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イーロン・マスクの運がついに尽きた | Business Insider Japan

イーロン・マスクのうんがついにきた

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イーロン・マスクはいま、テスラをつぶしかけた2018ねんをもしのぐだいピンチにおちいっている。

Arantza Pena Popo/ Business Insider

イーロン・マスク(Elon Musk)は絶好調ぜっこうちょうだった。

2019ねんから2022ねんにかけて、マスクのけはえにえていた。テスラ(Tesla)は2020ねん創業そうぎょう以来いらいはじめて通期つうきでの営業えいぎょう黒字くろじ達成たっせいし、巨大きょだい上海しゃんはいしん工場こうじょう生産せいさん拡大かくだいするにつれて株価かぶか急上昇きゅうじょうしょうした。スペースX(SpaceX)のロケットは世間せけん注目ちゅうもくあつめ、爆発ばくはつこしたときですらみな拍手はくしゅ喝采かっさいおくった。

マスクは、不正ふせい行為こうい自己じこ取引とりひきかんして非難ひなんこえがってもまるでわなかった。やりたい放題ほうだいいたい放題ほうだいでも、成功せいこうこうからついてきた。2021ねんにはタイムのパーソン・オブ・ザ・イヤーにもえらばれた。

こうしてマスクは、リスク中毒ちゅうどくのブラックジャック・プレイヤーがかならずやることをやった——自分じぶんうんたよりすぎたのだ。自信じしん過剰かじょう確証かくしょうバイアス、そして主導しゅどうけん自分じぶんにあるという幻想げんそう。これらのせいで判断はんだんあやまり(そしてドッカーン)、イーロン帝国ていこくふたた苦境くきょうたされている。

かつて光景こうけい

先日せんじつ開催かいさいされたニューヨーク・タイムズのディールブック・カンファレンスをれば、ツキのわりあきらかだった。司会しかいのアンドリュー・ロス・ソーキン(Andrew Ross Sorkin)とのインタビューは終始しゅうし、マスクが手詰てづまりになったことを明白めいはく物語ものがたっていた。

マスクは、X(きゅうTwitter)の運命うんめいにぎるであろう人々ひとびとたいしてはげしいいかりをあらわにし、会社かいしゃ将来しょうらいかんする重要じゅうよう質問しつもんこたえにきゅうし、ネットじょうでの見境みさかいのないみずからのはん社会しゃかいてき行為こういについては謝罪しゃざい一言ひとこともなかった。

紳士しんし淑女しゅくじょみなさん、これがみずからのおこないで泥沼どろぬまにはまったことにづいたときのマスクだ。わたしはよくっている。だれしもがかつて光景こうけいだからだ。たとえば、2018ねんにテスラをつぶしかけたときがそうだ。マスクはあのときのように惨事さんじ回避かいひする方法ほうほうつけるかもしれないが、いま状況じょうきょう前回ぜんかいよりもはるかにきびしい。

マスクは、130おくドル(やく1ちょう8200おくえん、1ドル=140えん換算かんさん)を負債ふさいかかえたままXが急速きゅうそくしずみつつあること、需要じゅようしん製品せいひんまずしさからテスラの利益りえき縮小しゅくしょうしていること、そして世間せけん一般いっぱんがマスクのパフォーマンスにうんざりしていることに対処たいしょしなければならない。

マスクランドでは、すべてがかねでつながっており、いちしゃ問題もんだい他社たしゃにも波及はきゅうする。だからこそマスクはいつになく意固地いこじになっている。のせいではなく、かれのツキは本当ほんとうわったのだ。

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