地籍ちせき調査ちょうさ（国土こくど調査ちょうさ）について

地籍ちせき調査ちょうさの流ながれについて

１、基準きじゅん点てん測量そくりょう

　測量そくりょうの基準きじゅんとなる杭くいなどを設置せっちし、これが日本にっぽんのどこに位置いちしているかを測はかります。これを基準きじゅんとして調査ちょうさ地区ちく内ないの一筆いっぴつ一いち筆ぴつを測量そくりょうします。

２、一筆ひとふで地ち調査ちょうさ、境界きょうかい確認かくにん

　皆様みなさまに立会たちあえしていただき、法務局ほうむきょくにある資料しりょう（地図ちず、登記とうき簿ぼ）と現地げんちを照合しょうごうし、一筆ひとふでごとに調査ちょうさ確認かくにんします。

３、一筆ひとふで地ち測量そくりょう

　一筆ひとふで地ち調査ちょうさで確認かくにんした境界きょうかいを、精密せいみつな光波こうは測はか距儀で基準きじゅん点てんから正確せいかくに測量そくりょうし、面積めんせき測定そくていを行おこないます。

４、地籍ちせき簿ぼと地籍ちせき図ずの作成さくせい

　一筆ひとふで地ち調査ちょうさや一筆ひとふで測量そくりょうによる面積めんせき測定そくていで得えられたデータをもとに、地図ちず（地籍ちせき図ず）と帳簿ちょうぼ（地籍ちせき簿ぼ）を作成さくせいします。

５、閲覧えつらん

　出来上できあがった地図ちず（地籍ちせき図ず）と帳簿ちょうぼ（地籍ちせき簿ぼ）を最さい寄よせの場所ばしょで皆様みなさまに閲覧えつらんしていただきます。期間きかんは２０日間にちかんです。

６、登記とうき

　閲覧えつらん終了しゅうりょう後ご、地図ちず（地籍ちせき図ず）と帳簿ちょうぼ（地籍ちせき簿ぼ）は県知事けんちじの認証にんしょうを受うけた後のち、法務局ほうむきょくに送付そうふされます。公おおやけ図ず（切きり図ず、字じ限げん図ず）は地籍ちせき図ずに、登記とうき簿ぼの記載きさいは地籍ちせき簿ぼに従したがって書かき換かえられます。

地籍ちせき調査ちょうさの効果こうかについて

土地とちの管理かんり

　地籍ちせき調査ちょうさによって作成さくせいされた地籍ちせき図ずが法務局ほうむきょくに備そなえ付つけれると、それをもとに現地げんちの境界きょうかいを復元ふくげんすることができるようになるため、境界きょうかいをめぐるトラブルが大幅おおはばに減少げんしょうします。また、早はやく地籍ちせき調査ちょうさを済すませておけば、後世こうせいに境界きょうかいがわからなくなる事態じたいを防ふせぐことができます。

土地とちの取引とりひき

　地籍ちせき調査ちょうさがしてあれば、法務局ほうむきょくに備そなえ付つけられた地図ちずと土地とちの現状げんじょうが一致いっちするため、土地とちの売買ばいばいや分筆ぶんぴつ、合ごう筆ひつが円滑えんかつに行おこなえるようになり、経済けいざい活動かつどうの活性かっせい化かにもつながります。

公共こうきょう事業じぎょう

　地籍ちせき調査ちょうさが完了かんりょうした地域ちいきでは事業じぎょう計画けいかくが立たてやすく、分筆ぶんぴつなどもスムーズに行おこなわれるため、円滑えんかつに公共こうきょう事業じぎょうを進すすめることができます。また、災害さいがいで地形ちけいが変かわってしまったような場合ばあいでも、地籍ちせき図ずをもとに現地げんちの境界きょうかいを正確せいかくに復元ふくげんできるため、速すみやかに災害さいがい復旧ふっきゅうにとりかかることができます。

まちづくり

地籍ちせき調査ちょうさの成果せいかを基礎きそデータとして利用りようすることで、各種かくしゅ計画けいかく図ずの作成さくせいなどが容易よういになり、住民じゅうみんの皆様みなさまにわかりやすいきめ細ささやかな計画けいかく立案りつあんが可能かのうになります。

地籍ちせき調査ちょうさにご理解りかいとご協力きょうりょくをお願ねがいします。