鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（一いち）

池波いけなみ正太郎しょうたろう

（5.0）投稿とうこう数すう1件けん

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556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

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斬きり捨すて御免ごめんの権限けんげんを持もつ、江戸えど幕府ばくふの火付ひつき盗賊とうぞく改あらため方かた（ひつけとうぞくあらためかた）の長官ちょうかん・長谷川はせがわ平蔵へいぞう。その豪ごう腕うでぶりは、盗賊とうぞくたちに“鬼おにの平蔵ひらぞう”と恐おそれられている。しかし、その素顔すがおは「妾腹しょうふくの子こ」として苦労くろうをし、義理ぎりも人情にんじょうも心得こころえている。昔むかしは大おおいに遊あそび、放蕩ほうとう無頼ぶらいの限かぎりを尽つくしたことも。テレビに舞台ぶたいに、人気にんき絶大ぜつだいの鬼平おにへいシリーズ第だい一いち巻かんは「唖おしの十蔵じゅうぞう」「本所ほんじょ・桜屋敷さくらやしき」「血ち頭あたまの丹たん兵衛ひょうえ」「浅草あさくさ・御厩みまや河岸かわぎし」「老ろう盗ぬすめの夢ゆめ」「暗くら剣けん白梅はくばい香が」「座頭ざがしらと猿さる」「むかしの女おんな」を収録しゅうろく。

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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（一いち）

556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

斬きり捨すて御免ごめんの権限けんげんを持もつ、江戸えど幕府ばくふの火付ひつき盗賊とうぞく改あらため方かた（ひつけとうぞくあらためかた）の長官ちょうかん・長谷川はせがわ平蔵へいぞう。その豪ごう腕うでぶりは、盗賊とうぞくたちに“鬼おにの平蔵ひらぞう”と恐おそれられている。しかし、その素顔すがおは「妾腹しょうふくの子こ」として苦労くろうをし、義理ぎりも人情にんじょうも心得こころえている。昔むかしは大おおいに遊あそび、放蕩ほうとう無頼ぶらいの限かぎりを尽つくしたことも。テレビに舞台ぶたいに、人気にんき絶大ぜつだいの鬼平おにへいシリーズ第だい一いち巻かんは「唖おしの十蔵じゅうぞう」「本所ほんじょ・桜屋敷さくらやしき」「血ち頭あたまの丹たん兵衛ひょうえ」「浅草あさくさ・御厩みまや河岸かわぎし」「老ろう盗ぬすめの夢ゆめ」「暗くら剣けん白梅はくばい香が」「座頭ざがしらと猿さる」「むかしの女おんな」を収録しゅうろく。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（二に）

556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

四季しきおりおりの風物ふうぶつを背景はいけいに、喜よろこびや悲かなしみを秘ひめた人間にんげんが生いきている。強つよ殺ころせ、強姦ごうかんをいとわない盗賊とうぞく一味いちみあり、仇討あだうちちと男おとこのプライドにかけて盗ぬすみを働はたらくものあり。清廉せいれんを装よそおう論理ろんりだけでは裁さばけない江戸えどの街まち、警備けいびにあたるのは火ひ盗ぬすめ改あらためメ。こころよい人情にんじょうと溶とけあう独自どくじの境地きょうちを拓ひらいた鬼平おにへいシリーズの第だい二に巻かんは、「蛇へびの眼め」「谷中たになか・いろは茶屋ちゃや」「女おんな掏摸すりお富とみ」「妖盗葵あおい小僧こぞう」「密偵みってい」「お雪ゆきの乳房ちぶさ」「埋蔵まいぞう金きん千せん両りょう」の七なな篇へんを収おさめている。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（三さん）

