1人のつもりだったんでね。そんな感じでいいんじゃないですか。こんなんじゃ消化不良だし、向こうもそうだと思うので。もう一回やりましょう。どちらも全部出してないだろうから。そんな感じでしょうね」
★BY砲のコメント
愛川「悔しいと言うか、何とも言えない試合でしたが、BYのタッグとして、まだまだ未熟な部分が出てしまったんじゃないかなって思いました」
美闘「何も言えないです。悔しすぎて…」
愛川「決して油断したわけではないです。油断ではないですけど、私たちのペースが掴めなかったのが原因ですね。勝てなかった相手じゃないので。(次大会は)絶対にベルトは獲りたいと思います」
▼スペシャル・シングルマッチ20分1本勝負
松本浩代(19分27秒/バックドロップ→片エビ固め)世IV虎
序盤はショルダータックルの攻防。期待以上の迫力あるぶつかり合いで観客を沸かせる。先に倒したのは世IV虎だったが、すぐに松本もやり返す。世IV虎がチョークからマウントエルボー。髪の毛を掴んでロープにはりつけ、顔を踏みつけた。これには松本も怒り「どういう教育してるんだ!」とヘアー投げ。同じようにロープにはりつけにすると、鼻フックや指で口を開いて変顔にさせた。さらに鉄柱を使って背骨折り。リングに戻ると松本はライガーボムを狙うも、世IV虎がリバース。コーナーで顔面ウオッシュを浴びせていく。顔面もすぐにお返し。世IV虎はチョーク攻撃で流れを変え、ショートレンジラリアット、ラリアット、セントーン4連発と畳みかける。さらにスリーパーで長時間絞めあげるも決められない。松本はコーナー2段目からのミサイルキックで反撃に転じ、「世IV虎ぶっ壊すぞ!」と串刺しボディーアタック。世IV虎のデュランダル、ネックハンギングボムを阻止したが、ロープに走って飛び付くデュランダルを許し、バックフリップでたたきつけられ、コーナー上に座った吊り下げ式スリーパーを極められた。世IV虎はリング中央に移りギブアップを迫った。さらにセカンドロープを使った背骨折り、ショートレンジラリアット連発と追い込むも、もみ合いながら2人はエプロンへ。座ったままエルボーを打ち合い、ヘッドバットを浴びた世IV虎が倒れる。スタンドで再びエルボーを打ちあうも、世IV虎は張り手でふらつく。シーソーで鉄柱にぶつけられ、トペも決められた。何とかリングに戻るも、串刺しボディーアタック、リバーススプラッシュ式のダブルニードロップを浴びる。残り3分。逆片エビ固めを耐え切った世IV虎はコーナーに上った松本をジャーマンで投げ捨て、ラリアットで反撃。ネックハンギングボム、ラリアットと攻め立て、松本のバックエルボー、東海道落としを浴びてもカウント2で返す。残り1分。バックドロップは許さず、バックエルボーはブロックした世IV虎だったが、2発目のバックエルボーを食らい、串刺しボディーアタックでグロッギー。バックドロップで投げ捨てられると動くことができず、3カウントが入った。
★松本のコメント
「危ない(笑)。20分ということを忘れてましたね。ラスト1分(のコール)が聞こえて『あぁ!』って思って(焦りました)。決めようと思って決まらなかったのが何回かあったので、そこが悔しいですね。勝つのは当たり前ですが、自分の思うようにいかなかったのが悔しいです。思ったより攻められてしまって。(世IV虎は)確かに今は出てると思う。出過ぎているのか、出てるだけなのか。これからだと思うので、出過ぎないように私が叩いていくので、機会があれば潰していきたいと思います」
▼Kちゃんパンダのインタビュー
「女優の愛川ゆず季です」と愛川が初登場。ドラマの話題からスタート。「試合をしながらの撮影だったので、体のダメージとか大変でした。でも、今日は来た時から元気です。寝るって素晴らしい。寝て元気なのが一番ですね」と、ドラマ撮影で大変だったことを語った。続いてタッグリーグ戦の話題へ。美闘とお揃いのBY砲のバンドを作ったが、色の配色がBとYで逆にしてしまったことを明かす。愛川は「これもBYの味」と笑う。いつも通り風香GMにマイクが渡るも「本当にありがとう。今日、パンツ忘れちゃって…」と、いつもは選手の暴露をする風香GMが、自分の失敗を自ら語り出す。
風香「こんな白いコスチュームなのに水玉(のパンツ)で着ちゃって(笑)。透けちゃってやばいってなって」
愛川「はかないで出ちゃおうかなって言うので、私はいつでも水着になれるように白い水着を持っていたので、私のアンダーをあげました。今、私のアンダーを風香さんが着てます。人生で初めてアンダーをあげました」
風香「今日は本当に感謝しています。ありがとうございます」
風香GMの衝撃告白の後、Kちゃんパンダのリクエストで愛川は「爆乳戦隊パイレンジャー」を踊って見せた。
▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負
(王者)高橋奈苗(27分46秒/ワンセコンドEX→片エビ固め)夏樹☆たいよう(挑戦者)
※初代王者が初防衛に成功。
奈苗と夏樹の頂上決戦がついに実現。夏樹はハイスピードのベルトを巻き、中西百重さんから譲り受けたコスチュームでリングに上がった。試合前、2人のコーチでもあるゼロワン日高郁人がリングに上がり、それぞれを激励した。
ロックアップから始まるも、これは奈苗がロープまで押し込む。続いて手四つへ。額を付き合わせ、奈苗が手首を捻り上げた。夏樹は後転して逆転。手首を固めたままローキックを放っていく。奈苗のヘッドロック、奈苗のショルダータックル、夏樹のエルボー、アームホイップ、ヘッドロックと激しい攻防。一度、距離を取り、夏樹のタックルからグラウンドへ。夏樹がスリーパーで絞めあげるも、スタンドでは奈苗が張り手からヘッドバット。夏樹も連発でヘッドバットを見舞っていく。奈苗が逆エビ固めからコーナーに詰めてエルボー、串刺しラリアット、ブレーンバスター、アルバトロス。夏樹はブリッジしてワキ固めに切り返し、持ち前のスピードでロープに走り、回転エビ固め、ドロップキックを放った。逆片エビ固めは奈苗がロープに逃れたが、夏樹はサッカーボールキック、張り手を放って凄む。奈苗も倍返しからバックドロップ、ショルダータックル3連発、ギロチンドロップで流れを戻すと、リングを対角戦に走って串刺しラリアット2連発。3発目は夏樹がロープ間をすり抜けてかわすも、奈苗がスリーパーで捕まえる。夏樹は三角飛びのクロスボディーアタックでようやく反撃。リングの中央で張り手を打ち合い。夏樹がナナラッカを阻止してクロスフェースへ。奈苗がアルバトロスに切り返す。夏樹は奈苗の足を交差させた首固め。夏樹がコーナーからエプロンに飛び降りると、エプロンでの攻防。