「ツール」メニューから「コロナ処理」を選ぶと、「コロナ画像」ダイアログが表示されます。ダイアログの「種類」で「回転アンシャープマスク」を選びます。
ダイアログの「中心」にある「中心線表示」にチェックを入れると、画像に緑の線と円が表示されます。
画像の太陽の中心をクリックすると緑の円がクリックした点を中心として表示されます。「矢印」ボタンで中心の位置を動かし、「半径」で円の大きさを調整し、緑色の円が月縁と合うようにします。
線の交点が回転アンシャープマスクの回転の原点になります。また緑の円の内部には回転アンシャープマスクがかかりません。月縁を回転アンシャープマスク処理をすると画像が乱れてしまうので、緑の円は月縁より2~3ピクセル分大きくなるようにして月縁を除外します。
「コロナ処理」ダイアログの「回転角」はコロナの構造を強調します。回転角が大きいと太い構造が強調され、小さくすると細い構造が強調されます。もっとも大きな流線が強調されるように、「回転角」を指定します。
「強さ」は強調した流線のコントラストを向上します。強さを大きくするとコントラストが上がります。「段階」を1より大きくすると複数の回転角で処理した効果が得られて、太い構造と細かい構造を同時に強調できます。たとえば「回転角」が8で「段階」が4の場合は、ぼかし画像の回転角は8度・4度・2度・1度となります。
「プロミネンス偽色マスク」にチェックを入れると、回転アンシャープマスクで発生するプロミネンス両側の偽色(緑色の像)を除去します。
低解像度の画像で回転アンシャープマスクの結果をプレビュー。緑の円の内部には処理がかからない。