・増ふえる高齢こうれいワーキングプア　「働はたらかないと生いきていけない」社会しゃかいの残酷ざんこくさから目めを背そむけてはいけない 総務そうむ省しょうの労働ろうどう力りょく調査ちょうさによれば、60代だい以降いこうの労働ろうどう者しゃの数かずは、681万まん人にん（2008年ねん）から1138万まん人にん（2023年ねん）に、15年間ねんかんで1.67倍ばいに増加ぞうかしてい

・「貧まずしい家族かぞくの美うつくしい助たすけ合あい」なんて虚構きょこうだ　どんどん「公おおやけ助すけ」を活用かつようしよう！ 　相談そうだん現場げんばには、この家族かぞくのように、高齢こうれいの親おやと、労働ろうどう問題もんだいや虐待ぎゃくたいなどがきっかけで働はたらけなくなった単身たんしんの子供こども、という世帯せたいからの相談そうだんが珍めずらしくありません。 その中なかには、「引

・「低てい賃金ちんぎんでも辞やめさせない」のための求人きゅうじん詐欺さぎや、パスポートを奪うばう事例じれいが増ふえないか？注視ちゅうしを。 こちらの記事きじでは、働はたらきやすい環境かんきょうを整ととのえることで長ながく働はたらいてもらおうとする企業きぎょうが紹介しょうかいされていましたが、私わたしたちの窓口まどぐちに寄よせられる相談そうだんからは、賃上ちんあげや環境かんきょう

・若者わかものが「毒どく親おや」から逃のがれられない背景はいけいに行政ぎょうせいの違法いほう行為こうい この会見かいけんを開ひらいた本人ほんにんです。会見かいけん後ご、SNSなどを通つうじ「私わたしも親おやから虐待ぎゃくたいされ、同おなじような状況じょうきょうだった」「生いき延のびるのが本当ほんとうに大変たいへんだった」という共感きょうかんの声こえが多おおく寄よせられました。 虐待ぎゃくたいにより、家いえに

・人材じんざい不足ふそくの背景はいけいは「離職りしょく」にあり　待遇たいぐう改善かいぜんが急務きゅうむ 　「介護かいごの仕事しごとに使命しめい感かん、やりがいを感かんじていたが、もうもたないかも」そんな悲鳴ひめいが、POSSEの労働ろうどう相談そうだんには数多かずおおく寄よせられます。 　昨今さっこん、介護かいごの人手ひとで不足ふそくが叫さけばれていますが、その背景はいけいには「離職りしょく者しゃ

・優生ゆうせい思想しそうは現代げんだいにも。「時じの壁かべ」打うち破やぶる勝訴しょうそ判決はんけつからバトンを受うけ継つぎたい 「みんなで力ちからを合あわせれば、できることがある。力ちからを合あわせて、過去かこの判例はんれいがひどければ変かえる。法律ほうりつがひどければ違憲いけん判決はんけつをもらう。...そうやって、被害ひがいに見合みあった救済きゅうさいを考かんがえ

・国くにの交付こうふ金きん削減さくげんの「つけ」を次世代じせだいに押おし付つけるな 大学だいがく法人ほうじん化かから２０年ねん。国くにからの運営うんえい交付こうふ金きんはこの２０年間ねんかんで１６３１億おく円えん、１３％も削減さくげんされました。また、このかんのインフレも重かさなり、実質じっしつ的てきにはもっと大幅おおはばな交付こうふ金きん減額げんがくとなっています。 そのツケが

・収容しゅうようされ、不可視ふかし化かされるホームレス　問題もんだいは排除はいじょベンチだけではない 　「排除はいじょベンチ」は、街まちに見みえる形かたちで存在そんざいするため、その矛盾むじゅんに気きがつきやすいです。しかし、自治体じちたいが率先そっせんしてホームレス状態じょうたいにある人々ひとびとを施設しせつに長期間ちょうきかん収容しゅうようし、その存在そんざいを「不可視ふかし化か」

歴史れきし的てきなインフレによる生活苦せいかつくが広ひろがるも「大だい企業きぎょうも、中小ちゅうしょう企業きぎょうも、労働ろうどう者しゃも、等ひとしく苦くるしいのだからしょうがない...」そんな空気くうきが蔓延まんえんしています。そんな中なか、実じつはインフレ下かでの企業きぎょう収益しゅうえきは拡大かくだいし、労働ろうどう分配ぶんぱい率りつは低下ていかし続つづけているのだということを、データを

・「現代げんだいの奴隷どれい制度せいど」と評ひょうされた日本にっぽんの外国がいこく人じん労働ろうどう政策せいさくは変かわるのか 育成いくせい就労しゅうろう制度せいどが創設そうせつされ、技能ぎのう実習じっしゅう制度せいどが廃止はいしされるとのことです。 技能ぎのう実習じっしゅう制度せいどは、在留ざいりゅう資格しかく上じょう転職てんしょくが認みとめられず、多額たがくの債務さいむを背負しょわされて来日らいにちすることから、アメリカ国務省こくむしょうからも「人身じんしん

