今回の2
日目(7
月4
日)は
上野村神流川の
本谷毛ばり
釣り
専用区。
5月のC&Rフォーラムで
入ったのを
除くと
今シーズン
初めての
入渓だ。
川の
駅が
開く
前に
十石ラーメン
下のC&Rでロッドを
振ってみた。
役場前のライブカメラでもなかなか
濁りが
抜けないのはみていたが、
川の
駅もとうぜん
水は
多くて
強めのササ
濁りだった。
ちらほらと
見える
魚影は
沈み
気味だが、ライズするヤマメもいる。やる
気のありそうな
魚にしぼってフライを
投じるが
口はつかってもらえない。
何度かちょっかいを
出しに
来るヤマメはいたがいずれもつつくだけでフッキングには
程遠い
感じだった。
しばらくすると
漁協のNさんから
声をかけられた。
つつくだけで
食わない、と
立ち
話をする。ダムが
濁った
水を
放水しているのでこれが
止まらないと
濁りは
収まらないとのこと。
鮎も
濁っているうちはダメだからどうしようもない
状況らしい。
これから
本谷の3
番に
入る、というと3
番は
大丈夫だけど4
番は
途中に
増水であぶないところもあるから
気をつけてといわれた。
けっきょく
朝のC&Rはノーヒットで
川の
駅にもどった。
この
日の
本谷の
入渓は
私ひとりの
貸し
切りだった。
受付でも7
番と4
番に
危険な
部分がある、とマークされたMAPをもらった。
Nさんは
本谷はまったく
釣れないわけじゃなくて
日によるようだとのことだが、
日によるのか
腕によるのか・・・ということだろう。
一応お
客を
前にしては
腕によるとも
言えないので
日によるというのは
至極もっともなのだが、その
裏に”
腕”の
一文字を
勘ぐってしまうのは
歳のせいか。
日によるとなるとどうしようもないこともあるが、
腕によるというなら、やってやろうじゃないかといいたいが、
朝のC&Rのことを
思うといささか
心もとない。
「
日による」
なるほどいい
言葉だ、と
納得してしまう。
6
月の
始めに
設置された「
爆釣の
鐘」、ピカピカだった
輝きはひと
月たっていい
風合いになっていた。
管理棟下の
流れをのぞいてみると
水は
多そうだがウェーディングできないような
増水ではないし、
濁りもそれほどではなかった。
貸し
切り
状態なのでどこから
入ってもいいようなものだが、とりあえずは
予約している3
番区をめざして
川をみながら
林道を
歩く。
途中の4
番にはなるほどここは
無理そうな
激流部もあった。
いつもなら3
番の2
段えん
堤のしたから
入るところだがここも
左右の
巻きは
流れが
荒れて
無理をしてみる
気にはなれなかった。
そして
頼みの
綱のえん
堤上、ここは
渇水だとまったくダメで、
平水でも
難しい。
増水気味のほうがいいと
読んでいたのだが、まさしくちょうどよさそうな
水勢だった。
さっそく
下りて
見渡すと
長い
瀬の
上のほうはさすがに
水が
速いが
開きからはいくつもの
筋に
分かれて
水の
厚みも
色も
申し
分ない。
優に
尺を
超えるヤマメの
姿もあちこちに
見えている。
対岸の
流速の
境い
目ですぐにファーストヒット。
いきなりの
尺ヤマメはなんとも
気持ちがいい。♯16のアントをがっぷりくわえ
込んでいた。
手前の
岸際、
流心脇の
緩流部をロングキャストでねらう。
ちょっと
小ぶり、といっても25~26㎝のきれいなヤマメ。ここのネイティブかもしれない。
次はまた
対岸の
流れのヨレにスラックをいれてナチュラルに
流す。
これも30+㎝のきれいなヤマメだ。スタートから1
時間弱で2
匹目の
尺、けっして
入れ
食いということはないが、
流れを
読んできっちりとフライをトレースできれば
食ってくれる。
ほぼ
同じポイントでもう1
匹。
今度はいかつい
顔つきで
放流魚とはいえ
野性味たっぷりだ。
メインの
太い
流れの
右側にできているいくつかの
筋にヤマメがストックされている。このあたりを
集中してていねいにねらった。
4
