首相しゅしょう、贈与ぞうよ税ぜい６億おく円えん「手続てつづきした」　国税こくぜいは申告しんこく内容ないよう検討けんとう

　鳩山はとやま由紀夫ゆきお首相しゅしょうは２７日にち朝あさ、元もと秘書ひしょによる偽装ぎそう献金けんきん事件じけんに関連かんれんして、実母じつぼからの資金しきん提供ていきょうが贈与ぞうよにあたるとして、同日どうじつまでに贈与ぞうよ税ぜいの納付のうふ手続てつづきをしたことを明あきらかにした。

　首相しゅしょうは官邸かんてい前まえで記者きしゃ団だんに「修正しゅうせい申告しんこくしたのか」と問とわれ、「手続てつづきはしました。修正しゅうせいではなくて、申告しんこくをして納税のうぜいを致いたしました」と語かたった。

　ただ、国税こくぜい当局とうきょくは同日どうじつまでに申告しんこくや納付のうふについては把握はあくしていない模様もようだ。首相しゅしょう側がわが納税のうぜい地ちの室蘭むろらん税務署ぜいむしょに申告しんこく書しょを送おくるなどの手続てつづきをとった段階だんかいと見みられる。国税こくぜい当局とうきょくは今後こんご、申告しんこく書しょの内容ないようなどを検討けんとうし、贈与ぞうよにあたるかどうかを決きめることになる。

　首相しゅしょうは２４日にちの記者きしゃ会見かいけんで、母ははからの資金しきん提供ていきょうについて「贈与ぞうよ税ぜいを免まぬかれたいという発想はっそうはなかった」と強調きょうちょう。資金しきん提供ていきょうは２００２年ねんから約やく１２億おく６千せん万まん円えんあり、納税のうぜい見込みこみ額がくは約やく６億おく円えんになると説明せつめいした。

　だが、０２、０３年ねん分ぶんは時効じこうが既すでに成立せいりつしているため、贈与ぞうよと認定にんていされた場合ばあい、加算かさん税ぜいなどを含ふくむ追徴ついちょう税額ぜいがくは０４〜０８年ねん分ぶんで計けい５億おく円えん超ちょうとなる見通みとおしだ。