死しを語かたる

死しについて真面目まじめに語かたった対談たいだんである。同時どうじに、「どうやって生いきたらよいか」を考かんがえる究極きゅうきょくの実用じつよう書しょでもある。（佐藤さとう優ゆう）　人生じんせいは残酷ざんこくであり、生いきるということは本当ほんとうに苦くるしいことだ。この対談たいだんの中なかでも何なん度どか言いっているが、“あの時ときに死しんでしまえばよかった”と未いまだに思おもう私わたしである。（中村なかむらうさぎ）　原因げんいん不明ふめいの病やまいで心肺しんぱい停止ていしに陥おちいるという臨死りんし体験たいけんを経へて、「家族かぞく」の意味いみを考かんがえるようになった中村なかむらうさぎと、「鈴木すずき宗男むねお事件じけん」で社会しゃかい的てきに葬ほうむり去さられそうになった佐藤さとう優ゆう。日本にっぽん、宗教しゅうきょう、社会しゃかい、男おとこと女おんな……。数奇すうきな経験けいけんを持もつ二人ふたりが、様々さまざまな視点してんで「生なまと死し」について、徹底的てっていてきに語かたり尽つくす！　『死しを笑わらう』を改題かいだいし、加筆かひつ修正しゅうせい。　【本書ほんしょの目次もくじより】「天国てんごくの門もん」が現あらわれない／モスクワで死しを意識いしきした日ひ／死しぬのは怖こわくないですか？／人格じんかくが壊こわれていく恐怖きょうふ／美びの欠如けつじょは女おんなの死し／社会しゃかい的てきな死しが若者わかものたちを追おい詰つめる／獄中ごくちゅうで描えがいた出所しゅっしょ後ごのシナリオ／サイコパスに更生こうせいの余地よちはない／日本人にっぽんじんの死生しせい観かんとキリスト教きょう的てき死生しせい観かん／「絶対ぜったい無む」の状態じょうたいで生いきるとは？／男おとこらしさ・女おんならしさという幻想げんそう／日本にっぽんで自殺じさつが認みとめられなくなった理由りゆう／ほとんどの宗教しゅうきょうは自殺じさつを否定ひていしない／天国てんごくは怖こわいところ？／賢かしこく生いきていく小こワザ／作家さっかとしての性せい

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