ドナルド・トランプ / Donald Trump

政治せいじの混乱こんらんは序章じょしょうに過すぎない。テクノロジーは人類じんるいに根源こんげん的てきな危機ききを突つきつけ、わたしたちの運命うんめいを左右さゆうしようとしている。

暗号あんごう資産しさん業界ぎょうかいは、自称じしょう「クリプト大統領だいとうりょう」であるドナルド・トランプの再選さいせんを祝福しゅくふくし、彼かれの政権せいけん下かでの成長せいちょうに期待きたいを寄よせている。トランプが選挙せんきょ活動かつどう中ちゅうに業界ぎょうかいの支持しじを積極せっきょく的てきにとり込こもうとした一方いっぽう、カマラ・ハリスは暗号あんごう資産しさんについて公おおやけに言及げんきゅうしなかった。

米べい大統領だいとうりょう選せんで勝利しょうりしたドナルド・トランプは以前いぜん、バイデン政権せいけんが進すすめてきたEV義務ぎむ化かを終おわらせると話はなしていた。しかし、テスラのイーロン・マスクからの支援しえんを受うけると、一転いってんしてEV支持しじを表明ひょうめい。一貫いっかん性せいを欠かく姿勢しせいは今後こんご、自動車じどうしゃ業界ぎょうかいに影響えいきょうを与あたえそうだ。

ドナルド・トランプの勝因しょういんはさまざまだが、少すくなくともその一部いちぶは「マノスフィア」のおかげと言いえる。マノスフィアとは、若わかい世代せだいを中心ちゅうしんとし、全員ぜんいんが男性だんせいという特徴とくちょうを持もつインフルエンサーの緩ゆるやかな集合しゅうごう体たいだ。彼かれらは細分さいぶん化かが進すすむオンライン社会しゃかいにおける、単一たんいつ的てき文化ぶんかの担にない手てだ。

トランプ陣営じんえいの選挙せんきょ活動かつどうは、カマラ・ハリスの大だい規模きぼな戸別こべつ訪問ほうもん作戦さくせんと比較ひかくすると不利ふりな立場たちばにあった。しかし選挙せんきょ戦せんの終盤しゅうばん、トランプは人気にんきインフルエンサーのポッドキャストに次々つぎつぎと出演しゅつえん。従来じゅうらいの選挙せんきょ運動うんどうでは届とどきにくかった若わかい男性だんせいたちの支持しじを獲得かくとくすることに成功せいこうした。

大統領だいとうりょう選せんの投票とうひょう日び（11月5日にち）が遂ついにやってきた。「我々われわれのアメリカ」と「奴やつらのアメリカ」。2つのアメリカの「存在そんざい」を賭としたその行方ゆくえは、まさに蓋ぶたを開あけるまでわからないが、いずれにせよ禍根かこんが残のこることは想像そうぞうに難かたくない。果はたして、ドナルド・トランプが語かたる「世界せかい観かん」と、カマラ・ハリスが提示ていじする「ソリューション」とはいかなるものだったのか。投票とうひょう日び当日とうじつにお届とどけする、デザインシンカー・池田いけだ純一じゅんいちによる渾身こんしんの考察こうさつ！

南みなみアフリカ出身しゅっしんのイーロン・マスクに、かつて米国べいこくで不法ふほう就労しゅうろうをした疑惑ぎわくが浮上ふじょうしている。法律ほうりつの専門せんもん家かは、もしこれが事実じじつであり、移民いみん申請しんせい手続てつづきで彼かれが虚偽きょぎ申告しんこくをしていた場合ばあい、米国べいこくの市民しみん権けんを失うしなう可能かのう性せいもあると指摘してきしている。

シリコンバレーで最もっとも影響えいきょう力りょくのあるCEOたちは、表向おもてむき大統領だいとうりょう選せんから距離きょりを置おいているように見みえる。ドナルド・トランプは、水面すいめん下かでは異ことなる状況じょうきょうが展開てんかいされていると話はなしている。経営けいえい者しゃたちはいま、トランプ勝利しょうりの可能かのう性せいに備そなえて両りょうにらみの構かまえをしているようだ。