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出雲の伝統工芸紹介「大社の祝凧」 | 出雲市

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出雲いずも伝統でんとう工芸こうげい紹介しょうかい大社たいしゃしゅくだこ

  
  出雲いずもには、ゆたかな自然しぜん歴史れきしはぐくまれたおおくのすぐれた伝統でんとう工芸こうげいがあります。

    つくしゅほうおもいとともに、出雲いずも工芸こうげい紹介しょうかいします。 
 

 




 観光かんこうきゃくでにぎわう出雲いずも大社たいしゃからほどちかくの、かみむかどおりにめんした店舗てんぽで「大社たいしゃしゅくだこ」の製作せいさくつづ
さん代目だいめとなる高橋たかはし日出美ひでみさんにおはなしをうかがいました。
高橋日出美氏

 

全国ぜんこく唯一ゆいいつ、「大社たいしゃしゅくだこ
 かつて、出雲いずも大社たいしゃせんいえ北島きたじまりょう国造くにのみやつこでおいわいごとがあると、氏子うじこ稲佐いなさはまで「づる」「かめ」のえがいたたこげておいをしました。
その風習ふうしゅうはなくなりましたが、初代しょだいこのみ(こう)さんがちいさなしゅくだこ装飾そうしょくよう制作せいさくし、復活ふっかつさせました。

 
 あかたこづる」は、左側ひだりがわ羽根はねひろげたづるまる姿すがたあらわし、右側みぎがわは「つる」や、穀物こくもつ家宝かほう連想れんそうする「くら」とめます。
 
 くろたこかめ」は、上側うわがわ大黒おおくろさまづちやふくろ左下ひだりしたぶくおおるように「」のみぎべいたわらあらわしており、ここにしかない縁起物えんぎものです。
 
自宅じたく玄関げんかんかざられている、おおきな「大社たいしゃしゅくだこ
玄関の祝凧

きだからつづけられる
 「ちいさいときから祖父そふつくっとるのをてきたし、めとるのがきなだけだけんね。やめたいとおもったことはないね。
にならんね、すわっとるのが。その分散ぶんさんもよくするわ。運動うんどう松江まつえまであるいていったりもしたよ。(笑)」と、はな日出美ひでみさん。

 
 日出ひのでよしさんの祖父そふたる初代しょだいよしみさんは、しゅくだこつくまえかさつくっていたそうです。日出ひのでよしさんは会社かいしゃつとめをしながら、よしみさんののちいだ父親ちちおや手伝てつだっていましたが、父親ちちおや日出ひのでよしさんが42さいときくなり、そのしゅくだこ制作せいさく日出ひのでよしさんいちにんたくされました。
 ちいさいときからずっと祖父そふ様子ようすていたので、やりかたはよくわかっていたそうです。
 「ちちとき自分じぶんでは個性こせいちがうので、文字もじね、めもちがう。」と、日出ひのでよしさん特有とくゆうしゅくだこつくっておられます。
 「やっぱり祖父そふつくったものだから今後こんごのこしていきたい。やさんようにやっとります。」

日出美さんの手

たけもとめてやま
 いわだこつくるために、まずたけりにきます。たけ見分みわかた経験けいけんについていきます。
 みずかやまはいり、てきしたたけえらんでかえります。むかし日御碕ひのみさき真竹まだけ(まだけ)を使つかっていましたが、鹿しかがタケノコをべていものがなくなってしまったそうです。

 たけにも種類しゅるいがあり、おおきなしゅくだこにはふしながたけ必要ひつようですが、孟宗竹もうそうちく(もうそうたけ)はふしあいだちいさく使つかえません。
 現在げんざいは、ひとづてに紹介しょうかいしてもらったたて久恵くえ真竹まだけ使用しようしています。わかたけ強度きょうどよわく、3ねんくらいったたけでないと使つかえません。たけかわつよさが全然ぜんぜんちがうそうです。「ひといは大切たいせつだなあとかんじます。」と高橋たかはしさんははなされました。


 かえったたけってから乾燥かんそうさせ、あぶって加工かこうします。

 たけってきて、1がつ~2がつ処理しょりをして、3がつくらいから作業さぎょうをするそうです。和紙わしたけ天候てんこうによっても状態じょうたいわります。


制作せいさくどものころから
 高橋たかはしさんは「じょうき・たいしゃ」も制作せいさくされ、しゅくだこ同様どうようけんのふるさと伝統でんとう工芸こうげいひん指定していけておられます。
「じょうき・たいしゃ」とは、それぞれの家庭かていつくられる、ちいさなコマがついた和紙わしりのふねがたたいがたなど独自どくじふねのことです。
 ふねなかにローソクをれ、毎年まいとしななゆうころからぼんにかけてどもたちがみちいてある風習ふうしゅう江戸えど末期まっきからありました。

 
 高橋たかはしさんがちいさいとき昭和しょうわ30年代ねんだいごろは、どもたちがじょうきをいて神門ごうどどおりをあるいていたそうです。「砂利じゃりどうなのでじょうきがよくひっくりかえって、えていてかえったのをおぼえているよ。」とわらっておられました。

高橋たかはしさんが中学生ちゅうがくせいときつくられたたいしゃが、いまもご自宅じたくかざってありました。
鯛車

 日々ひび制作せいさくについて、「作品さくひんつくっていて、調子ちょうしわるおなじミスがつづく。ないときは、20まいえがいても、30まいえがいても、ミスはないんだが、わるときつづく。そんなときは、5日間にちかんくらい仕事しごとをすると、調子ちょうしわる。」とはなされました。
制作中の祝凧 
制作中の祝凧  


えのために遠方えんぽうからも
 旅行りょこう雑誌ざっしたり、大社たいしゃ蕎麦そばかざってあるたこ工房こうぼうたずねられるほうがいらっしゃるそうです。
 30ねんまえにもらっていえかざっていたしゅくだこふるくなったのでえたいと、遠方えんぽうからきたられることもあり、長年ながねんやってよろこびをかんじるとはなされました。

 また、旅先たびさきでご自身じしん作品さくひんることもあるそうで、倉敷くらしき東尋坊とうじんぼう長野ながの蕎麦そばにも高橋たかはしさんのしゅくだこかざってあり、あちこちでかけるのだそうです。

玄関の祝凧 

今後こんご挑戦ちょうせん
 「あたらしいものにもチャレンジしていきたいとおもっています。ハガキにするとか、がくにいれてみようとかいうはなしもあります。」
 「結婚式けっこんしきものに使つかっていただくこともあって、なかなかかず用意よういするのは大変たいへんですが、ご相談そうだんいただけたらうれしいです。」

店舗正面


大社たいしゃしゅくだこ 高橋たかはし
 島根しまねけん出雲いずも大社たいしゃまち杵築東きづきひがし724
  電話でんわ:0853-53-1553  
  営業えいぎょう時間じかん:9~19
    http://izumo-teshigoto.jp/kyo/kyo_01.html出雲いずもしごとマップ)

 ◆大社たいしゃしゅくだこ下記かき場所ばしょ購入こうにゅうできます
高橋たかはし日出美ひでみさんの自宅じたくけん工房こうぼう
島根しまねけん物産ぶっさんかん松江まつえ

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