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続・追跡!マナティー里帰りプロジェクト
「共存・正しい知識を広める大切さ」
正しい環境保全知識を身につけることの重要性
教育とは、世界を変えるために用いることができる最も強力な武器である―。
かの有名なネルソン・マンデラ氏の言葉だ。多くの人がともに何かを成しえようとするとき、大切なことは“正しい知識”を共有して取り組むことである。
伊藤忠商事は、社会貢献活動基本方針の一つに掲げる「環境保全」に基づき、積極的な環境保全活動や社会の持続的な発展への貢献に取り組んでいる。その一つとして2016年度からは京都大学が国立アマゾン研究所と進める、アマゾンの熱帯林における生態系保全プログラム「フィールドミュージアム構想」(JICA/JST SATREPS プロジェクトの一環)への支援を行っており、その中でも密漁などで傷ついたマナティーや母親を失い保護されたマナティーたちの野生復帰を「マナティー里帰りプロジェクト」と名付け支援を続けている。
「フィールドミュージアム構想」は、日本が得意とする先端技術を利用して、保全のための研究や施設整備を日本とブラジルが共同で行い、これまで研究が困難だったアマゾンの水生生物(カワイルカ、マナティー)や熱帯雨林上層部の研究など、多様な生物や生態系に関する保全研究の躍進が期待されている。地域の自然や人々の営みそのものを展示物とみなし、地域社会の持続可能な発展に寄与することを目指すこの「フィールドミュージアム構想」では、環境保全に関する地域住民への正しい知識・情報の提供が不可欠である。
「追跡!マナティー里帰りプロジェクト」(2017/03/01) >>
環境保全への正しい理解のために、国内外で環境教室を開催
アマゾン川流域に生息する固有種アマゾンマナティーは、IUCN(国際自然保護連合)に「絶滅危急種」と指定され、ブラジルでも保護対象となっている。だが残念なことに、今もなお地域住民による食用目的での密漁が絶えず、ブラジルの国立アマゾン研究所に保護されてくるアマゾンマナティーの数はなかなか減らない。
そこで本プロジェクトでは、生物と地域住民との新たな共存の形を築いていくために、地域住民に対して、アマゾンの現状や今後の保全に関する知識・理解を深めてもらう勉強会を開催している。さらに、保護されたマナティーたちをアマゾン川へ放流する際には、地域の子供から大人までを招き、お披露目会を実施している。今年4月に5頭のマナティーをアマゾン川に放流した際のお披露目会では、地域住民200名以上が参加し、マナティーたちの野生復帰への大切なプロセスを見守った。こうして少しずつ身近に感じてもらいながら、アマゾンマナティーやアマゾン川の環境保全についての正しい情報を提供し、調査・保全への協力を求める活動も、野生復帰事業が担う大きな役割だ。
国内においても、ブラジルで起きている環境問題について日本の子供たちにも身近に感じてもらうために様々な取組を行っている。その一つとして、伊藤忠が1992年から毎年小学生以下の子供たちを対象に開催する「夏休み環境教室」にて、アマゾンマナティーの生態を学ぶ環境教育を行った。当日は、アマゾンマナティーの研究を行っている京都大学野性動物研究センターの菊池さん、日本で唯一アマゾンマナティーを飼育している動植物園「熱川バナナワニ園」(静岡県)の神山浩子・専務取締役と神田康次・企画・展示担当 係長を講師として招き、子どもたちは講義やクイズ、アマゾンマナティーの小型模型と流木を使ったワークショップなどを通して、生物多様性と地球環境におけるその重要性を学んだ。
今秋に、伊藤忠青山アートスクエアにて写真展 「アマゾンの今」展を開催
伊藤忠商事は、青山本社に隣接する伊藤忠青山アートスクエアで、9月8日(金)から10月31日(火)まで、「アマゾンの今」展を開催する(入場無料)。自然との共存をテーマに、有名写真家たちが撮影した臨場感あふれるアマゾンの写真の数々が展示される。会場では、「マナティー里帰りプロジェクト」も紹介される予定だ。同社は「ぜひ多くの方にご来場頂き、アマゾンの自然環境やマナティーの生態・保全、ひいては地球環境全体の保全への興味を持つきっかけにしてほしい」と話す。
日本からは遠く離れたアマゾン川に生息するアマゾンマナティー。人間の活動により絶滅の危機に瀕している彼らを助けようとすることは、決して「遠く離れた」話ではないということだ。そんなアマゾンマナティーを守る活動「マナティー里帰りプロジェクト」から今後も目が離せない。
・伊藤忠青山アートスクエア