構成こうせい / 増田ますだ桃子ももこ

「ブルーロック」の裏話うらばなし

第だい1話わはとにかく読者どくしゃと一緒いっしょに、主人公しゅじんこうを「ブルーロック」の世界せかいに引ひきずり込こもうと思おもって作づくりました。ただ、割わりと過激かげきに表現ひょうげんした部分ぶぶんもあったので、いろいろなサッカー関係かんけい者しゃに念ねんのためお見みせしたところ「そのとおりだ！」とお会あいした方々かたがた全員ぜんいんに言いってもらえたので、逆ぎゃくにビビりました。
僕ぼくがファンとして、勝手かってに日本にっぽんサッカーに対たいして想像そうぞうしていたことって、やっぱりみんな感かんじてたんだと思おもって、勇気ゆうきが湧わいたのを覚おぼえています。

マンガ原作げんさく者しゃになったきっかけ

もともと、マンガ家か志望しぼうだったのですが絵えが一向いっこうに上達じょうたつせず。ペン入いれするのが苦行くぎょうになって行いき詰づまってたところを、マガジンの編集へんしゅう者しゃさんに「ネーム原作げんさく者しゃにならない？」と提案ていあんいただいたのがきっかけです。

最もっともこだわっている作業さぎょう

ネームの気持きもちよさです。僕ぼくの場合ばあい、このシーンが描えがきたいという場面ばめんから発想はっそうが始はじまるので、そこへ向むけてどうやって読者どくしゃを気持きもちよくさせるか。ほぼそれだけを考かんがえてやってます。
“読よむ麻薬まやく”を作つくるつもりで描えがいてます。

マンガ原作げんさく者しゃという仕事しごとの魅力みりょく

自分じぶんの描えがいたネームを超こえた原稿げんこうをマンガ家かさんが完成かんせいさせてくれる瞬間しゅんかんです。マジでうれしいです。ヤバいです。
編集へんしゅう者しゃさんも含ふくめて、ひとりでは絶対ぜったいにできなかったことをチームで創つくり出だせるのが「原作げんさく者しゃ」の特権とっけんだと思おもいます。
「ブルーロック」の中なかでも描えがいてるような「他人たにんとの化学かがく反応はんのう」を楽たのしめるこの仕事しごとは、自分じぶんにとって適職てきしょくだと最近さいきん思おもえるようになりました。
もっとがんばって面白おもしろいマンガ描えがきます。

マンガ原作げんさく者しゃを目指めざす人ひとへ

僕ぼくは成なり行ゆきでマンガ原作げんさく者しゃになったので、どうすればいいかとかは正直しょうじきわかりません！（笑）
ただ、コマ割わりやネームを描えがくことがまったく苦くにならない人ひとは向むかいてると思おもいます。僕ぼくはそうなので。
ペン入いれするのが苦くになってマンガ家かを挫折ざせつした僕ぼくが言いうので、たぶん間違まちがいないです。

金城きんじょう宗そう幸みゆき（カネシロムネユキ）

2011年ねんに「神かみさまの言いうとおり」（ART：藤村ふじむら緋ひ二に）で原作げんさく者しゃデビュー。代表だいひょう作さくにTVドラマ化かも果はたした「僕ぼくたちがやりました」（漫画まんが：荒木あらき光ひかり）、「ジャガーン」（漫画まんが：にしだけんすけ）などがある。2021年ねんに「ブルーロック」（漫画まんが：ノ村むら優ゆう介かい）が第だい45回かい講談社こうだんしゃ漫画まんが賞しょう少年しょうねん部門ぶもんを受賞じゅしょう。同どう作さくはTVアニメ化かも決きまっている。