奈苗がトペを狙って走るも、夏樹はすぐにコーナーに上って低空ドロップキックで阻止。場外に落とされてもアイルビーバックで戻り、逆に奈苗を落としてから三角飛びプランチャを決めた。さらにミサイルキック、高速の串刺しドロップキックを放つも、奈苗が延髄斬り、倒れ込みラリアット、アルバトルス、ワキ固め。奈苗の延髄斬りをブロックした夏樹がボディーブロー。奈苗が張り手からイクボムを決めるも、夏樹は雪崩式のアームドラッグ。奈苗も雪崩式ブレーンバスターでやり返し、夏樹のジャーマンを浴びてもすぐに奈苗がバックドロップ、ラリアット、冷蔵庫爆弾と畳みかけてカウント2。2発目の冷蔵庫爆弾は足を立てて阻止した夏樹が三角飛びムーンサルトアタック。たいようちゃん☆ボムは3度チャレンジするも奈苗が決めさせない。ボディーブロー3連発からアッパーブローを放った夏樹が、下から絡みつくようなボディアタックを決め、さらにたいちょうちゃん☆ボム。しかし、カウント2で奈苗は返す。25分が経過。夏樹はモモラッチを狙ったが、奈苗が潰してフォール。夏樹はイグチボムでたたきつけ、ジャックナイフで固めるもカウント2。2度目のモモラッチ狙いはパワーボムでたたきつけられてしまった。奈苗がナナラッカ。夏樹はカウント2で返す。奈苗はワンセコンドを狙うも、これを阻止した夏樹がモモラッチ。カウント2で返した奈苗が捻りの効いたバックドロップ。残り時間3分。奈苗が冷蔵庫爆弾。ギリギリで夏樹が肩を上げる。奈苗がワンセコンドEX。これで3カウントが入り、奈苗が激闘を制した。
奈苗がマイク。「赤いベルト、守ったぞ! しんどいな。しんどいけど、このしんどさが嬉しいです。夏樹のこの思いを私、今日全部受け止めたつもりでいますけど、まだまだまだまだあんたに負けるわけにいかないんだ! 全女で出会ってからいろいろあって、パッション・レッドとかあって、今は同じ団体いる。この運命を受け止めながら、あんたに追いつかれないよう努力していく。これだけ戦えあえる相手が同じ団体にいることをすっごく嬉しく思う」。奈苗が差し出した右手を夏樹が握り返すも、立ち上がって張り手を見舞った。
愛川がリングに上がり「感動しました。高橋さん、おめでとうございます。スターダムはタッグリーグ中で、今日はベルトができたみたいなので、お披露目したいと思います」。ロッシー小川社長がベルトを持ってリングに上がり、ベルトを披露。「今日は最高の試合をやっていただいたので。新しくタッグのベルトができたので、タッグの優勝戦線に残っている選手は頑張ってください」。防衛戦の余韻に浸りたい奈苗は呆然。しかし、さらに星輝がリングに上がり「これめっちゃカッコイイじゃないですか! 最終戦で女-AMA-が勝ってこのベルトを巻きに行きます」。これには奈苗も黙ってない。「あんたたちの相手、誰だかわかってるのか? チーム丸顔は惜しくも優勝戦線に残れなかったですけど、次はイオが帰ってきてガンガン復活したいと思います。せっかく赤いベルトを守ったのに水を差されましたね。気分が悪いですけど、防衛できたと言うことで、ご機嫌にいつもので締めちゃっていいですか? 10月27日のFlashトーナメントでは準優勝しました。みなさんの応援のおかげですが、2番は好きじゃない。1番を目指していく。そのための今日だし、11月27日はタッグリーグの決勝がありますし、練習生はプロテストがあったり、どんどん進んで行きます」。他の選手もリングに上がり「今を信じて、明日に輝け、We are スターダム!」で締め括った。
★奈苗&日高のコメント
奈苗「日高さんにはいろいろなことを教えていただいて、ただの先輩と後輩関係に過ぎなかった私と夏樹がこうやって技術を磨きながら、ベルトをかけて戦えるようになったのも本当に日高さんに教えていただいたからです。今日来ていただいて本当に嬉しいです。ありがとうございました」
日高「そうですね、久しぶりに2人の試合を見たんですけど、技術だったり体力だったり、そういうところは以前からすごいレベルがあったと思うんですけど、スターダムという団体を旗揚げしてからの責任感とか、そういった今までになかったものが彼女たちのハートにあってね。だから試合もより素晴らしいものになったと思います。本人を目の前にしてあれなんですけど、差はわずかだと思うんですよ。運動量で言ったら夏樹の方がかなり高い。でも、ただキャリアだけではないですけど、勝負どころが強いですよね、高橋さんは。中盤の攻めでしっかりスタミナ奪ってましたから。それが終盤になったら、やっぱり夏樹のちょっとスタミナ奪われてる部分がもう何カ所か見られたんですね。そういうところで夏樹に勢いはあるんですけど、結果的に冷静に見られていたのは奈苗選手じゃないかなと思います。僕が分析していいんですかね?(笑) でも、本当にスターダム、最近は見てなかったので紙面ばっかりだったんですけど、今日久しぶりに見てすごいなと。トップに立ち続ける高橋奈苗の責任感からくるものだろうなと思いますので。僕は努力を怠らない姿勢が大好きなんで、僕も負けずに頑張りたいと思います」
奈苗「日高さんの背中を見て、自分も努力することを知ったので、努力する喜びというか、私練習大っ嫌いだったので、日高さんに怒られたりしながら変えてもらって今の自分があるので、15周年をこうやって迎えられて、トップのベルトを巻いていられるのも、本当に日高さんのおかげだと思っています。ありがとうございました」
日高「おめでとうございました」
日高は握手をかわして退出。
奈苗「本当だったら自分からどんどん防衛戦を仕掛けていったりとかしたかったんですけど、自分は猪突猛進というかタッグリーグに入っていたので、そこにしか意識が行かなくて。夏樹に前回チームとして負けて、挑戦させてくれと言われた時に断る理由もなかった。そこの部分では挑戦者に先手を取られてちょっと悔しかったので、今日は挑戦者にお膳立てしてもらったじゃないですけど、なんか王者として恥ずかしい部分があったので、試合でやっぱ知らしめてやろうという気持ちがありました。作戦はあえて立てませんでした。夏樹とは今までの歴史があって、全日本女子プロレスという団体で出会って、私が夏樹の入門テストの審査員をした関係で、そこから始まりプロレスリングSUN、パッション・レッドと、一回道が離れたりまた戻ったりして、なんか運命で今一緒に、人生と人生がクロスしているものがあっての今日なので、今までのものがあれば新しい引き出しも出てくるんじゃないかと思って(作戦を)たてませんでした」
――WWWAの赤いベルトの最後のチャンピオンだったが、ある意味中途半端な形で終わってしまった。その続き?
