新型ウイルス、世界の死者50万人を超える 感染者は1000万人
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計(日本時間29日午前時点)によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による累計死者は世界で50万人を超えた。
新型ウイルスが昨年末に中国で発生して以来、累計感染者は1000万人を突破した。
世界の感染者の半数を、アメリカとヨーロッパで占めている。南北アメリカでは現在、COVID-19(新型ウイルスの感染症)患者が急激に増えている。
南アジアとアフリカでも新型ウイルスは影響を及ぼし続けており、感染のピークは7月末以降になるとみられている。
28日までの6日間に確認された新規感染者は100万人近くに上るなど、大規模な流行は世界の多くの地域で今も続いている。
米南部などで再び規制
新型ウイルスの影響が最も大きいのはアメリカで、感染者は約250万人、死者は約12万5000人が報告されている。
同国では南部を中心にロックダウン(都市封鎖)を解除した州で、新規感染者が過去最多を更新している。
テキサス、フロリダなどの州当局は、再び経済活動の規制を強化している。
中国やイギリスでも
いくつかの国々の調査によると、新型ウイルスの影響は、白人よりも黒人やアジア系のほうが深刻になりやすいとされる。
世界で2番目に影響が大きいブラジルでは、感染者は130万人、死者は5万7000人をそれぞれ超えている。
新たな流行の波が押し寄せる中、同国リオデジャネイロ州は7月10日からサッカースタジアムを開場する。当面、観客数は収容人数の3分の1に限定するという。
一方、中国・北京では27日、新たな爆発的流行を抑えるため、厳しいロックダウンを実施した。河北省安新県では、住民約50万人に県境を越えた行き来を禁じる。
西ヨーロッパで死者が最多のイギリスでは、イングランド中部レスターで新規感染者が急増。政府は自治体限定のロックダウンを初めて導入する可能性を示唆している。
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