「ねぇ、あなた。男と寝たこと、ある?」
大正時代、全寮制の学校で出会った支倉紫乃と司波冬星。
お金のために誰とでも寝る問題児・紫乃は、皆が慕う文武両道の寮長・冬星の裏の顔を暴こうと恋の遊戯を仕掛ける。
遊戯の手段で冬星と毎晩、口づけ合う関係になり、冬星の人柄を知った紫乃は葛藤しながらも徐々に彼に惹かれていく。
が、冬星には才媛の許婚がいると判明して――。
【誰とでも寝ることで有名な問題児と厳格な寮長が紡ぐ、耽美譚】完結。
番外編『さやかに風の流れゆく』収録。
(注)本作品は、過去にアルファポリス様、エブリスタ様で掲載された『月恋歌――君を捕らえて口づけよう――』を加筆修正し、新たに電子書籍として出版したものです。