奈苗「中途半端というか、あれはあれで歴史の終わりだったと思うので、そこでやっぱりそれまでの女子プロレスが始まってからの流れの歴史が幕を閉じた。そこの最後に私がいられたっていうのは奇跡的な事だと思うんですけど、そこからまた女子プロレスっていうのはダメになったとか言われてますけど、頑張ってる人は頑張ってるから。ただダメになったとか勢いがないとか言われるのは私はすごい心外で、だったらもっと皆で頑張り続けてればいいと思うし。でも、私はダメになったとは決して思わなくて、やり続けていることを信じて頑張っていけば、道は開けると思っていて、それで私は奇跡的に最後の赤いベルトの王者だったというのがある。それでなぜかここに辿り着いて赤いベルトがまた、形が変わって星型になってますけど巡り会えて。だったらそこの歴史の終わりとここを結びつけて、また違う新しい女子プロレスが始まっていくというのを、まったく違ったものではなくて、それまでのよかったものは残し、先輩方が繋いできてくれた歴史は私がこうやって巻き続けていくことによって繋いでいけるのではないかと思います。なので、私はその使命を請け負っていきたいというか、今日は絶対負けるわけにはいかなかったです」
――初防衛戦の相手が夏樹選手だったのは?
奈苗「初防衛戦の相手と考えたらすごくいい相手だったと思います。私は何度でも何度でも受けてたちたい。何度でも何度でも勝ち続けて行って、だけど本当に日高さんがさっき言ってましたけど、実力の差はほんとにそんなにあるとは思ってないです。打撃も強いし、何回かぶっ倒されたし。旗揚げしてからこんなにダメージ感じた事はないってぐらい、実際感じました。でも、その辛い反面、楽しんでる自分もいて。と言うことはまだ余裕がある。私はまだ夏樹にスリーを取られるわけにはいかないというか、取られないと思いました。彼女はトップになるって口に出していますが、だったら自分がもうちょっとどのように女子プロレス界で進んでいくかっていうものを示して欲しいです。私の真似事ではなくて、彼女がどうやってトップになれるのか、なろうと思っているのか。プロなんで周りに知らしめていって、もっと周りを巻き込んだ時にその勢いで負かされてしまうかもしれないし、だけどその時には絶対立ちはだかれる自分でいたいので、まだまだ頑張んないといけないなと思います。ある雑誌で(10月)27日Flashトーナメント、メインにいたメンバーで1人だけ(表紙に)いなかったという事実もあり、神様はいろいろな思いをさせてくれてるなと思うので、たぶんまだまだ上にいけるんじゃないかと。まだまだ私は進化し続けようか、永遠にそれがテーマではないかと思います」
★夏樹のコメント
「自分はずっと、モモみたいに小さくても強い選手になりたくて、女子プロレス界の頂点に立ちたくて、奈苗さんを倒したくてここまでやってきました。奈苗さんに出会ったのは全女のオーディション受けたときで、自分のオーディションの審査員をしてくださって、プロレスラーになる前からずっと奈苗さんのことを見てきて、奈苗さんがWWWAの赤いベルトを巻いてるときに自分はセコンドからその姿を見て、いつか自分も女子プロレス界の頂点をかけた戦いをいつか奈苗さんとやりたいと思っていて。デビューしてから7年ぐらいですけど、今までシングルマッチとかやったことありますけど、やっと頂点のベルトをかけて奈苗さんの目の前に立つことができた。本当に倒したくて、自分は頂点をずっと目標にやってきて、頂点取ったら目標がなくなっちゃうんじゃないか、頂点を取ったらそれで終わりなんじゃないかって思ってました。それが今日負けた敗因だったと思います。奈苗さんに頂点を取ってもその先もあるんだと、今日思い知らされました。それがすごい悔しくて。でもこんなに悔しい思い、久しぶりにしたなって。すごいプロレスやってるっていうのを、体全体で感じられて。本当にこんな痛い思いも悔しい思いも、形だけでやってたら感じられないし。やっぱりパッションだなと思いました。最後、握手してその後に張ったのは、これから先の挑戦状です。これで自分は終わりません。ハイスピードのチャンピオンでもあるし、ハイスピードというジャンルも広めて、赤いベルト頂点もとって、その先の女子プロレス、女子プロレスに誇りを持ってるので、スターダムで女子プロレスを一番にして、そしてこの後タッグリーグで世IV虎とタッグのベルトも巻いて、ベルト総なめ、絶対に実現させるために、これからまた一生懸命頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
BY砲が連勝で単独トップ! 連敗丸顔は脱落 | |
スターダム Season4『Goddesses in Stars2001~Fan+プレゼンツGODDESSES OF STARDOM争奪タッグリーグ戦~』
◆10月23日(日)東京・新木場1st RING(12:30)
観衆335人(満員)
▼オープニング
Kちゃんパンダとともにダンスを披露した風香GMはハロウィンの衣装で登場。「みなさん、本日もご来場ありがとうございます。今日は鹿島沙希の外敵2連戦があり、タッグリーグでは優勝に王手をかけるチームと、脱落するチームが出ます。みなさんの声援で選手の背中を押してあげてください。今日も楽しんで行ってください」。
▼鹿島沙希外敵二連戦15分1本勝負
勇気彩(9分19秒/ファイヤーマンズ・キャリー→片エビ固め)鹿島沙希
鹿島がフリーの先輩選手2人と対戦。新人には厳しい試練となるが、大きなチャンスでもある。スターダム初参戦の勇気は試合前「しじみという技があると聞いた。どんな技なんですかね?」と警戒していた。ロックアップは鹿島が押し込まれるも、体勢を入れ替えてエルボーを連発。しかし、勇気を倒すことができず、腕固め、キャメルクラッチ、串刺しエルボー、ボディースラム、アトミックドロップと劣勢を強いられる。ボディースラムを首固めに切り返し反撃に転じると、スリーパー、ボディーシザース、ドロップキックを連発。攻勢は長く続かず逆片エビ固め、クロスアームバスターで再び苦しむ。フェースクラッシャー2連発、クリスト、しじみを決めて意地を見せたが、カウンターのビッグブーツ、長滞空式ブレーンバスター、ファイヤーマンズキャリーで力尽きた。
★バックステージのコメント
勇気「デビューしたばかりというのもあるのか、体力のなさが感じましたね。1日2試合も大丈夫か成って暗いでしたね。でも、軽やかな技を使っていてmじぶんはそういうたいぷのせんしゅとあたっtsことがないので、たのすいかったです。
それがしじみだったのかわかrなあかったんですけど、飛んできた回転の技ですかね? ああいう入り方をする技は初めてビックリしました。
▼鹿島沙希外敵二連戦15分1本勝負
山縣優(8分32秒/フェースバスター→片エビ固め)鹿島沙希
