放射線
による晩発性の影響は、吸収線量
に放射線荷重係数
を掛け合わせたSvで表されるが、この係数は長期的な影響を指標としているため、急性の影響についてはSvという線量
単位を用いることは出来ない。そこで中性子線等の
高LET放射線
等の被ばく
により急性の影響が生じた場合、患者の重症度や事故の程度の評価に際して被ばく
の程度をわかりやすく表示するために用いられることがある、細胞死等の急性障害
を指標として線質
の違いを補正した線量
単位である。「X線であればこの程度の量に相当する」という意味あいを持つ。その具体的な内容は着目する現象によって異なり、線質
間の効果比と高LET放射線
の吸収線量
から計算することもあれば、X線による線量
効果曲線と観察された現象の程度から求めることもある。