コンテンツ制作ガイドライン:1. はじめに
目次
- はじめに
- 情報を見やすくするために
- 情報を探しやすくするために
- ホームページ内を快適に移動できるようにするために
- 情報の内容を理解できるようにするために
- 情報を支障なく読みとれるようにするために
- 入力や操作を支障なく行えるようにするために
- 危害や苦痛を与えないために
1. はじめに
1.1. 本ガイドラインの目的
「環境省ウェブアクセシビリティガイドライン」(以下、本ガイドラインという)は、日本工業規格(JIS X 8341-3:2010)をふまえ、環境省がホームページにおいて高齢者・障害者をはじめすべての人々の利用のしやすさに配慮した情報提供を行うため、ホームページの作成を行う際に注意すべき点について、詳しく解説したものです。環境省ホームページを通じた情報提供のさらなる充実を、本ガイドラインの目的と位置づけます。
1.2. 本ガイドラインの適用範囲
本ガイドラインは、環境省ホームページ(www.env.go.jp)をはじめ、環境省が運営する全てのホームページ及びウェブシステムを対象とします。
1.3. ウェブアクセシビリティについて
「ホームページを利用するすべての人が、心身の機能や利用する環境に関係なく、ホームページで提供されている情報やサービスを利用できること」をウェブアクセシビリティといいます。ホームページで提供される情報やサービスが急速に拡大する中、ページの作成方法が原因で、高齢者や障害者などが情報やサービスを適切に利用できないという問題が生じています。ウェブアクセシビリティはそのような問題が生じないように、利用者誰もが等しく情報へアクセスできることに配慮しながら、ページを作成し運営する考え方です。
1.4. 根拠となる規格
わが国では、平成16年6月にウェブアクセシビリティに関する国内の標準規格であるJIS X 8341-3:2004「高齢者・障害者等配慮設計指針 - 情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス - 第3部:ウェブコンテンツ」(以下、JIS X 8341-3:2004)が制定されました。その後、国内外のウェブ制作技術の変化等を踏まえた全面改正が行われ、2010年8月20日にJIS X 8341-3:2010として公示されました。国、地方公共団体等の公的機関ホームページはJIS X 8341-3:2010に対応することが求められています。
1.5. 配慮の対象となる利用者
本ガイドラインは、環境省ホームページを訪れるすべての利用者を配慮の対象とします。
その中で、特に現時点で利用する際に問題が生じることの多い以下の利用者について、できる限りの配慮を行います。
- 視覚障害者
- 全盲(目が見えない。音声読み上げソフトの利用者など)
- 弱視(極めて見えにくい)
- 色覚障害(色の違いが分かりづらい)
- 聴覚障害者(耳が聞こえない、聞こえにくい)
- 肢体不自由者(手の動作が不自由でマウスやキーボードを操作することが難しい)
- その他配慮すべき利用者
- 難しい漢字や複雑な文章を理解することが難しい
- ホームページの利用に慣れていない
- 古いブラウザを使用している
- ダイヤルアップ接続など通信速度が速くない環境で利用している
1.6. 目標とするウェブアクセシビリティ等級
本ガイドラインでは、JIS X 8341-3:2010の等級AAを実現することを目標に、ホームページの作成を行う際注意すべき点を示しています。また、等級AAAについても、解説項目との対応関係を示すとともに、主な内容について解説を行なっています。
1.7. ガイドラインの見直し
利用者の閲覧環境の変化、ホームページの制作技術の変化に対応するために、本ガイドラインを年に1回見直すこととします。
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