「自分の課題はスタミナだけど、ヘロヘロになっても気持ちを見せる」と語っていた鹿島はコーナー下に座ったままで山縣の入場を待つ。「2試合目でしょ? 大人げないことをしようかな」と語っていた山縣が奇襲をかけ、カウンターのハンマーパンチからフォールで秒殺狙い。鹿島は思わず場外で時間を取るが、山縣は場外に追いかける。鹿島は先にリングに上がって「早く上がって来い!」と挑発。バックブリーカー、弓矢固め、逆エビ固めと腰攻めに苦しみながらも、フェースクラッシャー2連発で逆転し、首極め羽根折り固めで絞めあげる。腕ひしぎ逆十字固めで悲鳴をあげながらも、クロスフェースはエビ固めに切り返す。クリスト、しじみの得意技はどちらも失敗してしまったが、気持ちをこめたエルボー、後ろから飛び付いてスリーパーで諦めずに攻め続けた。しかし、カウンターのトラースキックで動きを止められ、ブレーンバスターの体勢から前に落とすフェースバスターで沈んだ。
★バックステージのコメント
山縣「まさか自分が先に行くって(向こうも)思わなかったでしょうけど、私がガウンを着ないで入場したっていうのはそういうことですよね。最初のエルボーで仕留めるつもりでしたから。違う大きい技やればよかったですね。(鹿島は)もっと落ち着いてやればよかったんじゃないですか。昔の自分を見てるようで。もっと一発ずつ大事にゆっくりやりましょうって感じですよね」
鹿島「スタミナがすごいなくなってしまって。でも、気持ちでぶつかっていったんですけど、すごいガンガン来て…きつかったですけど、いい経験になりました。(以前と)スタミナは変わってないかもしれないですけど、気持ちで起き上がっていけるようになったと思います。(山縣の奇襲は)全然想像してなかったので、向こうのペースに持っていかれて悔しいと言うか、そういうことも想定して臨むべきだったなって思いました。どんどん(攻撃に)いかないとやり返されると思って焦ってしまいました。しじみを失敗したのは悔しいですね。もっと正確に決められるようになりたいと思いました」
▼Kちゃんパンダインタビュー
今回は風香GMが登場。まず、タッグリーグについて「4チームが1勝1敗1引き分けや、2チームが2勝2敗で並ぶ可能性があるが?」という問いに、風香GMは「川崎葛飾と丸顔が勝つことしか考えてなかった。でも、27日以降の大会へ延長はないです。全試合が終わった時点で(首位の)得点が並んでいたら、その場で決勝戦が行われ、4チームの場合はトーナメントになります」と、タッグ王座のついては「色は黒です」と答えた。
11月12日はタッグリーグ公式戦が行われないが「誰が一番強いんだっていう戦いがある」と、12月7日のワンデートーナメントについては「生きのいい若手がいっぱいいるので、その中で誰が強いのかっていう戦いになります」と明かした。
また、Fan+に登録ができないという問い合わせが多いことについては「docomoか、PCによる登録しかできないとのこと。チケット完売については「前売りで購入していただければ大丈夫。ただ、11月27日は売れているのでお早めに」と早めの購入を促した。
続いてプロテストを控える6人の練習生が呼び込まれた。名前はリングネームが決まっていないため、ニックネームで自己紹介した。
「あずみです。風香ちゃんみたいな選手になりたいです」
「なっちゃんって呼ばれています。3期生の中で一番しっかり者と言われていて、フワフワしているメンバーを引っ張っていきたいと思います」
「ホウちゃんと呼ばれています。特技はコブシが口の中に入ることとSPEEDのモノマネです」(口の中に入れてみせる)
「みんなからはユウちゃんと呼ばれています。命はクシです。一生懸命動ける選手になって、みなさんに楽しいと思ってもらえる試合ができるようになりたいです。クシはすぐに前髪をとかします」
「みんなからはエリと呼ばれています。特技は体が軟らかいことですが、アクロバットも習っていて、岩谷麻優さんを超えられる空中殺法を使う選手になりたいです」
「やっさんって呼ばれています。将来は夏樹さんや世IV虎さんから認められて、川崎葛飾の傘下に入りたいと思います」
最後に風香GMが今後について「まずはこの6人をデビューさせて、いつか1期生対3期生の試合をしたい、それくらいに育てたいと思います。来年は後楽園とか地方大会が増えてくるので、全国で盛り上がってもらえるように頑張っていきたいと思います」と語った。
▼公式リーグ戦20分1本勝負
<4点>愛川ゆず季&○美闘陽子(9分49秒/ドールB→エビ固め)星輝ありさ&●岩谷麻優<2点>
初戦で勝利し、勢いのあるチーム同士の対戦。今回の直接対決で勝てば優勝に王手をかけることになる。「川崎葛飾最強伝説に勝ったことが自信になった」という女-AMA-は元気に入場。愛川と星輝の蹴り対決でスタート。いきなりブラジリアンキックを許してしまった愛川が、女-AMA-の連係攻撃に劣勢。何とか串刺しドロップキックで反撃すると、美闘が2人に蹴りを乱れ打ち。流れを掴んだBY砲が岩谷を攻め立て、星輝には合体の正拳突き、かかと落としを見舞った。さらに愛川が星輝にサッカーボールキックを連発。フィッシャーマンズスープレックスは首固めに切り返されるも、ハイキックをキャッチして裏アキレス腱固め、さらにSTFで絞め上げた。フィッシャーマンズスープレックスで投げ捨て、ラ・ゆずヒストラルで星輝を追い込む。しかし、星輝のダブルかかと落としを食らってしまい、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップ、フットスタンプ、女-AMA-の合体619、ネックブリーカーとローキックの合体で愛川が劣勢に。何とかゆずポンキック・ブルーでやり返し、美闘が岩谷ののど元にトラースキックをたたき込む。星輝には愛川との合体技を決めたが、美闘が愛川を担ぎ上げる合体ゆずポンキック・レッドは星輝がかわし、2人にブラジリアンキックを放った。美闘はダブルのブレーンバスターを返し、逆に2人を投げ捨てる。星輝にハイキック、愛川との合体ゆずポンキック・レッドと畳み掛けた。高角度のジャーマンは岩谷の足がロープにかかってしまったが、すでにグロッギーの岩谷にドールBをたたき込んで終わらせた。
★BY砲のコメント
愛川「勝ったぁ! これで確実に優勝が近づいたんですけど、星輝ありさのブラジリアンキックに苦戦しましたが、陽子ちゃんがガンガンいってくれて、最後も決めてくれたので、BY砲は乗りに乗ってると思います」
美闘「本当に勝ててよかったの一言ですね」
愛川「今日は陽子ちゃんの勢いも感じたし、試合をしていても楽しかったので、これで優勝できる、ベルトを取れるって感じましたね。今日は疲労感たっぷりで(笑)、ドラマの撮影と被ってるからこそ頑張ろうって思っていたので、人一倍頑張ろうって思って戦っていました。このチームなら次(川崎葛飾最強伝説に)も絶対に勝てると思うので、陽子ちゃんがまたドカンとやってくれると思います。プレッシャーをかけておきます(笑)。全勝って甘くはないと思ってますけど、それが夢じゃないというところに来ていると思うので。陽子ちゃんとは体の大きさが違うところをうまくつかって、タッグチームとしてやっていきたいと思います。私はやられても向かっていくスタイルなので、陽子ちゃんは体も心も大きいので守ってくれると思いますね」
美闘「ゆずポンとは切磋琢磨してBY砲をいい関係で続けていきたいと思っています」
★女-AMA-のコメント
岩谷「次、丸顔ですよね」