556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

“鬼平おにへい”と江戸えどの悪人あくにんたちから恐おそれられる幕府ばくふ火付ひつき盗賊とうぞく改あらため方かたの長官ちょうかん・長谷川はせがわ平蔵へいぞうが、ときにはユーモアをまじえ、ときには鋭するどい勘かんを働はたらかせて、兇悪きょうあくな盗賊とうぞくを相手あいてに大だい奮闘ふんとうをつづける。その颯爽さっそうたる立たち回まわりが大だい評判ひょうばんの人気にんきシリーズ第だい三さん巻かんは、珍めずらしくも平蔵ひらぞうが、うさ忠ちゅうこと木村きむら忠吾ちゅうごを供きょうに京都きょうと・奈良ならへ長旅ながたびをしたり、平蔵ひらぞうの妻つま・久栄ひさえが活躍かつやくする、動うごきのある傑作けっさく揃ぞろい。「麻布まふねずみ坂ざか」「盗ぬすめ法ほう秘伝ひでん」「艶つや婦ふの毒どく」「兇剣」「駿しゅん州しゅう・宇津谷うつや峠とうげ」「むかしの男おとこ」の六ろく篇へんを収録しゅうろくしている。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（四よん）

537pt/590円えん(税込ぜいこみ)

はっと、平蔵ひらぞうが舟ふねの中なかへ身みを伏ふせた。荒屋敷あらやしきの潜せん門もんがしずかに開ひらき浪人ろうにん風ふうの男おとこがあらわれ、あたりに眼めをくばっている。（これほどのやつがいたのか……）平蔵ひらぞうの全身ぜんしんをするどい緊張きんちょうがつらぬいた。──密偵みってい・おまさの窮地きゅうちを救すくうため、ひとり敵てき地ちにのりこんだ平蔵へいぞうの凄絶せいぜつな剣けん技わざを描えがく「血ち闘たたかえ」、のちの展開てんかいに大おおきな役目やくめを果はたすことになる、盗賊とうぞく・大滝おおたきの五郎ごろう蔵ぞうが初はつ登場とうじょうの「敵てき」ほか、「霧きりの七郎しちろう」「五ご年ねん目めの客きゃく」「密通みっつう」「あばたの新しん助すけ」「おみね徳次郎とくじろう」「夜鷹よたか殺ごろし」の全ぜん八はち篇へん。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（五ご）

556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

横よこなぐりに脇差わきざしをたたきつけてきた。かわしきれなかった。浅手あさでながら左肩ひだりかたを切きり裂さかれた平蔵へいぞう。「鬼平おにへい。お前まえもこれまでだな」闇やみの底そこから、網あみ切きりの甚五郎じんごろうの声こえが聞きこえた。……鬼平おにへいの危機ききせまるスリルを描えがく「兇賊きょうぞく」をはじめ、「深川ふかがわ・千鳥ちどり橋きょう」「乞食こじき坊主ぼうず」「女おんな賊ぞく（おんなぞく）」「おしゃべり源げん八はち」「山吹やまぶき屋やお勝かち」「鈍牛どんぎゅう（のろうし）」の七なな篇へんを収録しゅうろく。間取まどりの万まん三さん、猿塚さるづかのお千せん代だい、霧きり（なご）の七郎しちろう、芋いも酒しゅやのおやじこと鷺さぎ原ばらの九平くへいなどの名めいキャラクターも次々つぎつぎ登場とうじょう！
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（六ろく）

528pt/580円えん(税込ぜいこみ)

「つくづくとばかばかしく思おもうのだよ」なれど「このお役目やくめが、おれの性せいにぴたりとはまっている」のである。清廉せいれんな心意気こころいきだけで悪行あくぎょうを取とり締しまることなどできない。俗ぞくを知しり、人ひとの本性ほんしょうを見据みすえ、火ひ盗ぬすめ改あらため方かたの長官ちょうかん・長谷川はせがわ平蔵へいぞうは疲つかれをものともせず、また出動しゅつどうする。シリーズ中ちゅう読者どくしゃからの人気にんきが高たかい、粋狂すいきょうな鬼おにの平蔵ひらぞうの一いち面めんを描えがいた「大川おおかわの隠居いんきょ」ほか「礼金れいきん二に百ひゃく両りょう」「猫ねこじゃらしの女おんな」「剣客けんかく」「狐火きつねび」「盗賊とうぞく人相書にんそうがき」「のっそり医者いしゃ」の七なな篇へん収録しゅうろく。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（七なな）

