ニューヨーク(CNN) 人工知能(AI)の新機能搭載でヒットを狙った米アップルの新しいスマートフォン「iPhone(アイフォーン)16」の売れ行きが伸び悩んでいる。
iPhoneの販売は何年にもわたって低迷が続き、アップルは16に大きな期待をかけていた。
しかしアップルに詳しいTFインターナショナル・セキュリティーズのアナリスト、ミンチー・クオ氏のブログによると、予約販売が開始された最初の週末に売れた16シリーズは推定3700万台にとどまり、前年同時期の「15」シリーズ販売台数に比べて12%以上減少した。特に値段の高い「16 Pro」の販売は、前年の15発売時を大幅に下回った。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏の推定によれば、予約販売開始から1週間で売れた16シリーズは、クオ氏の推定をわずかに上回る約4000万台だった。CFRAリサーチのアナリスト、アンジェロ・ジノ氏も、予約販売が開始された最初の週末の売れ行きは前年を下回ったと指摘した。
アナリストによると、「Pro」や「Pro Max」に比べて値段の安い16と「16 Plus」の方が需要は大きい様子で、平均販売価格やiPhone全体の売上高に影響する可能性もある。
クオ氏によると、予約販売が開始された最初の週末にアップルが販売した16 Proは前年同期比27%減の980万台、16 Pro Maxは同16%減の1710万台だった。一方、16と16 Plusの販売台数は、昨年の15をわずかに上回った。