星輝「丸顔とやって勝ったら優勝? あ、決定戦ですか。そこに持って行けるように頑張りたいです。(BY砲の)蹴りは本当に痛かったですね。内臓が出てきそうなくらい痛かったし、美闘のハイキックがすごい効きました。クラ~ってなって記憶が飛びそうになりました。大阪で対戦した時はあまり納得のいかない試合だったので、今回は悔しいですけど、納得というか、出し切って負けたので悔いはないです。でも、すっごく悔しいです。何回も戦って勝ちたいです」
岩谷「向こうは蹴りで来るから気を付けようと思っていたのに、何発も食らってしまって、最後のジャーマンがすっごいきつくて。うわぁって思ったんですよ。ロープに足がかかっていてみたいで大丈夫だったんですけど、その後のドールBは記憶が飛びましたね。気付いたら3カウント取られてたって感じで」
星輝「でも、こうやってクヨクヨしてたら次に行けないので。キッパリ! 丸顔戦に向かって勝ちにいく。負けたのは悔しいけど、それはバサってやって、次は勝つ! 勝つぞ!」
2人「オー!!」
▼公式リーグ戦20分1本勝負
<2点>○夏樹☆たいよう&世IV虎(19分5秒/たいようちゃん☆ボム→エビ固め)高橋奈苗&●紫雷イオ<0点>
まさかの初戦黒星となった2チームの対戦。負ければ優勝への道は絶たれるため、両者とも試合前から厳しい表情を見せる。夏樹と奈苗の激しい攻防でスタート。丸顔が川崎葛飾の2人を場外に落とすと、ダブルのトペを狙うも、これは川崎葛飾がイスで迎撃。奈苗は右腕を負傷しているイオの分まで2人を相手に大暴れを展開する。イオと世IV虎がリング中央で向かい合うとメンチの切り合い。足を止めての張り手合戦に移行するも、イオが足を踏みつけてぺーすっを握る。世IV虎はアトミックドロップでやり返した。再び奈苗と夏樹の攻防。世IV虎の介入で劣勢となった奈苗だが世IV虎をサイドバスターでたたきつけてイオにつなげる。イオは世IV虎に顔へのドロップキック、エルボードロップ3連発、サンセットフリップと攻め立てたが、クロスフェースは世IV虎に持ちあげられ、マットにたたきつけられてしまった。世IV虎は奇声を上げながらマウントエルボーの嵐。さらにイオの髪の毛を両手で掴み、何度もマットに頭をたたきつけた。スタンドとなっても首を絞めるなど、狂気な世IV虎の攻めが続いたが、イオは腕を捻りあげて反撃した。奈苗は夏樹のエビ固めで左肩を負傷するも、右手だけで世IV虎とのラリアット合戦で打ち勝ち、イオを担いでダブルのニードロップを落とす。夏樹がエプロンから奈苗を捕まえ世IV虎が反撃。串刺しラリアット、セントーンと浴びせて夏樹とチェンジ。奈苗はカワカツの合体攻撃を阻止すると、世IV虎のエルボーを夏樹に誤爆させる。夏樹をラリアット、冷蔵庫爆弾で追い込んだ。しかし、世IV虎が肩に担いで前に投げ捨て、夏樹の息吹ヘッド、世IV虎のセントーン、夏樹のダイビングボディープレス。それでも奈苗はたいようちゃん☆ボム、モモラッチを許さず、夏樹をバックドロップで投げ捨てる。さらにモモラッチを潰した奈苗がナナラッカを決めたが、夏樹にコーナー上からアームホイップで投げ捨てられ、世IV虎のダイビングセントーン、夏樹のダイビングフットスタンプで追い込まれた。イオが右手を伸ばしてタッチを要求。勢いよくリングインしたイオだったが、右腕をかばいながら飛んだムーンサルトプレスは夏樹に足を立てられ、夏樹に右腕を絞め上げられた。奈苗がカットに入って救出。イオはイグチボムをウラカンラナに切り返したが、再び右腕を攻められ、たいようちゃん☆ボムで3カウントを聞いた。
世IV虎「川崎葛飾勝ったぞ! 次はBY。今日、うちらが勝って、うちらはまだBYに負けてないんで、自分たちがチャンピオンベルトを巻けるか決まる試合、絶対に自分たちが巻くんで、そこらへん世露IV苦。親分、お願いします」
夏樹「よっしゃ勝ったぞ! まだ、優勝できた訳じゃないけど、めっちゃ嬉しいよ。でもね、今日うちらが勝つのは当然のことなんでね。イオ、さっさとヒジを治して出直して来いよ。次はシングルマッチで完全に勝ってやるから」。
夏樹とイオが握手。
夏樹「それから奈苗さん、11月12日、何の日か知ってますか? 自分が赤いベルトを巻く日ですよ。タイトルマッチを要求します。もちろん受けてくれますよね?」
奈苗「赤いベルト、防衛戦。ベルトを巻いてから3カ月。何もなく最初の防衛戦の相手があんたなら望むところだよ! やってやろうじゃねえか。でも、そうやっていきがって、わめくのも今日までだよ。今日は丸顔が負けて悔しいし、どうしたらいいかわからないですけど、でも夏樹に(大会を)締めさせるわけにはいかないんだよ」
客席から「仙女トーナメント!」の声が飛ぶ。
奈苗「そう! 今、スターダムではタッグリーグ中で力を合わせるなんて難しいかもしれない。でも、今年旗揚げしてやってきた意地を爆発するために、必ず優勝したいんです。その優勝するためのメンバーを今、発表します」
世IV虎「発表するのはいいけど、うちらを抜かすなよ」
奈苗「生意気な口を聞くから嫌。平日の大会なので、学校に行ってるメンバーやドラマで忙しいゆずポンは出られません。まず、もちろん高橋奈苗! そして、後楽園で一緒にメインを務めた美闘陽子。今日勝ちを取られたんで夏樹☆たいよう。しょうがないので世IV虎。最後に岩谷麻優! 一回戦のレイナ戦はこの5人で行きたいと思います」
鹿島沙希がリングに上がる。
鹿島「自分は今日負けてしまいましたけど、自分も出たいです。何でシングルで1勝もしてない麻優ちゃんが出られるんですか? 自分も出たいです」
奈苗「確かに麻優はシングルで勝ってないけど、タッグで経験を積んでるし、優勝したいので。優勝を考えたメンバーということで麻優」
鹿島「スターダムは絶対にレイナになんて負けません。だから、奈苗さんが控えに回ってください」
奈苗「はぁ?」
奈苗以外の5人が肩を組む。
岩谷「沙希ちゃんは頑張っているので入れてあげてください。自分たちは絶対に勝つので、奈苗さんは見守っていてください」
世IV虎「うちらは新人だけど、そこら辺の団体とは違うんだよ。そうでしょ? だから、このうちらのやる気がないと勝てないと思うんだよ。わかってるだろ?」
各選手から説得された奈苗は決断。
奈苗「よっしゃ、わかった! スターダムの家訓である『今を信じて明日に輝く』。あんたたちを信じるよ。だけど、あんたち1回戦で負けたら私が出られなくなるから。2回戦は出るからね。絶対に勝ってくれよ! じゃあ、このメンバーで行きます! チクショー!! じゃあ、私を追い出した沙希、お前が締めろ!」
鹿島「今を信じて、明日に輝け、We are スターダム!」
★川崎葛飾最強伝説のコメント
夏樹「よっしゃ!」
世IV虎「最高! 親分」
夏樹「もう優勝したようなもんでしょ」
世IV虎「ベルトに王手をかけましたね。うちらが一番強くて、かっこよくて、頭がいい。そこら辺に負けてられないですからね」
世IV虎「(イオは)当たるのは初めてだったんですけど、懐かしい記憶が甦るというか、久々にケンカできるヤツだったので。向こうもすごく挑発してきたので、負けるわけにいかなかったですね。もっと、見せつけましょう。足りないです。こんなんじゃ」
夏樹「次、圧勝して、うちらが最強伝説を作っていきます」
──次戦勝っても同点で並ぶが?