匹目は30㎝にはちょっと
足らない
泣き
尺だった。そろそろ
警戒されてきたようだ。
少し
下流の
対岸ギリギリ、
手前の
底の
色が
変わるあたりに
良型がついていたはずだが
今はいない。
木陰の
中をゆっくり
流す。
木陰にヤマメの
姿が
白っぽく
浮かび
上がった。フライもヤマメもスローモーションのようにゆっくりと
動きフライをくわえる
動作がはっきり
見えた。
このえん
堤上で4
匹の
尺ヤマメをキャッチ、
先へ
進んでみたが
川幅が
狭くなるとともに
水が
厚くなり、
流速も
増して
流しづらくなる。
C&Rフォーラムのときに
良型イワナを
釣った
岩盤際の
流れも
水が
高くイワナの
顔をみることはできなかった。
時間も12
時をまわるところで
川から
上がり、
管理棟にもどった。パスタをゆでてデザートにはファミマのミルフィーユロールケーキとコーヒーでちょっとリッチなランチタイムを
楽しんだ。
つい、うとうととして
気がつくともう1
時、あと2
時間ばかりとすぐ
下の
流れに
下りる。
ここも1
本の
太い
流れがドーンではなくていい
感じに
筋がばらけている。まずは
手前からとフライを
置くと
かわいいのが
飛び
出した。ヒレピンのネイティブ(
厳密にこの
渓の
在来魚という
意味ではなくてここで
生まれ
育った
天然魚)、いつもは
何匹か
釣れるこのサイズもこの
日は
大型に
追いやられて
出てこない。
対岸の
流速の
境い
目、ちょうど
木洩れ
日のスポットライトに
魚影が
浮かんだ。
前日からずっとこのパターンで
通している♯16のフォームアント。
今回のために
新たに
巻いたパターンだが
大当たりだった。
かなり
水面の
荒れた
反転流に
定位しているヤマメを
発見。
魚は
巻きの
一番うえで
下流を
向いている。
手前の
流れが
強く、
反転する
流れにフライを
乗せるのに
苦労したがなんとか
食わせた。
なんとか30㎝、
厳密には
尺かどうかというところだが、まあまあ
尺ということにしておこう。
流れ
出しのちょい
上、ここも
流速の
境い
目でヒット。しかしあっという
間に
肩まで
突っ
走られてそのまま
落ち
込みへ。
白泡の
中の
流木に
引っかけられてブレイク、
尺はあったと
思うがこの
位置で
下に
走られてはどうしようもなかった。
さっきよりもゆるい
反転流に
良型を
発見、これで
最後にしようとフライを
投じるが
巻きの
力が
弱く
口元までよっていかない。
鼻先でターンしてしまうフライを
何度か
追わせてしまったが、その
都度、
定位置にもどるのでしつこく
攻め
続ける。
かなり
奥めに
入ったフライが
反時計回りにゆっくり
魚に
近づいていく、いいところまでいくがティペットが
伸びきってフライがスピードを
増し、
鼻先を
通過しようとするその
瞬間、ヤマメが
大きく
口を
開いた。
ファイトの
最中、その
太さとピンクがかった
魚体に
一瞬ハコスチか?と
思うくらいだったがそんなはずはない。ガッツポーズで
迎え
入れたのは
今回の
最大魚で33㎝を
超える
見事なヤマメだった。
ランディングできたのはちょうど10
匹、
数はそれほどではなかったが
尺越えが7
匹、
泣き
尺が1
匹で、
気持ちとしてはレギュラーサイズ20
匹分以上の
濃厚な
釣りが
楽しめた。
”
増水のときこそねらいめの
水面”を
選んで
釣りができたことが
大きかったが、なかなかこういうチャンスにめぐりあえるものでもない。
釣りはいつも
一期一会、
今回の
釣果も
二度とめぐり
合えないチャンスの
賜物。
そうか、やっぱり「
日による」ってことなんだよな、とつくづく
思った。
おまけ
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Posted by wind knot at 10:23│
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フライフィッシング