互いに望まぬ婚約者のフリのはずが、少しづつ距離を縮めるレリアナとノア。レリアナの命を狙っていたフレンチ・ブルックス一味はノアの手により刑務所に収監され、この婚約関係も終焉を迎えるはずだったが…「利用価値がなくなるまで側にいろ」
というノアの求めに応じ二人の関係は継続することに。一方で、レリアナは小説の本当の主人公・ベアトリスがどうなったのかを案じ始めたのであった。そんな頃、王国では毎年恒例の魔物討伐戦が開催されることに。レディは愛する騎士に刺繍のハンカチを、騎士は愛するレディに捕まえた魔物を、それぞれ贈るのが慣例の討伐戦だが、これまでノアは誰のハンカチも受け取らなかったそうで…今年の討伐戦の行方は――!?