夏樹「まあ、丸顔に勝って勢いづいてるんで、うちらはこのリーグ戦で誰よりも一緒に練習してきてるし、頭を使ってきているので」
世IV虎「普通に考えたら負けるわけないですよ」
夏樹「ベルトができた時から、カワカツでベルトを総なめするって言い続けてきたんで。タッグを巻いて、世IV虎が白をベルトを巻いて、自分はハイスピードのベルトを巻いてますが、赤いベルトも巻いて、総なめを実現したいと思います」
世IV虎「カワカツでいきます。スターダムはカワカツ中心なんで。そこらへん世露IV苦」
──Flashトーナメント出場が決まったが?
夏樹「対抗戦とか燃えるタイプなので。元祖特攻隊長としてやってきた過去があって、世IV虎も一緒なんで。うちら2人が入っていれば負けることはないですよね」
世IV虎「高橋奈苗がうちのことを入れないようにしようとして、勝つ気あるのかよって」。
夏樹「うちらスターダムの顔ですからね」
世IV虎「鹿島が言っていたように、自分たちは絶対にレイナに負けません。そこら辺の新人とはひと味もふた味も違うし、もちろん優勝するので」
夏樹「優勝して正真正銘女子プロレスの中心。そこにカワカツがいるってね」
★チーム丸顔のコメント
イオ「すみませんでした。まだ治りきってないんで。それをい訳にするわけにはいかないんですけど。申し訳ないです。タッグリーグはまだ続くんですけど、最後もう一戦だけは負けずに勝ちますので。優勝できないからって負けられないです」
奈苗「一勝しないとね」
イオ「愛川さんとのタイトルマッチから今回まで振るわなくて、自分のことを見つめ直すと言うか、時間が欲しいなって思うので、またメキシコの方に行ってこようと思います。3週間位を予定していて、次回のスターダムは欠場になるんですけど、メキシコに行って、まずはケガを見ながらルチャのジムに通って、後半となる11月の中頃にはメキシコのパラシオという2万人規模の大きな会場で試合が決まっているので、度胸試しをしたり、ケガの様子を見たり、メキシコの太陽を浴びて、スターダムで全開の自分を見せられる様に帰ってきたいと思います。奈苗さんはタイトルマッチがあるので、最終的にそれは私のベルトになるんですけど頑張ってください。メキシコから応援してるので」
奈苗「え? まあ、そうだだね。まずは元気になってもらわないと。イオは私の女神様なので。イオがそうやって決めてメキシコに行くなら、自分はこっちで赤いベルトを必ず守っていますので、今日もだいぶ…あぁ、もう! もう優勝できないってこと?」
イオ「考えないようにしましょう。関係ないです」
奈苗「防衛したら得点とかないの? 赤いベルトを防衛して、最終戦で勝てば100点とか」
イオ「バラエティー番組みたいですね(笑)」
奈苗「誰がMVPとかチーム丸顔が頑張ったよって思ってもらえるように」
イオ「そうですね。お客さんの気持ちの点数をもらいましょう」
奈苗「次の夏樹戦も絶対に防衛するので。私がまだトップで居続けないといけないのでね。さらに進化した高橋奈苗を見せるために、いい機会をもらったと思うので。リーグ戦も最後まで捨てません」
──仙女のトーナメント1回戦からは外れてしまったが?
奈苗「まあリング上で言ったように信じるしかないです。私が自信を持って、あの子たちを信じてあげらないと違うかなって。でも、何で私が追い出されないといけないの? まあ、信じて2回戦、決勝には私が出たいので。スターダムファンのみなさんのために一番を取って帰ってきたいと思うので、団体対抗ということで、旗揚げしてからの実力を確かめられるいい機会だと思うので、絶対に優勝したいと思います」
タッグリーグ開幕!BY砲&女-AMA-が白星発進 | |
『スターダム Season4 Goddesses in Stars2001 ~Fan+プレゼンツGODDESSES OF STARDOM争奪タッグリーグ戦~』
◆10月10日(月)東京・新木場1st RING(12:30)
観衆375人(超満員札止め)
▼オープニング&タッグリーグ戦開会式
新シリーズ開幕となる今大会からKちゃんパンダは新しいダンスに。風香GMも7日の『仮面貴族FIESTA』で見せた白い新コスチュームで登場した。「本日はご来場ありがとうございます。(大会開始)直前にチケットが完売したとありがたいお知らせが来ました。ありがとうございます。期待に応えられる開幕戦になると思うので楽しんで行ってください。今大会はハイブリットコンテンツ『Fan+』(http://www.fanplus.jp/_fightinggirl_/)が後援しております。11月27日にはホテルメトロポリタンエドモンドにて「Fan+presents GODDESSES OF STARDOM打ち上げパーティー」が開催されます」と開幕の挨拶。続いてタッグリーグ戦に出場する全選手がたすきをかけて入場し、女-AMA-が「私たちは本日から開幕するGODDESSES OF STARDOM争奪タッグリーグ戦において、力の限り正々堂々と戦い、優勝を目指し戦い抜くことを誓います」と選手宣誓を行った。
▼15分1本勝負
松本浩代(10分44秒/東海道落とし→片エビ固め)鹿島沙希
鹿島が松本と初対戦。「前回圧倒された世IV虎ちゃんとタイプが似ている。勢いではなく頭を使っていきたい。キャリアには若さで行く」と語っていたが、序盤からエルボー、ドロップキックで攻める。松本を倒すことはできず、サーフボードストレッチ、ヘアーホイップで劣勢。フェースクラッシャーで反撃してもサイドバスターでたたきつけられ、アルゼンチン式背骨折りで担がれた。ロープを掴んで逃れクリストで反撃、ドロップキックを放つ。さらにグラウンドに引きずり込んで肩を攻めた。しじみは阻止されながらも、気持ちのこもったエルボーで向かっていく。しかし、エルボー1発で倒され、串刺しボディーアタックを食らった。リバーススプラッシュ式のダブルニードロップを浴びながらも、バックドロップはエビ固めに切り返し、しじみを決めたが3カウントは奪えず、ボディーアタック、東海道落としで力尽きた。
★バックステージのコメント
松本「まあ、楽しかったです。まだ新人で元々(体の)線が細いですけど、心とかプロレスが好きな気持ちが凄くあって、考えてるなっていうのはありました。でも、体は大事。ケガして潰れるのが先なのか、もっと成長するかはこれからだと思うので。楽しみだと思います」
鹿島「パワーに負けてしまって一個一個の技が大きくて、やり返せなかったのが悔しいです。もっと自分が体を作って、気持ちは負けてないと思うので…体とかも全然違うので、イチからやり直したいと思います」
▼20分1本勝負
山縣優(10分8秒/フェースバスター→エビ固め)須佐えり
9月10日の初対戦で「不甲斐ない試合をした」と再戦を希望した須佐に対し、山縣は「まったく印象に残っていない。今日は自分をキレさせてほしい。その上で潰す」とコメント。「今回は積極的に攻める」という須佐はゴング前に奇襲。すぐに形勢を逆転され、顔や頭に蹴りを浴び、スリーパー、サーフボードストレッチ、バックブリーカー、弓矢固め、逆片エビ固めに捕まった。張り手でやり返しボディースラムでたたきつけ、ドロップキックを3連発。さらに足首固めを決める。山縣が延髄斬りで返そうとするも、須佐はかわして足首を攻め続けた。ロープに足をかけさせてヒザへドロップキックを放ち、さらにヒザにヒジを落とすなど、左足への集中攻撃で優勢となるも、カウンターのドロップキックで流れを戻されてしまった。張り手を連発しても、大振りの張り手一発で倒される。ジャンピングエルボーで飛び込んでいき、DDT、飛び付きDDTを決めたが、スイングDDTは阻止され、カウンターのフロントキックから腕極めの首4の字固めに捕まった。諦めずに丸め込みで粘ったが、カサドーラはフェースバスターに返されてしまい、トラースキック、ブレーンバスターの体勢から前に落とすフェースバスターで3カウントを聞いた。
