仙台東部道路の今
8月20日(土)
仙台東部道路ののり面に、見慣れぬものを発見した。
以前はなかった、コンクリート製の階段だ。30数段ぐらい。のり面の下から高速道の車道手前まで続いている。 階段の幅はそんなに広くない。が、上の4段がかなり幅広に作られているため、いずれは大勢の人が押しかけてきても対応できるように、もっと大きくなる・・・のかも知れない。
作業をしていた地元企業の工事現場担当者さんの話によると、東日本大震災の体験を経て近隣住民からの強い要望があった為、設置することになった、という。仙台東部道路の東側・西側に計6ヶ所に設置する予定で、7月下旬に着工し、9月中旬までには完成するとのこと。
この工事の施工会社は「株式会社ネクスコ・メンテナンス東北」。同社の担当者によると、この
工事の名前は「仙台東部道路のり面管理用通路設置工事」で、「法的基準をクリアしておらず、正式には避難用とはいえないが、将来的には、災害時の避難用階段になることを想定しています」と話していた。
仙台東部道路は、甚大な津波被害を受けた仙台市沿岸部の数少ない高台。実際、東日本大震災時には、のり面を上がり道路にたどり着き津波を免れた近隣住民が 少なくなかった。いつ来るか分からない将来の災害に備え、少しずつではあるが確実に準備が進められている様子がうかがえた。
★仙台東部道路関連の河北新報ニュース★
「東部道路、津波から住民救う 仙台・六郷」 2011年4月3日日曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20110403_17.htm「仙台東部道に仮設階段 津波など震災時に避難所化」 2011年5月25日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20110525_15.htm【写説:〈上〉真新しいコンクリートでできている階段。今後は手すりやフェンスを取り付ける予定とのこと。〈下〉写真右側が仙台東部道路、左側が被災地。振り返ると、仙台平野を一望できる。】
(岩崎真実@東北学院大)
※この記事は、河北新報「ふらっと」の情報ボランティア@仙台 との提携で掲載しております。
情報ボランティア(河北新報「ふらっと」)さんの記事一覧
(レポート:情報ボランティア(河北新報「ふらっと」宮城県仙台市 8月17日投稿)