・学費がくひの値上ねあげは「親おや格差かくさ」を助長じょちょうする １９７５年ねんごろ、国立こくりつ大学だいがくの学費がくひは３６０００円えんと、今いまの１５分ぶんの１の額がくでした。２０００年ねんの学費がくひを見みても、約やく３４万まん円えんと現在げんざいの３分ぶんの２ほどの額がくです。今いまの標準ひょうじゅん額がくは年額ねんがく約やく５４万まん円えん、初年度しょねんどの納入のうにゅう金きんは入学にゅうがく金きんも合あわせれ

・トイレにも行いけない非ひ人間にんげん的てきな労働ろうどう環境かんきょうが支ささえる物流ぶつりゅう　根本こんぽんから見直みなおしませんか 　高速こうそく道路どうろ脇わきに転ころがる、尿にょうが入はいったペットボトルは、長距離ちょうきょりトラックドライバーの過酷かこくな労働ろうどう環境かんきょうを物語ものがたっています。２０２３年ねんの全日本ぜんにほんトラック協会きょうかいの調査ちょうさによると、時間じかん外がい労働ろうどう

11年ねん前まえの生活せいかつ保護ほご改正かいせいの際さい、国くにはデフレによる物価ぶっか下落げらくを口実こうじつとして基準きじゅん額がくの引ひき下さげを行おこないました。しかし、歴史れきし的てきなインフレが続つづいているにもかかわらず、生活せいかつ保護ほご基準きじゅんは引ひき下さげられたままです（そもそも、引ひき下さげ時じの算定さんてい方法ほうほう自体じたいにも問題もんだいがありましたが

この記事きじを寄稿きこうした本人ほんにんです。 「セクハラ」という言葉ことばが流行りゅうこう語ご大賞たいしょうを受賞じゅしょうしてから３５年ねんの時ときが経たちました。「セクハラはいけない」という意識いしきは、それなりに浸透しんとうしつつあるように見みえます。それにもかかわらず、未いまだに１０人にんにひとりがセクハラを経験けいけん。そし

貧困ひんこんを肌はだで感かんじている現場げんばの教職員きょうしょくいんから「給食きゅうしょく費ひ無償むしょう化か」という問題もんだい提起ていきが出でてきたことは、重要じゅうようだと感かんじます。 アメリカでは日本にっぽんより一いち歩ほ先さきに、教員きょういんたち自身じしんが労働ろうどう運動うんどうを展開てんかいし、子供こどもの貧困ひんこんの改善かいぜんを訴うったえる動うごきが広ひろがっています。例たとえばシカゴでは、ホームレス

・高たかすぎる学費がくひと「親おやの年収ねんしゅう」基準きじゅんの奨学しょうがく金きんが、ジェンダー差別さべつを助長じょちょうしている 大学生だいがくせい向むけの奨学しょうがく金きん制度せいどは「親おやの年収ねんしゅう」によって選別せんべつが行おこなわれます。 給付きゅうふ型がたは、非課税ひかぜい世帯せたいに準じゅんずる世帯せたいでないと受うけられず、貸与たいよ型がたの場合ばあいも、無む利子りしで貸付かしつけを行おこなう第だい一種いっしゅと、有利ゆうり

＜固定こてい残業ざんぎょう代だいで水増みずましする企業きぎょうも　「賃上ちんあげ」の内実ないじつの検証けんしょうが必要ひつようだ＞ 今年ことしの春闘しゅんとうは、人手ひとで不足ふそくの影響えいきょうから、企業きぎょう主導しゅどうの「賃上ちんあげアピール合戦かっせん」の様相ようそうを呈ていしています。しかし、この傾向けいこうを諸手もろてを挙あげて喜よろこぶ前まえに、本当ほんとうに基本給きほんきゅうが上あがっているのか、内実ないじつの検証けんしょうが求もとめ

＜教育きょういく現場げんばの疲弊ひへいを受うけ止とめ、給きゅう特とく法ほうの枠組わくぐみ自体じたいの見直みなおしを＞ 2022年度ねんどの文部もんぶ科学かがく省しょうによる教員きょういん勤務きんむ実態じったい調査ちょうさによれば、月つきの残業ざんぎょう時間じかんが45時じ間あいだを超こえる教員きょういんは中学校ちゅうがっこうで77.1％、小学校しょうがっこうでは64.5％に上のぼります。また、「過労かろう死しライン」を超こえて働はたらく

＜「悲惨ひさんなストーリー」だけに焦点しょうてんを当あてた記事きじ　責任せきにんの所在しょざいを覆おおい隠かくしてはいないか＞ 西田にしださんがこの記事きじで指摘してきされている「エモい記事きじ」への問題もんだい提起ていきとはまた少すこし異ことなるのですが、 困窮こんきゅう者しゃ支援しえんに携たずさわる立場たちばから最近さいきんのメディア報道ほうどうについて問といたいことは

困窮こんきゅう者しゃ支援しえんの現場げんばでは、たびたび「連帯れんたい保証人ほしょうにんが立たてられず、家いえを借かりられない」という壁かべに直面ちょくめんします。　高齢こうれいで身寄みよりがない、家族かぞくとの関係かんけいが悪わるいなどの理由りゆうで家族かぞくを連帯れんたい保証人ほしょうにんに立たてられない人ひとは、通常つうじょうの住宅じゅうたく市場いちばから排除はいじょされてしまっているのです。 そのよ