★バックステージのコメント
山縣「(印象には?)ちょっとだけ残りました。前回とは天と地ですね。先々週に当たった時のことを研究したのかなって。成長したんじゃないですか、短期間で。前は打撃だけで怯んじゃってた。でも、向かってきたでしょ。気持ちでぶつかってきたのが嬉しかったですね」
須佐「前よりは自分の気持ちをぶつけられたと思います。前回はすごく自分にも自信がなくて、初めてのシングルで緊張感もあったんですけど、今回は自分の気持ちが整理がついたというか、目標ができたかなって思います。技も体格も全然違うんで、DDTは山縣さんに効かないなって思ったので、どんな選手にも効く技と力をつけたいと思います」
▼Kちゃんパンダのインタビューコーナー
鹿島沙希が登場。テレビ朝日系で放送された「銭形金太郎」に出演し、反響が大きいことを明かす。鹿島の同コーナー登場はデビュー後では初。「毎日フライドポテトをプロテインと一緒に食べていたら体重が増えた」「狙っているベルトはハイスピード」と通常インタビューが行われ、インタビュアーは風香GMへ。「何も聞くことがない」という風香GMは11月12日発売の『月刊コミック アース・スター』でスターダムの連載が始まることを告知した。鹿島は「この間、須佐えりがやっていたのをやりたい」と風香GMに対戦を求める。須佐がシューズを持って登場したが、風香GMは拒む。須佐が「風香さんが相手するほどのヤツじゃないですよ」とリングに上がると、3人で対戦することになった。ロープワークと受け身のタイムを競う勝負。須佐がトップタイムを出し、風香GMは須佐&鹿島の妨害を受けながらも2位のタイムを出し、鹿島が罰ゲームをすることに。嫌がる鹿島に風香GMが「グダグダになってるから面白いことをやって締めて」と無茶振り。しかし、鹿島はできず須佐が犬のモノマネをした。最後は鹿島が「スターダム一の気の強い選手になって、ハイスピードのベルトを獲る」と抱負を語って終了となった。
▼タッグリーグ公式戦20分1本勝負
<2点>○愛川ゆず季&美闘陽子(19分12秒/腕固め)高橋奈苗&●紫雷イオ<0点>
試合前、BY砲は「私たちがベルトを巻いて終わるために大事な初戦」(愛川)、「私ベルトがほしいので絶対に獲りたい」(美闘)と、チーム丸顔は「ゴッデスとは女神。女神と言えばイオ。私たちのためのリーグ戦」(奈苗)、「さらに輝くためにベルトが必要」(イオ)と意気込みのコメント。イオは右ヒジをテーピングでかためてリングに上がった。
イオと美闘で試合開始。イオが先に仕掛けるも、美闘はサッカーボールキックで反撃。蹴り足をキャッチしたイオが奈苗につなぎ「イオによくもやったな!」という奈苗の激しい攻めを浴びる。BY砲がダブルの正拳突きから愛川が足を払い、美闘がキャメルクラッチで捕らえた奈苗の胸元に愛川がローキックを連発した。さらにサッカーボークキック、前からの蹴り、首4の字固めと愛川が攻め立て、うつ伏せにして顔をマットにたたきつける。奈苗がすぐに反撃。イオとチェンジするも、愛川と向かい合ったイオは再び奈苗とタッチ。愛川を油断させて後ろから蹴りを浴びせ、チーム丸顔がダブル攻撃を見舞う。奈苗がボディアータック、ギロチンドロップ、イオがエルボードロップ、キャメルクラッチ、ドラゴンスリーパー、奈苗がカナディアンバックブリーカーでコーナーに逆さ吊りにしてからボディーアタック、羽根折り固め、ヘッドバット、イオが逆エビ固めと攻め込んだ。愛川は串刺しドロップキックでピンチを脱出。チェンジした美闘がコーナーでミドルキックを連発。奈苗が慌ててカットに入るも、美闘は奈苗のラリアットをかわしてイオにフロントキック、奈苗にはハイキックを浴びせ、2人を重ねてジャンピングニーを見舞った。さらにイオにトラースキックを放ち、ワキ固めへ。イオは悲鳴をあげ場外にエスケープ。負傷している右腕を攻められ、あまりの痛みに泣き叫んだ。奈苗は1人で2人を相手に試合を続ける。2人まとめてのドラゴンスクリューを決め、美闘に足4の字固め。イオも愛川を同じ技で絞めあげる。さらにイオを担いでダブルニードロップを落とすも、冷蔵庫爆弾は美闘に足を立てられ、ハイキック、アックスギロチンドライバーを食らう。チェンジした愛川は相手コーナーからイオを引きずり出そうとするも、奈苗がそれを阻止。しかし、愛川は奈苗にフィッシャーマンズスープレックス、ゆずポンキック・レッド、愛川のゆずポンキック・レッドと美闘のフェースクラッシャーの合体と攻め込む。それでも奈苗は愛川にラリアットを放ち、イオの河津落としにあわせてラリアットで合体攻撃。ワンセコンド狙いは美闘のカットに邪魔された。BY砲がダブルのゆずポンキッ・レッドを奈苗に浴びせ、愛川が奈苗にハイキック。チェンジしたイオにはゆずポンキック・ブルーを浴びせ、ラ・ゆずヒストラル。カウント2で返されると、美闘が愛川を持ちあげて合体ゆずポンキック・レッド。愛川がシャイニングゆザードの体勢に入ると、奈苗がラリアットを浴びせて決めさせない。しかし、愛川はハイキックからゆずポンキック・レッド2連発。ラ・ゆずヒストラルの体勢から腕固めに移行。右腕を思いっきり絞り上げて試合を終わらせた。
愛川がマイクを持つ。「BY砲、勝ちました! タッグリーグ初戦だったんですけど、美闘陽子選手に助けてもらって勝つことができました。一言お願いします」。美闘が「本当に前回に続いてイオさんから2連勝してもらって頼もしい。でも、ゆずポンだけではなく、私も負けないように頑張りたいと思います」と、愛川が「2人で勝ち進んでベルトを獲りたいと思います」と喜びを爆発して先に退場。奈苗は「私の女神様につらい思いをさせてゴメン。私頑張ります。初戦が終わっただけ。前向きに考えて、後は負けないでいってガンガン気合い入れていけばいい。絶対に優勝は逃しません」と諦めないことをファンに約束した。
★バックステージのコメント
愛川「初戦からBY砲、いいスタートが切れて、優勝候補と言われてた丸顔に勝つことができて嬉しいし、勢いがついたと思います。美闘選手の勢いがすごいので、BY砲がますます楽しみになりました」
美闘「最後ゆずポンがしっかり取ってくれたので嬉しいんですけど、やっぱりいいところを持っていかれてるというか、私が勝ったと言いたいので」
愛川「そうだね。次から美闘選手も取っていきます。最強タッグなので、頑張っていきたいと思います。2戦連続でイオ選手に勝つことができたので、自信につながったし、これからの勢いにもつながると思います。次は女-AMA-ですけど、大阪で勝ってるし、若くて元気と言うことで、勢いに負けないようにパワーでいきたいと思います」
美闘「ヒョロヒョロなのでパワーで倒したいです。すぐですね。線が細いので」
愛川「次からは連勝で美闘さんが取っていきますので。スターダムのエースは美闘さんって見せていきたいと思います。(腕攻めは?)ケガしてることは気にせず戦っていたんですけど、途中で痛そうで最後すごいやられたので、勝ちにこだわって腕にいくしかないかなって。中途半端は嫌いなので、どうやってもギブアップ取ろうと(思いっきり)やりました」
奈苗「ゴメン、カバーできなくて。もう、イオが痛いのをわかっていたので、もっと自分が頑張ればよかった」
イオ「自分はギブアップした記憶がないんですよ。気付いたらゴングが鳴っていて…」
奈苗「悔しいな。でも、今日は今日で悔しいけど、前向きに考えるしかないし、次から自分が全部やるつもりでいきますので。女神様は女神様らしく堂々と控えてもらって、私が行きますよ。私たちが歴史の第一歩を作りたいので、それを叶えるために頑張ります。(イオのケガは)次までにもうちょっと回復してくれればいいなって思うけど、作戦考えよう。もう今日は忘れた!」
──川崎葛飾最強伝説も負けたが?