556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

「長谷川はせがわ平蔵へいぞうと自分じぶんとが、もう切きっても切きれぬ間柄あいだがらになってしまったことに、私わたしは気きづかざるを得えない」（作者さくしゃの言葉ことば）。ますます円熟味えんじゅくみをました筆先ふでさきから次々つぎつぎと新あたらしい鬼平おにへい像ぞうが描えがき出だされる……。平蔵ひらぞうが「本所ほんじょの銕」と呼よばれた放蕩ほうとう時代じだいの仲間なかま・岸井きしい左ひだり馬ば之の助すけや妻つま・久栄ひさえ、岡場所おかばしょ通がよいで修行しゅぎょうが進すすまない息子むすこ・辰蔵たつぞうなど、おなじみの人物じんぶつも大だい活躍かつやく。「雨乞あまごい庄しょう右みぎ衛門えもん」「隠居いんきょ金きん七なな百ひゃく両りょう」「はさみ撃うち」「掻堀のおけい」「泥鰌どじょうの和助わすけ始末しまつ」「寒月かんげつ六ろく間あいだ掘ほ」「盗賊とうぞく婚礼こんれい」の七なな篇へんを収録しゅうろく。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（八はち）

528pt/580円えん(税込ぜいこみ)

悪わるい事ことをしながら善よい事ことをし、善よい事ことをしながら悪事あくじを働はたらく。心しんを許ゆるし合あう友ともを欺して、その心しんを傷きずつけまいとする。全まったく人間にんげんとは奇妙きみょうな生いきものよ……とは鬼おにの平蔵ひらぞうの心しんの底そこからの述懐じゅっかいである。盗賊とうぞくでも市井しせいの者ものでもみな普遍ふへんの業ごうを心しんにしまいこみ、矛盾むじゅんを抱かかえながら生いきてゆく。その虚実きょじつを突つきながら、情じょうを持もって応こたえる人生じんせいの達人たつじん・鬼平おにへいの魅力みりょくいやますシリーズ第だい八はち巻かん。「用心棒ようじんぼう」「あきれた奴やつ」「明神みょうじんの次郎吉じろきち」「流星りゅうせい」「白しろと黒くろ」「あきらめきれずに」の六ろく篇へんを収録しゅうろく。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（九きゅう）

556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

「女おんなは何なによりも、男おとこの肌身はだみに添そうているべきものだ」「な、なある……」おなじみの密偵みっていおまさと、大滝おおたきの五郎ごろう蔵ぞうが、平蔵ひらぞうの粋いきなはからいで夫婦ふうふとなった。おまさは、少女しょうじょの頃ころから平蔵ひらぞうにひそかな想おもいを寄よせており、平蔵へいぞうもそれを知しらぬわけはないのだが……苦労くろう人じん・鬼平おにへいの面目めんぼく躍如やくじょたる「鯉こい肝きものお里さと」、内部ないぶから暗殺あんさつ計画けいかくが！　鬼平おにへいまさに危あやうしの「白しろい粉こな」ほか、「雨あめ引の文五郎ぶんごろう」「泥亀でいき（すっぽん）」「本門寺ほんもんじ暮雪ぼせつ」「浅草あさくさ・鳥越とりこし橋きょう」「狐きつね雨う」の全ぜん七なな篇へん収録しゅうろく。
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鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう（十じゅう）

556pt/611円えん(税込ぜいこみ)

相模さがみの彦十の様子ようすがこのごろ何なんとなくおかしい。むかしとった杵柄きねづかというやつかもしれぬ。いまはお上かみの御用ごようではたらく身みながら、人ひとのこころの奥底おくそこには、おのれでさえわからぬ魔物まものが棲すんでいるものだ。鬼おにの平蔵ひらぞう、自分じぶんでさえ、妻つまを捨すてお上かみの御用ごようを捨すて、岡場所おかばしょの女おんなと駆かけ落おちをするかも知しれぬ、という。彦十をみはる平蔵ひらぞう、密偵みっていたちの活躍かつやくを描えがく「むかしなじみ」他た、「犬いぬ神しんの権けん三さん」「蛙かえるの長助ちょうすけ」「追跡ついせき」「五月雨さみだれ坊主ぼうず」「消きえた男おとこ」「お熊くまと茂平もへい」の七なな篇へんを収録しゅうろく。