完本かんぽん密命みつめい巻まき之の一いち見参けんざん！寒月かんげつ霞かすみ斬ぎり

佐伯さえき泰やすし英えい

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佐伯さえき泰やすし英えいの時代じだい小説しょうせつ第だい一いち作さく。すべてはここから始はじまった！

豊後ぶんご相良さがら藩はん二に万まん石せきの徒士かち組ぐみ・金杉かなすぎ惣そう三郎さぶろうは、14年ねんぶりに江戸えどに入はいった。
何者なにものかによって奪うばわれた相良さがら藩はんの蔵書ぞうしょの中なかに、幕府ばくふの怒いかりに触ふれるもの――切支丹きりしたん本ほんが混まざっていたという。事ことが明あかるみに出でれば藩はんの取とり潰つぶしは免まぬかれない。
固かたい絆きずなで結むすばれた藩主はんしゅ・斎木さいき高だか玖からの密命みつめいを帯おび、真相しんそうを探さぐるべく脱藩だっぱんを装よそおって、江戸えどでの浪人ろうにん生活せいかつをはじめる惣そう三郎さぶろう。江戸えどの市井しせいでさまざまな人々ひとびとと縁えんを結むすびながら切支丹きりしたん本ほんの行方ゆくえを探さぐってゆくと、そこには藩主はんしゅの伯父おじである斎木さいき丹波たんばの影かげが。

密命みつめいを果はたすため、東奔西走とうほんせいそうする惣そう三郎さぶろう。そんなある日ひ、国許くにもとに残のこしてきた子供こどもたち、清之助せいのすけとみわがさらわれたと知しらせが届とどく。惣そう三郎さぶろうは子供こどもたちと藩はんを救すくうため、剣けんを振ふるう！

＊この電子でんし書籍しょせきは祥伝社しょうでんしゃ文庫ぶんこから刊行かんこうされた「完本かんぽん　密命みつめい」を底本ていほんとしています。

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の一いち見参けんざん！寒月かんげつ霞かすみ斬ぎり

773pt/850円えん(税込ぜいこみ)

佐伯さえき泰やすし英えいの時代じだい小説しょうせつ第だい一いち作さく。すべてはここから始はじまった！

豊後ぶんご相良さがら藩はん二に万まん石せきの徒士かち組ぐみ・金杉かなすぎ惣そう三郎さぶろうは、14年ねんぶりに江戸えどに入はいった。
何者なにものかによって奪うばわれた相良さがら藩はんの蔵書ぞうしょの中なかに、幕府ばくふの怒いかりに触ふれるもの――切支丹きりしたん本ほんが混まざっていたという。事ことが明あかるみに出でれば藩はんの取とり潰つぶしは免まぬかれない。
固かたい絆きずなで結むすばれた藩主はんしゅ・斎木さいき高だか玖からの密命みつめいを帯おび、真相しんそうを探さぐるべく脱藩だっぱんを装よそおって、江戸えどでの浪人ろうにん生活せいかつをはじめる惣そう三郎さぶろう。江戸えどの市井しせいでさまざまな人々ひとびとと縁えんを結むすびながら切支丹きりしたん本ほんの行方ゆくえを探さぐってゆくと、そこには藩主はんしゅの伯父おじである斎木さいき丹波たんばの影かげが。

密命みつめいを果はたすため、東奔西走とうほんせいそうする惣そう三郎さぶろう。そんなある日ひ、国許くにもとに残のこしてきた子供こどもたち、清之助せいのすけとみわがさらわれたと知しらせが届とどく。惣そう三郎さぶろうは子供こどもたちと藩はんを救すくうため、剣けんを振ふるう！

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の二に弦月げんげつ三さん十じゅう二に人にん斬ぎり

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

切支丹きりしたん本ほん騒動そうどうから七なな年ねん後ご。金杉かなすぎ惣そう三郎さぶろうは相良さがら藩はんの江戸えど留守居るすい役やくに出世しゅっせするものの、一緒いっしょに暮くらすようになった子こどもたちと向むき合あう時間じかんがない。連つれ添そうつもりだったしのは、一言ひとことの相談そうだんもなく惣そう三郎さぶろうの元もとから去さってしまっている。

そんなある日ひ、月見つきみの宴うたげを楽たのしんでいた藩主はんしゅ正室せいしつの麻紀まきが謎なぞの黒装束くろしょうぞくの一団いちだんに襲おそわれ、かばった乳母うばが殺ころされてしまう。どうも八はち代だい将軍しょうぐん吉宗よしむねの出生しゅっしょうの秘密ひみつをこの乳母うばが知しっていたらしい。
期きせずして紀州きしゅうと尾張おわりの暗闘あんとうに巻まき込こまれた相良さがら藩はん。藩はんを守まもるため、惣そう三郎さぶろうがふたたび立たち上あがる！