奈苗「そこが一番の強敵と思っていたので。簡単な相手ではないし、向こうは敗戦を引きずりそうな気もするので。私たちは今日の負けは忘れて、女神様が隣にいてくれるだけで頑張れるので大丈夫です。今日は私のせいです」
イオ「そんなことでないです」
奈苗「イオが元気出さないと私も元気になれないんで。おいしい物でも食べて頑張ろう!」
▼タッグリーグ公式戦20分1本勝負
<2点>○星輝ありさ&岩谷麻優(15分46秒/スタンディング・ダブルニー→エビ固め)夏樹☆たいよう&●世IV虎<0点>
「緊張しているけどファンの声援をパワーにして向かっていく」(星輝)、「昨日も作戦会議をしたし、絆を深めた。2人の力を合わせて勝ちに行く」(岩谷)と試合前に語った女-AMA-が奇襲。しかし、すぐに流れを変えられ、夏樹のスピードに翻弄された。女-AMA-はダブル攻撃で夏樹を攻めるも、怒った世IV虎の反撃にあい、星輝が捕まる。蹴り封じで右足を痛めつけられ、ローンバトルを強いられた。それでも岩谷のネックブリーカーに合わせ、星輝がローキックで足を払う合体技を世IV虎に見舞って逆転したかに見えたが、隙のない川崎葛飾最強伝説の連係に今度は岩谷が捕まってしまった。岩谷はウラカンラナでやり返し、星輝がリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ、フットスタンプを夏樹に見舞う。蹴りはかわされたが、蹴り足をキャッチされると延髄斬り。さらにダブルニードロップを決める。世IV虎がカットに入り、夏樹が世IV虎の背中に飛び乗って合体のボディープレス。夏樹のダイビングボディープレス、世IV虎のバックフリップと星輝を攻め立てた。長時間捕まった星輝を岩谷が助けに入る。コーナーに上るように指示すると、岩谷はダイビングクロスボディーアタック、星輝は1399を世IV虎に浴びせた。星輝がブラジリアンキックからシャイニングブリッジを狙うも、世IV虎はチョーク攻撃で流れを呼び戻し、夏樹との合体チンクラッシャーを決めた。しかし、星輝がブラジリアンキックを放つと、ダブルニーアータックからそのままフォール。世IV虎が返すことができず、3カウントが入った。
星輝がマイクを持つ。「みんな見ましたか? 女-AMA-が勝ったよ! やったー! 私たちはずっと若さで行くって言ってましたけど、今回は若さで弾けるだけじゃなく、お客さんが応援してくれたから勝てたと思います。本当にありがとうございました」。岩谷も「初めて締められます。マイク、あまり持たせてもらえないんで…(笑)」と喜びを抑えきれない。「私たちも強くなったんですけど。私がやられている時に、麻優ちゃんが助けてくれました。タッグリーグ勝ち続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。私たちが締めさせてもらいます。じゃあ、(選手の)みんな私たちの後ろに来て! (リングに)上がって。何で誰もいないの? 何でうちらの言うことは聞いてくれないの~?」と星輝が選手たちにリングへ上がるように促すと、他の選手たちが渋々リングに上がった。「では、いつもの行きますよ。あ、みんな立ってください。今を信じて、明日に輝け、We are スターダム!」
★バックステージのコメント
星輝「もう勝てたことが嬉しくて、やっぱりお客さんが応援してくれて、みんなの応援の後押しを受けて、それで麻優ちゃんもフォローしてくれたから勝てたと思います」
岩谷「向こうはパワーファイターで威力があって、正直怖かったんですけど、ありさがそばにいてくれて負けるわけにいかなかったし、絶対に勝とうねって言っていたので、勝てて嬉しいです」
星輝「向こうは全部の技が重いし、速いし、強いし、(心が)折れそうにもなりました。でも、絶対に勝たないと、女-AMA-が上に行かないとって思って、それで最後に世IV虎に勝てたと思います。この波に乗って、次も絶対に勝ちにいきます。私たちが優勝します」
岩谷「(次のBY砲は)蹴りが強いのもあるんですけど、自分の相方の方が威力もスピードも勝ってると思うので、愛川よりありさの方が上です。ありさにフォローしてもらいながら、自分も活躍できれば勝てると思います」
星輝「(フィニッシュは)スタンディング・ダブルニーです。これだったら絶対に勝てると思ったんですよ。ブラジリアンキックもだいぶ出したので、最後の最後でやられたんですけど、逆転してやるって思って、思いっきり走って決めました。締め(のマイク)は初めてでした。マイクを取ってお客さんと触れあえるのが楽しかったです」
岩谷「自分はいつも(締めのマイクをする選手の)後ろにいて羨ましかったし、だから今日やれてよかったです。シングルで勝って締めるんじゃなく、ありさと一緒に締めることができてよかったです」
夏樹「何も言うことないです」
世IV虎「もう一回やりたいですね。負けたのは事実なんで」
夏樹「次、次」
世IV虎「もう一回」
夏樹「優勝全然いけると思うので。残りの試合は全勝で行くんで。このままじゃ終わらないんで。以上です」