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希望の党の共同代表を決める選挙は党の両院議員総会で国会議員による投票が行われ、玉木雄一郎衆議院議員が選出されました。
希望の党の共同代表を決める選挙には、届け出順に玉木雄一郎衆議院議員と大串博志衆議院議員の2人が立候補し、10日開かれた党の両院議員総会で投票が行われました。
これに先立って2人は支持を呼びかけ、玉木氏は「『自民党1党優位』の中で、つもりに積もった私物化と癒着の政治をぶっ壊すためにも大なたを振るおう。どの政党よりも改革マインドにあふれた集団でなければならず、私はその先頭に立って頑張る覚悟だ」と訴えました。
また、大串氏は「情報公開を標ぼうする党として風通しのよい、オープンな意見交換の中で、皆さんと一緒に希望の党を野党全体をリードしていける党に育てていきたい」と訴えました。
このあと、所属する53人の国会議員が投票を行った結果、玉木氏が39票、大串氏が14票で玉木氏が共同代表に選出されました。
玉木氏は衆議院香川2区選出の当選4回で48歳。財務省を経て平成21年の衆議院選挙に当時の民主党から立候補して初当選しました。去年9月の民進党の代表選挙では敗れ、党の幹事長代理を務めました。
玉木氏の共同代表としての任期は3年後の2020年の9月までで、早速、新執行部の人事に取りかかることにしています。
玉木氏「日本の未来を切り開く政党に」
共同代表に選出された玉木氏は「すべての皆さんと日本の未来を切り開いていける政党に育て上げていきたい。しかし、現状は大変厳しいものがある。このことに真摯(しんし)に謙虚に向き合う必要がある。一人一人の国民に寄り添い地に足のついた土の香りのする本物の国民政党に作り上げていきたい」と述べました。
大串氏「しっかり党運営を」
共同代表を決める選挙で敗れた大串氏は、記者団に対し、「多くの支援を頂きながら、届かなかったことは残念だが、玉木氏には、しっかり党運営を頑張ってもらいたい。これから、党の在り方や政策を議論していくことになるので、しっかり自分なりの考え方を発信したい」と述べました。
樽床代表代行「改革前面にまい進を」
樽床代表代行は、記者団に対し、「玉木氏と大串氏の訴えは、手法や順番などに若干の違いはあったが、根本的に大きな違いはなく、きたんのない議論ができて、大変よかった。玉木新共同代表は、おそれることなく改革を前面に掲げ、ストレートにまい進していただきたい」と述べました。
細野氏「玉木氏を支える」
細野元環境大臣は記者団に対し、「玉木氏が、安全保障や憲法で進むべき方向性を明確に示したのは非常によかった。玉木氏を支えていく1人でありたい。党を立ち上げたメンバーか、党に合流したメンバーかの違いを乗り越えて、みんなでやっていく態勢が取れればいい」と述べました。
山井氏「国民の期待に沿える政党に」
大串氏の推薦人になった山井和則衆議院議員は、記者団に対し、「玉木氏をみんなで支えて、国民の期待に沿える政党にしていく必要がある。玉木氏も、憲法9条の改正に慎重な姿勢を示しており、国民から見ても、党が目指す方向性が見えやすくなったのではないか」と述べました。
小川氏「頼られる政党に」
小川淳也衆議院議員は記者団に対し、「安倍政権としっかり対じし、国民の期待に応えられ、国民に頼られる政党にしていきたい。玉木氏には、思い切った人事や政策議論、党の体制整備などをやってもらいたい」と述べました。