＊この電子でんし書籍しょせきは祥伝社しょうでんしゃ文庫ぶんこから刊行かんこうされた「完本かんぽん　密命みつめい」を底本ていほんとしています。
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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の三さん残月ざんげつ無想むそう斬ぎり

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

家族かぞくとの平穏へいおんな暮くらしを望のぞむ金杉かなすぎ惣そう三さん郎ろうだったが、その剣けんの腕うでと人柄ひとがらを買かわれ、惣そう三郎さぶろうの身柄みがらは八はち代だい将軍しょうぐん吉宗よしむねにうつされる。
そんな中なか、吉宗よしむねの側近そっきんが次々つぎつぎと暗殺あんさつされる事件じけんが起おきる。妖刀ようとう「村むら正せい」を振ふるい、信玄しんげん公おおやけの昔むかしより生いきながらえているという老ろう武芸者ぶげいしゃ・石動いしなり奇き嶽だけの仕業しわざだった。
刀かたなどころか鉄砲てっぽうさえ通用つうようしない難なん敵てきに、決死けっしの覚悟かくごで惣そう三郎さぶろうが挑いどむ！

＊この電子でんし書籍しょせきは祥伝社しょうでんしゃ文庫ぶんこから刊行かんこうされた「完本かんぽん　密命みつめい」を底本ていほんとしています。
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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の四よん刺客しかく斬月ざんげつ剣けん

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

ようやく拝領はいりょう屋敷やしきで家族かぞくそろっての暮くらしがはじまったが、しのと娘むすめみわの仲なかはうまくいかず、息子むすこ清之助せいのすけは岡場所おかばしょの出戻でもどり女おんなと心中しんちゅうの騒動そうどう、肝心かんじんの惣そう三郎さぶろうは酒浸さけびたりで、思おもい描えがいた暮くらしとは程遠ほどとおい。
親したしい人々ひとびとが家庭かてい崩壊ほうかいを心配しんぱいするなか、惣そう三郎さぶろうが何者なにものかに襲おそわれ、川かわに落おちて行方ゆくえ不明ふめいになってしまった。

惣そう三郎さぶろうはまたしても吉宗よしむねを守まもるため、東海道とうかいどうを下おりながら七なな人にんの刺客しかくを迎むかえ討うつ！

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の五ご火ひ頭あたま紅蓮ぐれん剣けん

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

大岡おおおか忠相ただすけの密偵みってい役やくを辞退じたいして半年はんとし。金杉かなすぎ惣そう三郎さぶろうは、荒神こうじん屋やの帳面ちょうめん付づけ仕事しごとをしながら長屋ながやでの暮くらしを楽たのしんでいた。
しの、みわ、結衣ゆいを伴ともなって成田なりた詣もうでをし、その足あしで清之助せいのすけが修行しゅぎょうに励はげんでいる鹿島かしまを訪おとずれ、家族かぞくの絆きずなもますます強つよくなっている。

そんな折おり、大岡おおおかの町火消まちびけし再編さいへんで、惣そう三郎さぶろうの友とも・芝しば鳶とんびの辰吉たつよしが不当ふとうな因縁いんねんをつけられる。加くわえて押おし込こみ先さきを皆殺みなごろしにし、戯じゃれ歌かを残のこす火付ひつけ盗賊とうぞくが跋扈ばっこ。捨すててはおけぬ惣そう三郎さぶろうは再ふたたび探索たんさくに乗のり出だす！

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の六ろく兇刃きょうじん一いち期き一いち殺ころせ

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

め組ぐみの姉御あねごお杏あんずが、待望たいぼうの男子だんしを出産しゅっさんした。惣そう三郎さぶろうらが駆かけつけ、祝いわいの酒さけを酌くみ交かわしている席せきに、相良さがら藩はん江戸えど屋敷やしきの留守居るすい役やくが訪たずねてきた。
話はなしを聞きくと、旧主きゅうしゅ・斎木さいき高だか玖が伏ふせっており、高こう玖の側室そくしつに“隠かくれきりしたん”の疑うたがいがかかっているというのだ。「余よを助たすけてくれるか」と問とう旧主きゅうしゅに、「一命いちめいを賭として微力びりょくを尽つくします」と答こたえる惣そう三郎さぶろう。
調しらべを進すすめると、お家いえ騒動そうどうの先さきにまたしても幕まく閣かくの陰謀いんぼうが渦巻うずまき、その行ゆく手てには、寒月かんげつ霞かすみ斬ぎりを破やぶる“一期いっき一いち殺ころせ剣けん”が立たちはだかる――。

