10年前、幼い義弟・リオンを庇って胸に大きな傷を負ったマリーベル。貴族社会では体に傷を負った女性は蔑まれ嘲笑の的になる運命だった。育った公爵家を逃げるように後にしたマリーベルだったが、使用人として入った地方の貴族邸でも「傷物」と呼ばれ伯爵令嬢や使用人から虐げられる日々を送ることに。唯一優しかった伯爵令息からも裏切られ、襲われそうになっていたところを助けてくれたのは凱旋で街に立ち寄っていた黒衣の英雄騎士。見覚えのないはずの彼はマリーベルに「あなたを迎えにきました」と言ってきて─!?英雄騎士からの重めの愛が止まらない!?執着溺愛ファンタジー!