江藤美波は大手企業の秘書として働く優秀なキャリアウーマン。 ある赤い月の夜、突然異世界の「ラピス帝国」に飛ばされた美波は、川のほとりで皇子のアランと出会う。 陰謀渦巻く皇宮で弱小国との政略結婚を詰められているアランは、美波こそが大神官に言われた預言の娘だと思い、 彼女に婚約者を演じさせることで自身の帝位継承を確かなものにしようとする。 そして美波も元の世界に戻るため、アランの提案を受けるのだった。 まっすぐな強さを持つ美波は、アランのフィアンセとして国民と皇帝の心を掴み、やがてアランに対して心からの愛情を感じるようになっていきー