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の七なな初陣ういじん霜夜しもよ炎えん返がえし

773pt/850円えん(税込ぜいこみ)

徳川とくがわ吉宗よしむねの発案はつあんで武術ぶじゅつを奨励しょうれいするための剣術けんじゅつ大会たいかいが催もよおされることになった。金杉かなすぎ清之助せいのすけの元もとにもこの試合しあいの内容ないようがもたらされ、道場どうじょうの代表だいひょう選抜せんばつの試合しあいに向むけて一いち日にち一いち食しょく、睡眠すいみん時間じかんも削けずって、無心むしんに自みずからの剣けんの限界げんかいを突つき詰つめる孤独こどくな闘たたかいをしていた。

父ちち惣そう三郎さぶろうから送おくられた新藤しんどう五ご綱つな光こうが丹精たんせい込こめた刃はと、葉月はづきが手縫てぬいした白しろ鉢巻はちまきを手てに、清之助せいのすけは試合しあいにのぞむ。

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の八はち悲恋ひれん尾張おわり柳生やぎゅう剣けん

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

金杉かなすぎ惣そう三郎さぶろうの愛娘まなむすめみわは浪人ろうにん者しゃに取とり囲かこまれ拉致らちされようとしていた。そこへ細身ほそみの若わか侍さむらいが現あらわれ、みわの窮地きゅうちを救すくい、名乗なのりもせずに姿すがたを消けした。握にぎったみわの手てに香こうの匂においを残のこして……。

一方いっぽう、惣そう三郎さぶろうは尾張おわり柳生やぎゅうの四天王してんのうから立たて続つづけに襲撃しゅうげきを受うける。いわれなき襲撃しゅうげきに疲つかれ果はてた惣そう三郎さぶろうだが、柳生やぎゅう一門いちもんはその手てを緩ゆるめることはない。
そんななか、みわは尾張おわり柳生やぎゅうの策さくに籠絡ろうらくされてしまう。愛娘まなむすめの危機ききに、惣そう三郎さぶろうが疾走しっそうする！

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の九きゅう極意ごくい御ご庭にわ番ばん斬殺ざんさつ

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

父ちち金杉かなすぎ惣そう三郎さぶろうの剣けんに近ちかづき、乗のり越こえんとして武者むしゃ修行しゅぎょうを続つづける清之助せいのすけ。久方ひさかたぶりに故郷こきょう・豊後ぶんご相良さがらの番匠川ばんじょうがわで修行しゅぎょうしていた折おり、尾張おわり柳生やぎゅう七なな人にん衆しゅを名乗なのる刺客しかくが現あらわれ、「そなたら親子おやこは尾張おわり柳生やぎゅうの終生しゅうせいの敵てき」と襲おそいかかる。

一方いっぽう、江戸えどでは徳川とくがわ吉宗よしむねの密命みつめいを受うけた惣そう三郎さぶろうが、行方ゆくえを絶たった御ご庭にわ番ばんの探索たんさくに乗のり出だす。その背後はいごにはまたしても尾張おわりの影かげが……。

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完本かんぽん密命みつめい巻まき之の十じゅう遺恨いこん影かげノ剣けん

728pt/800円えん(税込ぜいこみ)

鹿島かしまに「この人ひとあり」と謳うたわれた鹿島かしま一刀いっとう流りゅうの達人たつじん・米津よねつ寛ひろし兵衛ひょうえの訃報ふほうが金杉かなすぎ惣そう三郎さぶろうへもたらされる。急いそぎ鹿島かしまへ向むかうと、寛ひろし兵衛ひょうえは影かげノ流りゅうを名乗なのる謎なぞの剣客けんかくと立たち合あい、非業ひごうの死しを遂とげたのだった。

悲かなしみに暮くれる間あいだもなく、江戸えどにはたちの悪わるい火付ひつけが横行おうこうし町ちょうを恐怖きょうふに陥おとしいれ、清之助せいのすけと思おもいを寄よせ合あう葉月はづきには強引ごういんな結婚けっこん話ばなしが持もち上あがる。
その頃ころ、四国しこく八はち十じゅう八はち箇所かしょの霊場れいじょうを巡めぐる清之助せいのすけには尾張おわりの刺客しかくが現あらわれる。そして惣そう三郎さぶろう一家いっかのまわりにも姿すがたを見みせない敵てきの気配けはいがつきまとうのだった。

＊この電子でんし書籍しょせきは祥伝社しょうでんしゃ文庫ぶんこから刊行かんこうされた「完本かんぽん　密命みつめい」を底本ていほんとしています。