藤ふじ太ふとし参まいります！ 1

押足藤太とうたは抜群ばつぐんの腕うでを持もつ剣けんの達人たつじんだが、大事だいじなのは剣道けんどうよりもナンパ。しかしその正体しょうたいは「白虎隊びゃっこたい“影かげ”」の首領しゅりょうの末裔まつえいだった…。当代とうだいきってのハイテンション作家さっか・西条さいじょう真二しんじが描えがく、痛快つうかいチャンバララブコメ。
▼第だい１話わ／伊織いおり来きちゃいました!?▼第だい２話わ／お家いえ再興さいこう、ですか!?▼第だい３話わ／いざ道場どうじょうへ…▼第だい４話わ／新あらたなる剣けん!?▼第だい５話わ／拝啓はいけいオジジ様さま…▼第だい６話わ／まるでかわいい刺客しかく●主おもな登場とうじょう人物じんぶつ／押足藤太とうた（おしたり・とうた。ナンパ命いのちの14歳さいだが、実じつは剣けんの達人たつじんで、「白虎隊びゃっこたい“影かげ”」の首領しゅりょうの末裔まつえい）、土方ひじかた伊織いおり（ひじかた・いおり。藤太とうたの許嫁いいなずけである女性じょせい剣士けんし。しかし本人ほんにんは藤太とうたを「色いろボケ」と軽蔑けいべつしている）●あらすじ／押足藤太とうたは、ナンパ命いのちの中学生ちゅうがくせい。今日きょうも女おんなの子こに声こえをかけてはフラれ、フラれてはまた声こえをかけを繰くり返かえしている。その藤太とうた、実じつは剣けんの達人たつじんで小５しょうごの時ときには全国ぜんこく大会たいかいにも出でているのだが、それは厳いかめしかった祖父そふに強制きょうせいされてのこと。祖父そふが亡なくなってからは剣道けんどうから離はなれ、既すでに３年ねんがたっていた。だが、彼かれの才能さいのうをよく知しる剣道けんどう部ぶの主将しゅしょう・赤坂あかさかは、なんとか藤太とうたを剣けんの道みちに戻もどそうとしていた。そしてもう１人にん、藤太とうたを付つけ狙ねらう謎なぞの女おんな剣士けんしが…（第だい１話わ）。●本ほん巻まきの特徴とくちょう／伊織いおりというその女おんな剣士けんしは、なんと藤太とうたの許嫁いいなずけ（いいなずけ）だという。そして伊織いおりと共ともに、大勢おおぜいの老人ろうじんたちがやってきた。彼かれらは、白虎隊びゃっこたいの、それも記録きろくに残のこされていない隠密おんみつ部隊ぶたい“影かげ”の子孫しそんであるらしい。藤太とうたは彼かれら「白虎隊びゃっこたい“影かげ”」に、「白虎隊びゃっこたいを復活ふっかつさせるべし」「会津あいづ藩はんを復活ふっかつさせるべし」「最終さいしゅう目標もくひょうである日本人にっぽんじん総そうサムライ化かに尽力じんりょくすべし」という３みっつの願ねがいを託たくされる。藤太とうたの祖先そせんは、影かげ部隊ぶたいの指揮しき官かんだった男おとこ。故ゆえに、白虎隊びゃっこたい復活ふっかつは藤太とうたに課かせられた義務ぎむだというのだ。わけのわからないままに、再ふたたび剣けんを手てにした藤太とうたは、剣道けんどう部ぶに入部にゅうぶ。そんな藤太とうたの前まえに、群馬ぐんま県けん吾妻あづま郡ぐんにある剣術けんじゅつ・馬庭まにわ念ねん流りゅうの使つかい手てである、あゆみという女おんなの子こが現あらわれる。彼女かのじょは、白虎隊びゃっこたい“影かげ”復活ふっかつを阻止そしするための、藤太とうた抹殺まっさつ指令しれいを受うけていた。●その他たの登場とうじょう人物じんぶつ／赤坂あかさか（剣道けんどう部ぶ主将しゅしょう。藤太とうたの才能さいのうにほれ込こんでいる）、立花たちばな円蔵えんぞう（「白虎隊びゃっこたい“影かげ”」小隊しょうたい長ちょう。老人ろうじんながら“影かげ”の剣けん「一いち撃剣げっけん」を使つかう）、馬庭まにわあゆみ（馬庭まにわ念ねん流りゅうの使つかい手て。藤太とうた抹殺まっさつ指令しれいを受うけ、転校てんこうしてきた）、桃園ももぞの、茶畑ちゃばた（あゆみと行動こうどうを共ともにする「維新いしん軍ぐん」のメンバー）

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