超ちょう円えん安やす時代じだいの留学りゅうがくは事前じぜん計画けいかくがポイント　安やすくて満足まんぞくな留学りゅうがくにするために考かんがえたいこと

高校生こうこうせいの応募おうぼ者しゃは減少げんしょう

9期生きせいとなる高校生こうこうせいたちの選考せんこう結果けっかをみると、応募おうぼ者しゃ数すうは1955人にんで昨年度さくねんどの2238人にんから283人にん減少げんしょう。特とくに公立こうりつ校こうからの応募おうぼ者しゃ数すうの減へり幅はばが大おおきく、174人にん少すくない697人にんとなった。トビタテ広報こうほう担当たんとうの西川にしかわ朋子ともこさんは「円えん安やすが影響えいきょうしている可能かのう性せいはあると思おもう。採用さいようされたトビタテ生せいからも『トビタテに落おちたら留学りゅうがくを諦あきらめていたかもしれない』という声こえを聞きく」と話はなす。

採用さいよう者しゃ数すうは716人にんと、前回ぜんかいより8人にん増加ぞうか。事務じむ局きょくは円えん安やすや物価高ぶっかだかで費用ひよう負担ふたんが膨ふくらみ、学生がくせいたちの資金しきん不足ふそくが深刻しんこく化かしていることを考慮こうりょし、全すべての奨学生しょうがくせいについて今年度こんねんどの留学りゅうがく準備じゅんび金きんを6万まん～10万まん円えん増額ぞうがくして支給しきゅうすることを決定けっていした。

超ちょう円えん安やす時代じだいの留学りゅうがくにはどのような工夫くふうが必要ひつようか。西川にしかわさんは「留学りゅうがく計画けいかくをしっかり立たて、プログラムの時期じきや内容ないよう、行いき先さきをよく考かんがえてみましょう」と呼よびかける。たとえば、渡航とこう費ひは夏なつがピーク。学校がっこう側がわの理解りかいを得えられれば夏休なつやすみを避さけたり、国くにの変更へんこうも視野しやに入いれたりして、費用ひようを抑おさえることもできる。また、姉妹しまい校こうなど学校がっこうの提携ていけいする受うけ入いれ先さきを探さがす、語学ごがく学校がっこうに通かよう場合ばあいはエージェントを通とおさず直接ちょくせつやりとりすることなどで工夫くふうすることもできるという。

高校生こうこうせいらが対象たいしょうの9期生きせいの行いき先さきについては、アジアが120人にん、ヨーロッパは217人にんで前年度ぜんねんど比ひ15％前後ぜんこうの増加ぞうか。北米ほくべいは212人にんで同どう12％減少げんしょうした。

「高校生こうこうせいに人気にんきのヨーロッパは物価ぶっかが高たかい一方いっぽう、学費がくひはアメリカほど高たかくない」と西川にしかわさん。また、高校生こうこうせいが興味きょうみを持もちやすいSDGs にかかわるテーマを学まなべる場所ばしょも多おおいという事情じじょうもあるという。

例たとえば、ジェンダーや教育きょういくといったテーマで研究けんきゅうするために、先進せんしん的てき取とり組くみの多おおいフィンランドを選えらぶ留学りゅうがくなどが最近さいきん人気にんきを集あつめている。「探究たんきゅうが授業じゅぎょうで導入どうにゅうされてから時間じかんが経たち『探究たんきゅう慣なれ』している世代せだいが増ふえた。留学りゅうがく＝アメリカではなく、考かんがえて国くに選えらびをしている印象いんしょうを受うける」（西川にしかわさん）

スポーツや芸術げいじゅつを学まなぶ留学りゅうがくもここ数すう年ねん堅調けんちょうだ。9期生きせいの留学りゅうがくテーマを見みると、サッカーや音楽おんがくの技術ぎじゅつを高たかめるという生徒せいともいれば、スポーツ医学いがくやアート教育きょういくを学まなびに行いく生徒せいともいて幅広はばひろい。西川にしかわさんは「部ぶ活動かつどうをしている子こにとって留学りゅうがくをする上じょうで一番いちばんの悩なやみは『どうやって休やすむの？』ということ。先生せんせいや先輩せんぱいの目めがあったり、レギュラー争あらそいがあったりと、高校生こうこうせいならではの悩なやみがある。ただ、部活ぶかつの仲間なかまにとっても部員ぶいんの留学りゅうがくはよい刺激しげきになるはず。部活ぶかつをしていても留学りゅうがくしてよいというイメージが醸成じょうせいされることを願ねがっている」と話はなす。