純潔を捧げたイタリア富豪に、愛なき結婚を強いられて……。
「君のおなかに僕の子がいる以上、結婚するしかない」仕事の都合で妻を必要としているダンテの苦々しげな言葉に、パイパーははるばるローマまでやってきたことを悔やんだ。2カ月前、パーティ会場でウエイトレスをしていたパイパーは彼の誘惑に抗う術もなく純潔を捧げ、小さな命を宿したのだった。悪名高いプレイボーイ富豪のゴシップ報道を沈静化するため、彼と熱烈に愛し合っている婚約者のふりをするなんて……。とまどい、傷つきながらもパイパーは契約書にサインした。わが子の人生に愛情深い父親を与えてやりたい一心で。■人気作家競作シリーズ〈四富豪の華麗なる醜聞〉の2話目にあたる本作では、ローマの華やかな社交界で熱愛中の婚約者を演じるはめになった二人の熱く切ない愛が描かれます。前作同様、どこまでもゴージャスでセクシーな大富豪ヒーローの魅力をご堪能ください!