来らい原はら岩いわ樋とい

スポット概要がいよう 

　来らい原はら岩いわ樋とい（くりはらいわひ）は、慶長けいちょう１８年ねん(1623年ねん)に本田ほんだ九きゅう兵衛ひょうえが、取水しゅすい口こうに四よん尺しゃく四方しほうの岩いわ樋といを敷設ふせつしたことからはじまります。初代しょだい大だい梶かじ七兵衛しちべえが私財しざいを投なげうって高瀬川たかせがわを開削かいさくした際さいに、高瀬川たかせがわの取水しゅすい口こうとして汗あせ入にゅうヶ樋といを作つくりましたが、木製もくせいだったため洪水こうずい時じには決壊けっかいする恐おそれがありました。樋といをより強固きょうこなものにするため、大だい梶かじ七兵衛しちべえの孫まご・大だい梶かじ忠左衛門ちゅうざえもん朝ちょう則そくが祖父そふの意思いしをつぎ、元禄げんろく１３年ねん(1700年ねん)に岩いわ樋といを完工かんこうし疎水そすいしたとされています。
　岩いわ樋といの規模きぼは幅はば２.６ｍ、高たかさ４.２ｍ、長ながさ９.１ｍで、農業のうぎょう用水ようすいの取水しゅすいだけでなく、斐伊川ひいかわと高瀬川たかせがわをつなぐ高瀬舟たかせぶねの往来おうらいにも利用りようされました。

　天井川てんじょうがわの斐伊川ひいかわとの水位すいい差さが大おおきくなったため、３段だんのゲートを上下じょうげさせることで水位すいいを調整ちょうせいしながら高瀬舟たかせぶねを通過つうかさせる「閘門（こうもん）式しき構造こうぞう」が取とり入いれられました。これが日本にっぽん最古さいこ級きゅうの連続れんぞく閘門式しきの土木どぼく施設しせつであることが評価ひょうかされ、平成へいせい26年ねん9月がつに土木どぼく学会がっかいの選奨せんしょう土木どぼく遺産いさんに認定にんていされました。
　来らい原はら岩いわ樋といで取水しゅすいされた用水ようすいは、今いまなお間あいだ府川ふかわと高瀬川たかせがわに流ながれ、大社たいしゃ町まちまでの沿線えんせん農地のうちを潤うるおしています。
　岩いわ樋とい公園こうえんの展望てんぼう広場ひろばまで上あがると、山地さんちから平野へいやに流ながれ出でる斐伊川ひいかわの大おおきな流ながれが眼下がんかに広ひろがります。

地域ちいきが誇ほこるおすすめポイント

来らい原はら岩いわ樋とい祭まつり

　来らい原はら岩いわ樋といを開削かいさくした先人せんじんの功績こうせきに感謝かんしゃして、毎年まいとし９月がつに来き原はら岩いわ樋とい祭まつりを開催かいさいしています。
　子供こどもたちによるヤマメのつかみ取どりや試食ししょく会かい、ゲーム等とう内容ないよう盛もりだくさんです。祭まつりを通とおし子供こどもたちにも来き原はら岩いわ樋といのことを伝つたえるふるさと活動かつどうが行おこなわれています。

　参加さんかを希望きぼうされる方ほうは、大津おおつコミュニティセンターまでお問合といあわせください。

無料むりょうボランティアガイド

　来らい原はら岩いわ樋といでは、無料むりょうボランティアガイドも行おこなっています。止とめ屋やの渕ふち伝承でんしょう地ちを含ふくめ、地元じもとガイドがご案内あんないいたします。
　◆開催かいさい日時にちじ：毎週まいしゅう土曜日どようび、日曜日にちようび、月曜日げつようび、祝日しゅくじつの13時じ～17時じ
　◆所要しょよう時間じかん：40分ふん程度ていど
　◆申込もうしこみ方法ほうほう：以下いかの申込もうしこみ書しょをご記入きにゅうのうえ、大津おおつコミュニティセンターへ10日にち前まえまでにＦＡＸふぁっくすまたはメールでお申もうし込こみください。
　来らい原はら岩いわ樋とい（土木どぼく遺産いさん）ボランティアガイド予よ約やく申込もうしこみ書しょダウンロード 

スポットの場所ばしょ
 

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 お問とい合あわせ先さき

大津おおつコミュニティセンター
　T E L ：０８５３－２１－０１７２
　F A X ：０８５３－２１－４２１５
　E-mail：otsu-cc@local.city.izumo.shimane.jp