まずは何から始めましたか。
ー 尾原さん:私は始める以前に辞めることのハードルが大きくて、自分が積み上げてきたものを一旦ゼロまたはマイナスに戻すという覚悟を持つことでした。それを覚悟すると同時に創業したらどういうライフスタイルになるんだろう?と具体的にイメージしていって、家族や周囲の協力を得てスタートしたという感じですね。
ー 長瀬さん:私はNPOさんがやっていた起業家スクールに申込をしました。まだ定まらないふわっとした気持ちで申込したんですけど、そこで具体的に自分の思いをカタチにするという事を学びました。同期の横のつながりも出来て「自分もやらなきゃ!」と思えるようになりました。
創業するまでにやっておいた方が良いことはありますか。
ー 尾原さん:なんでも口に出すことですかね。軽いと思われるかもしれませんがそれを拾ってくれる人も現れますし、自力だけで始める事はほぼほぼ出来ないと思っています。そこからアドバイスや自分にない知識、そしてチャンス!をいただいたりしました。
ー 長瀬さん:私はあえてちょっと現実的なお話をしますと、貯金は出来れば・・・出来る範囲でされておいた方がよいかなと思います。融資は通りやすい世の中になっていると思うんですが、借入金額の算定や信用、安心感にも繋がりますし、可能な範囲で心がけておかれたら良いかと。
家族の反対や、子育てに対する不安もあります。どのように解決されましたか。
ー 尾原さん:創業してからのメリット・デメリットを自分自身もしっかり把握して、とにかく双方が納得するまで根気よく家族としっかり話し合うことでしょうか。そうやってそこまで本気で考えているんだ!と思わせることかな。
ー 長瀬さん:私は事後報告!(笑)にしていました。ある程度までしっかり固めてもう止められない状態になってから家族に報告しました。子育てに関しても結局は自分がどこまで手をかけたいか?だと思うので、創業を決めた時から子どもたちには自立を促すように日々心がけました。下の子も早くからお米を炊いたりするようになりましたよ。
創業される方へメッセージ
ー 尾原さん:私は本当に周りの方の助言や紹介などに耳を傾けて、そこにひょいと乗っけてもらって・・・今があるという感じなので、偉そうな事なんて言えないのですが、その経験を踏まえて「とにかく人から頂いたお話には素直にのってみる」というのは大切だと感じています。先入観を持たずぜひ紹介された方に会ってみるとか、創業塾など勉強会に参加するとかまずはそこからかなと思います。
ー 長瀬さん:同じような内容になってしまいますが、私も自分がグイグイというよりとにかく周りの方に後押しされてここまで来たと思っています。そういう意味でも応援団を増やすというか、こんな事をやりたいんだ!と言って歩くのは大事かもしれません。口に出してしまうとやらざるを得ないですから。大人になるといくらでも先延ばしにできるし、い訳もできる。ふわっとした気持ちでも良いんです。まずは言葉にしてやりたい事を発信してみるのが自分を追い込めるのでおススメですね。