東京とうきょう・千代田ちよだ区く　文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう本館ほんかんにて（撮影さつえい　本社ほんしゃ・杉山すぎやま秀樹ひでき）

 静岡しずおか県立けんりつ浜松はままつ北きた高校こうこうの三さん年ねん一いち組くみで三さん人にんは一緒いっしょになり文化ぶんか祭さいと運動会うんどうかいに燃もえた。木下きのしたと小泉こいずみは一いち年ねんの時ときもクラスが同おなじ。「高校こうこう時代じだいの写真しゃしんが出でてきたら小泉こいずみとばかり写うつってた」と木下きのしたは言いう。櫻井さくらいと小泉こいずみは中学ちゅうがく一いち年ねんから英えい数すう塾じゅくが同おなじ。面影おもかげがかすかに残のこるが櫻井さくらいは美少年びしょうねんだった。性格せいかくは破天荒はてんこうで、小泉こいずみと二人ふたりで黒板こくばんに書かかれた問題もんだいをこっそり書かき替かえるなど塾じゅくの授業じゅぎょうをよく邪魔じゃました。

 木下きのしたは癖くせの強つよい絵えを描えがき、小泉こいずみを驚おどろかせた。そのものの見方みかたは現在げんざいの「文化ぶんか資源しげん学がく」という大胆だいたんな発想はっそうの学問がくもんと『股間こかん若衆わかしゅ』などの著書ちょしょに生いきている。櫻井さくらいはその性格せいかくで銀行ぎんこう員いんになっただけで呆あきれたのに銀行ぎんこうの会長かいちょうになんかなっていた。小泉こいずみはCM界かいにいたが『ブッタとシッタカブッタ』を描えがき、予定よてい通どおりマンガ家かになった。