Q:まずは何から始めましたか?
ー 長瀬さん:とにかく色々な方に会いにいきました。セミナー、勉強会など色々です。職種問わず島根で頑張っている方のお話を聞く事で本当に刺激になりました。それと並行してしまね起業家スクール実行委員会(運営:しまね産業振興財団)が運営する「しまね起業家スクール」を受講しました。あの頃繋がった方たちとは今でも励ましあい助けられている存在も多くて、足で稼ぐ(笑)のは大事だなと実感しています。
ー 柳楽さん:私は「創業塾」に通ったんですが、受講生の多くは実店舗を持って創業したい方たちだったんです。自分はそういった職種ではなかったのですが、逆にそういった方への市場調査の場所としても利用させてもらいました。仕事のニーズですね、自分を取り巻く状況をしっかり調べつつ人脈も作っていったというところでしょうか。
Q:創業して良かったこと、悪かったことはなんですか?
ー 長瀬さん:コントロールできる時間が増えたことと、同じ自営業者のみなさんと深く関われるようになった事です。長く自営業を営んでおられる方たちのお話は本当に深く刺さります。哲学を持ってやっておられる方も多いので今でも折々でアドバイス頂いたりして、とても有難いことですね。悪かった事はやっぱり…不安定な事でしょうか(笑)。コロナで右往左往したり会社員でいた頃にはなかった不安です。
ー 柳楽さん:自分の意見をダイレクトにお客さんに伝えられるようになったことでしょうか。会社勤めをしていれば当然自分の意見より会社の方針が優先される訳ですが、今は自分がこうした方が良いと思ったことは素直に先方に伝えられます。その一方で提案したことには全て責任を負わなければいけないので…悪かったことというのはちょっと違うかもしれませんが自分の言葉への責任は重くなりました。
Q:辛いときや大変なときはどうやって乗り越えておられますか?
ー 長瀬さん:とにかく小出しにする!今は飲みにも行けないしそれしかないです。ただポジティブなベクトルを持った人に話す、そういう人の中に身を置いていないとだめです。人に話すだけでほとんどの辛いことは半分くらい解決した気分になりますから。小さいうちに芽を摘んで大きくならないように心がけています。
ー 柳楽さん:私実は創業してからはあまり辛かったことがないんです(笑)。むしろ会社勤めをしていた頃の方が…板挟みの中堅どころの立場で大変なことも多々ありました。あえて挙げるならお客様との金銭的なやり取りが大変だった時は、私もやっぱり周りの人にあれこれこぼして発散します。長瀬さんのコワーキングスペースでも随分そんな話をしました(笑)。最近はSNSで人と話せない深夜に呟くのも意外と発散できます。