国語こくご審議しんぎ会かいは,平成へいせい5年ねん11月に文部もんぶ大臣だいじんから諮問しもんされた「新あたらしい時代じだいに応おうじた国語こくご施策しさくの在あり方かたについて」のうち,「情報じょうほう化かへの対応たいおうに関かんすること」にかかわって,「表ひょう外がい漢字かんじ字体じたい表ひょう」を答申とうしんする。答申とうしんに当あたり,表ひょう外がい漢字かんじ（常用漢字じょうようかんじ表ひょうにない漢字かんじ）における字体じたい問題もんだいの重要じゅうよう性せいにかんがみ,平成へいせい10年ねん6月がつには,第だい21期き国語こくご審議しんぎ会かいの審議しんぎ経過けいか報告ほうこくとして「表ひょう外がい漢字かんじ字体じたい表ひょう試案しあん」を公表こうひょうし,さらに,平成へいせい12年ねん9月がつには,第だい22期き国語こくご審議しんぎ会かいの第だい2委員いいん会かい試案しあんとして「表ひょう外がい漢字かんじ字体じたい表ひょう（案あん）」を公表こうひょうして,各かく方面ほうめんの意見いけんを広ひろく聞ききながら,慎重しんちょうに審議しんぎを重かさねてきた。
　本ほん答申とうしんとして示しめす「表ひょう外がい漢字かんじ字体じたい表ひょう」は,一般いっぱんの社会しゃかい生活せいかつにおいて,表ひょう外がい漢字かんじを使用しようする場合ばあいの「字体じたい選択せんたくのよりどころ」となることを目指めざして,次つぎのような基本きほん方針ほうしんに基もとづき作成さくせいしたものである。

　なお,本ほん答申とうしんは「�T　前文ぜんぶん」「�U　字体じたい表ひょう」「�V　参考さんこう」の3章しょうから成なる。このうちの前文ぜんぶんにおいては,表ひょう外がい漢字かんじの字体じたいに関かんする基本きほん的てきな認識にんしき,表ひょう外がい漢字かんじ字体じたい表ひょうの性格せいかく等とうについての見解けんかいを述のべるとともに,これに関連かんれんする「学校がっこう教育きょういくとの関係かんけい」「情報じょうほう機器ききとの関係かんけい」等とうについても触ふれることとする。